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ドコモクラウドとドコモスマートホームで新しい世界へ!?

既報の通り、NTTドコモは22日、2013年春に発売する予定の新モデル「2013年春モデル新商品・新サービス発表会」を行い、Androidスマートフォン9機種、Androidタブレット2機種、モバイルWi-Fiルーター1機種の合計11機種を発表した。

新しく発表されたのは、スマートフォンでは、docomo NEXT seriesに「ARROWS X F-02E」「ELUGA X P-02E」「Xperia Z SO-02E」「Opmus G pro L-04E」「Ascend D2 HW-03E」「MEDIAS W N-05W」の6機種、docomo with seriesに「AQUOS PHONE EX SH-04D」「MEDIAS X N-04E」の2機種と合計8機種、ドコモタブレットでは「Xperia Tablet Z SO-03E」と「dtab」の2機種、モバイルWi-Fiルーターでは「HW-02E」の1機種だ。

また、先日発表されたスマートフォン for ジュニア SH-05E」を含めたスマートフォンおよびタブレット11機種とモバイルWi-Fiルーター1機種の合計12機種が2013年春モデルとして投入される。

そこで、今回は、発表会において行われたプレゼンテーションの内容を写真を交えながらじっくりと紹介していく。

■プレゼンテーション
NTTドコモ代表取締役社長の加藤薫が登壇した。加藤社長は、まずはじめに「年があらたまってすでに22日、社長に就任してから早くも7ヶ月が経ち、非常に時が経つのが早く、まさに“光陰矢のごとし”といった感を持っている」と社長就任以降の状況を紹介。その中で「他社との競争環境も少し厳しい状況にあるため、ドコモとしては、この春モデルを契機にさらにがんばっていく」とした。

また、加藤氏は続けて「春といえば“出会い”、そして、物事が新しくはじまる季節である。この春、新しい生活をはじめる人もいるかと思うが、そういった新生活をはじめるこの時期にぴったりの機種を取り揃えた。」と語り、「快適に彩るパートナーでありたいということで、春モデルの新商品とドコモの新しい取り組みについて紹介する。」と2013年春モデルの概要を説明しはじめた。


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加藤氏によると「冬モデル全16機種を展開しているが、さらに、春モデルを投入する。春モデルは“スマートフォン for ジュニア”を含めてスマートフォン9機種、タブレット2機種、モバイルWi-Fiルーター1機種の合計12機種」とのこと。


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これらの春モデルの特長は3つあり、それは「高精細」「高速通信」「高速処理」だという。

1つめの“高精細”については、5インチフルHDディスプレイを搭載したモデルと一気に5機種投入する。高いレベルで超高速フルHDスマートフォンがドコモの春モデル。フルHDに対応するためには高い処理能力が必要となるが、クアッドコアCPUや大容量メモリー、Android 4.1といった高性能なスペックになっている。

画面の精密さを示した縦軸、dpiは5インチフルHDで440dpiとこれまでのディスプレイに比べて圧倒的に向上した。言葉では伝わらないので、展示会場や店頭で手に持って試して欲しい。

また、フルHD画質の映像をスマートフォンで画質を落とさずに視聴できる施策も行う。

通信速度は受信時最大100Mbpsをさらに上回る112.5Mbpsの機種が登場する。スマートフォン機種、モバイルWi-Fiルーター1機種の2機種。その他の機種についてもXiの受信時最大100Mbpsにもちろん対応している。


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Xiの高速化エリアについても順次対応しており、今年度末までに22都市、6月までに50都市で利用できるようになる。37.5Mbpsの2倍の75Mbpsに高速化することを取り組んでいる。500局だったが、今年度末までに4000局、6月末までに1万局まで増加させる。

