docomo 5GがSub6-CAを導入!下り最大4.2GbpsはXperia 5 IIやGalaxy Note20 Ultra 5G、Wi-Fi STATION SH-52Aが対応

NTTドコモは7日、今年11月5日に発表していた「5G(第5世代移動通信システム)」のSub6(6GHz帯未満の低周波数帯)によるキャリアアグリゲーション(CA)を世界で初めて2020年12月7日(月)に提供開始したと発表しています。これにより、日本国内最速の下り最大4.2Gbpsの高速通信を実現しています。

Sub6のCA(以下、Sub6-CA)に対応するすでに販売されている機種はスマートフォン(スマホ)「Xperia 5 II SO-52A」および「Galaxy Note20 Ultra 5G SC-53A」、モバイルルーター「Wi-Fi STATION SH-52A」の3機種で、同日12月7日よりXperia 5 II SO-52Aに対してソフトウェア更新が提供開始されており、まずはXperia 5 II SO-52Aのみが対応します。

またGalaxy Note20 Ultra 5G SC-53Aは2020年12月対応予定、Wi-Fi STATION SH-52Aは2020年度冬以降対応予定とのこと。各製品ともにQualcommのチップセット(SoC)「Snapdragon 865 5G Mobile Platform」と「Snapdragon X55 5G Modem-RF System」によって3.7GHz帯(n78)と4.5GHz帯(n79)の周波数帯でそれぞれ100MHzの帯域幅を束ねることで実現しています。

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NTTドコモでは今年3月25日より5Gの商用サービスを提供開始し、当初はSub6における3.7GHz帯と4.5GHz帯で下り最大3.4Gbpsおよび上り最大182Mbpsでしたが、その後、今年9月23日よりミリ波(mmWave)の28GHz帯(n257)を用いたサービスも提供開始し、下り最大4.1Gbpsおよび上り最大278Mbpsで提供しています。

特に現在はこれらの高速・大容量通信を「瞬速5G」として積極的に展開し、2022年度末(2023年3月末)までに人口カバー率約70%をめざしており、2022年3月末までに全国1000市区町村へ導入予定となっており、エリアマップも更新されて2020年11月29日時点のほか、2021年3月末および2021年夏の拡大予定エリアについても確認可能となっています。

今回、導入されたSub6-CAは今年9月30日に同社が富士通や日本電気(以下、NEC)とともに共同発表したO-RAN Allianceが策定した仕様に準拠した世界初のマルチベンダーRANによる柔軟なネットワーク構築によって実現され、5G基地局の親局(CU/DU)に5G基地局の子局(RU)を2つ接続させ、この2つの子局(RU)とそれぞれの周波数帯でスマホなどの製品が同時に通信します。

なお、最大通信速度は送受信時の技術規格上の最大値(理論値)であり、実際の通信速度を示すものではなく、ベストエフォート方式による提供となるため、実際の通信速度は、通信環境やネットワークの混雑状況に応じて変化します。また下り最大4.2Gbpsは一部エリアに限ります。



記事執筆:memn0ck


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