Xi以外にも大容量バッテリーやワンセグ、NFC、おサイフケータイ(Felica)に加え、50万契約を突破したNOTTVにも対応している。


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春モデルの一押し「Xperia Z SO-02E」と「Xperia Tablet Z SO-03E」。同じ世界観で作りこんだスマートフォンとタブレットとなる。Xperia Z SO-02Eはいわゆる“全部入り”モデルで、大容量電池をわずか7.9mmに収めたガラス製の防水薄型フラットボディのスマートフォン。ディスプレイはiPhone5を超える443ppiの画素密度の高精細、高精彩、高輝度のディスプレイを搭載。発売予定は2013年2月9日。一方のXperia Tablet Z SO-03Eは3月中旬発売予定。
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ELUGA X P-02Eは防水やワンセグ、赤外線、NOTTV、おサイフケータイ(FelicaおよびNFC)など全部入り、置くだけ充電、1.5GHzクアッドコアCPU、2320mAhの大容量バッテリーを搭載し、幅68mmと片手持ちしやすい超狭額縁なスマートフォン。発売予定は2013年1月30日。1月23日から事前予約開始。
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ARROWS X F-04Eは最先端ハイスペック端末を好む30~40歳代のハイリテラシーユーザーをターゲットにしたXiスマートフォンで、大画面ながら幅を約69mmに抑えた狭額縁設計になっています。クアッドコアCPUに“三種の神器”(おサイフケータイ・赤外線通信・ワンセグ)やモバキャス(NOTTV)チューナー、防水・防塵筐体など、日本市場において人気のある機能を全部詰め込んだフルスペックスマートフォン。発売予定は2013年2月中旬。
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Optimus G pro L-04Eは5インチフルHD(1080×1920ドット)ディスプレイや最大1.7GHz駆動のクアッドコアCPUを搭載他にも、プラットフォームにAndroid 4.1(開発コード名:JellyBean)を採用し、3000mAhの大容量バッテリーやNOTTV、ワンセグ、赤外線、おサイフケータイ(FelicaおよびNFC)、内蔵ストレージ(ROM)32GB、内蔵メモリー(RAM)2GBなどと非常にハイスペックなモデル。2013年4月上旬に発売予定。
NTTドコモ、5インチフルHD液晶や1.7GHzクアッドコアCPUなどを搭載したXiスマホ「Optimus G pro L-04E」を発表!防水・防塵・おくだけ充電など以外のほぼ全部入り


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Ascend D2 HW-03Eは4月上旬、モバイルWi-Fiルーター HW-02Eが3月中旬から発売開始する。それぞれ受信時最大112.5Mbpsに対応したモデルとなる。
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AQUOS PHONE EX SH-04Eは資生堂のアプリがプリインストールされているので、是非、女性の方々にも楽しんで欲しいと思う。明日1月23日に事前予約開始、1月25日発売予定。
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MEDIAS X N-04Eは目にやさしいブルーライトをカットする機能を搭載している。発売は2月下旬を予定している。
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MEDIAS W N-05Eはこれまでの常識を覆す2画面スマートフォンで、閉じた状態と開いた状態で利用シーンを分けるなど、新しい使い方ができ、チャレンジングな製品だと思っている。発売は4月中旬を予定している。
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最後に、先日発表した「スマートフォン for ジュニア」。利用時間や有害サイトなどの設定ができ、料金面でも親が安心して使える、安全なスマートフォンとなっている。明日23日に事前予約開始し、2月1日に発売予定となる。
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これらの春モデルは、1月25日から順次発売となる。発売に先立って、全国6箇所のドコモスマートフォンラウンジで先行展示するので、実際に手にとって試してみて欲しい。

なお、学生やその家族の生活を応援する「応援学割2013」などのキャンペーンを開始しているので、是非、検討していただければと思う。


さて、ここからはドコモの新しい取り組み、「ドコモスマートホーム」について紹介する。データ通信の高速化やWi-Fiへの対応、スマートフォンの高機能かなどによって、テレビなどのデジタル機器との連携といったように、マルチデバイス・マルチスクリーンでモバイルの便利さや楽しさを家庭の中に広げていきたいというのが「スマートホーム」という新しい取り組みになる。


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このスマートホームへの取り組みには、2つのアプローチがあると思っている。1つめは、スマートフォンのコンテンツを家庭で楽しむ、2つめは、録画したテレビ番組などの家庭の中にあるコンテンツをスマートフォンで楽しむというものだ。

前者は、ドコモでは、今までと違う使い方や楽しみ方を提案し、「dtab」と「SmartTV dstick」の2つを紹介する。


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まずは、dtabだが、スマートフォンで楽しんでいるdビデオやdショッピングといったdマーケットを家庭内で利用するためのWi-Fiのみに対応した10.1インチサイズの低価格タブレットとなる。docomo IDを利用すると、dマーケットのサービスをスマートフォンだけでなく、dtabでもマルチデバイスで利用できる。

各ストアでの追加の利用料はかからず、Wi-Fiでの利用なので毎月のドコモの通信利用料は必要ない。dtabのホーム画面はdマーケットのサービスを利用しやすいように配置している。左側の画面では、dショッピングのおすすめ商品やdビデオの最新動画などを表示している。


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スマートフォンで見ていたdビデオやdブックを自宅でdtabで楽しむといった使い方ができる。家の中からより大きな画面で利用できる。3月下旬の発売を予定しており、ドコモオンラインショップにて取り扱う予定で、4月以降ドコモショップなどでも取り扱う予定。発売当初は1万円を切る9,975円。本来は2万円台半ばになるようなスペックだが、ドコモスマートホームを推し進めるためにも戦略的な価格に設定したとのこと。

dマーケットの各サービスの一部を名称変更した。VIDEOストアは「dビデオ」、MUSICストアは「dミュージック」、MUSICストア セレクション は「dヒッツ」、BOOKストアは「dブック」、アプリ&レビューは「dアプリ&レビュー」、アニメストアは「dアニメストア」になる。

dマーケットの各サービス利用数は、資料からdビデオ(月額525円)が320万契約、dアニメストア(月額420円)が22万契約、dヒッツ(月額315円)が33万契約、dミュージックの楽曲ダウンロード数が570万件、dブックの書籍ダウンロードが2200万件。これらの領域について、2015年度にの売上高1000億円にする計画だ。

SmartTV dstickは、小さなスティック型の端末でテレビにHDMI接続することで、家庭のテレビでdマーケットのサービスなどを利用できるようになる。家庭のWi-Fiルーターを経由して利用する。


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専用のアプリをダウンロードすると、スマートフォンをリモコンの代わりにでき、設定などを手軽に利用できるようになる。利用料金はdビデオなどの契約があれば、追加負担なく無料で利用できる。リビングで映画を楽しむ、自分の部屋でアニメを楽しむなど、好きな利用方法ができる。3月からドコモオンラインショップで販売開始し、7万名に無料でプレゼントするキャンペーンを2月1日から開始する。


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これらを利用するためには、自宅のWi-Fi環境が必要となるが、ドコモでは3月から家庭用無線LANルーターを無料でレンタルする予定だ。

続いて、もうひとつの方向、家庭のHDDレコーダーなどで録画したコンテンツをスマートフォンなどで楽しむことについての取り組みを紹介する。今回の春モデルでは、フルHDディスプレイを搭載したことで、フルHD画質を楽しむことができるようになりましたが、そのフルHD映像はどこにあるのかなと考えた時に、家庭にあるという結論に達した。


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家電メーカーなどとも連携し、家庭にある高画質なコンテンツを画質を落とさずそのままの画質で視聴できる取り組みを行うことにした。具体的には、グループ会社の「PacketVideo」の「Twonky Beam」を拡張し、フルHD画質に対応さえた。スマートフォンとブルーレイディスクレコードーなどをWi-Fiルーター経由で接続することで、レコーダーに撮りためた映像をTwonky Beamで視聴できる。


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NTTぷららのひかりTVを利用している人であれば、フルHD画質で配信される60チャンネル以上の番組をスマートフォンで視聴できる。ひかりTVを契約していない人でも無料で視聴できるコンテンツを用意したので、この機会にご検討いただければと思う。


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今後も新しい商品やサービスをどんどん提供していきますので、ご期待ください。お子様から大人まで自分の好みで選べる「2013年春モデル」。スマートフォンの便利さや楽しさを家の中まで広げる商品だと自負している。ドコモでは、スマートフォンの世界の先にあるものを提供していく。


■質疑応答
質疑応答には、加藤社長とプロダクト部長丸山氏が対応した。

◯フリージャーナリスト神尾氏
Q. dtabについて、ドコモのサービス事業の活性化するため、AmazonのKindle Fire的なものなのか?ドコモとしてどの程度取り組んでいくのか教えて欲しい。
A. 初期画面にdマーケットの各サービスが配置されているので、家庭の中ではより大画面のほうがいいだろうということで、その便利さを拡大するために用意した。Kindle Fireよりも値段的にも求めやすくなっているので、是非、お買い求めいただいて欲しい。dマーケットを活性化していきたいと思っており、昨年からめざしている新領域の売上高1兆円をさらに上乗せできるようになって欲しいと思っている。

◯NHK安井氏
Q. スマートフォンはXperiaが主力ということだが、iPhoneの期待も高まっていたかと思うが、iPhoneではなく、Xperiaが主力で他社に対抗できるとしているのならスペック面含めてどうなのか教えて欲しい。
A. 現時点では、スマートフォンではXperia Z、タブレットではXperia Tablet Zと同一の世界観のものを用意した。性能面ではもはや優劣つけ難く、魅力的な端末であることは認めているので、各メーカーも追いつき、追い越せでがんばっている。そういった意味で、モバイルやインターネットが多様化していくのだと思っている。

◯フリーライター井上氏
Q. おサイフケータイ、NFXについて、Xperia AXでかざしても反応しないという不具合があったが、春モデルはきちんとテストして解消されているのか?
A. 万全を期してチェックしているので、大丈夫だと思う。もし、万が一なにかあってもスピードを持って対応していきたいと思っている。

◯フリーライター日高氏
Q. スマートホームということで、家庭の中でもモバイルのコンテンツを提供していくということだが、同様のコンセプトは家電メーカーやGoogleなど多数から出ているが、専用の端末がないと使えないということではなくて、すでに手元にあるタブレットなどで使えるということのほうが裾のが広がると思うが、ドコモとしてはその辺りへの取り組みはどうなのか?
A. 専用のタブレットを用意した。dマーケットを家庭の中でも便利に使えるように用意した。一方で、既存のWi-Fi対応タブレットなどでもプリインストールされてはいないが、アプリを追加することで利用できるということになる。ドコモが意志を持って家庭に提供していくということで、その中身は今後どんどん多様化させていきたいと思っている。

◯フリーランス関口氏
Q. NFCの3モードへの対応は今後増えていくのか?
A. 世界的にNFCへの機運が高まっているので、対応端末が増えていくだろう。一方で、Felicaも搭載していく。

◯AppComing 方波見氏
Q. 100Mbps以上の112.5Mbps対応機種が出てきたが、どうしても一方では、都心部での高速化が体感できる状況ではないが、一方で、ドコモはBand3を持っているのにLTEで使うような話が出てこない。他の帯域を使うような状況は今後どうなのか?Band3のほうがグローバル調達という意味で横じゃないかなと思うが?
A. 少しご迷惑をおかけしているかと思うが、37.5を75にする、112.5や100は地方(周辺部)から入っている。一方では、色々な周波数があり、1.5GHzや1.7GHzなどがあるが、端末の周波数対応が前提となっているので、グローバルな周波数は対応が早いが、そうでないのは少し時間がかかっている。できるだけ早く導入して行きたいと思っている。Xiの契約数Band3については仰る通りだ。


■発表会プレゼンテーションオンデマンドムービー
なお、以上のプレゼンテーションの様子は、動画配信サービス「Ustream」にてオンデマンド配信されているので、時間がある人は実際の生のプレゼンテーションを見てみて欲しい。


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記事執筆:S-MAX編集部
写真撮影:Sho INOUE(せう)


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