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最新スマホ「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」「Xperia Z3」「Xperia Z3 Compact」の4機種を比較! |
各社から年末商戦向けの最新スマートフォン(スマホ)が続々と発表されています。中でも日本国内では2強と言っても良い、Apple(アップル)の「iPhone(アイフォーン)」とSony(ソニー)ブランドの「Xperia(エクスペリア)」。
まず先週3日にソニーグループのソニーモバイルコミュニケーションズから「Xperia Z3」および「Xperia Z3 Compact」が発表され、続いて、アップルからも9日に「iPhone 6」および「iPhone 6 Plus」が発表されました(いずれも現地時間)。
これまではiPhoneのディスプレイサイズが4.0インチと小さく、一方のXperiaは5インチオーバーもしくは小型モデルでも4.3インチや4.6インチと大きかったことに加え、操作感や機能もそれなりに違ったため迷うことはあっても何かしらの決定し得る項目があったように思われます。
ただし、今回発表された4機種はまずディスプレイサイズが小さいほうからXperia Z3 Compactの4.6インチ、iPhone 6の4.7インチ、Xperia Z3の5.2インチ、iPhone 6 Plusの5.5インチと非常に近づいてきており、さらに操作性や機能的にもiPhoneがかなりAndroidに近づいていることから競合として非常により競った存在になっています。
そこで、今回はこれらの4機種をスペックなどを比較することで、購入ポイントをまとめていきたいと思います。
◯主なスペック比較
◯サイズおよびデザイン
大きさはディスプレイサイズが大きい方からiPhone 6 Plusの5.5インチフルHD(1080×1920ドット)、Xperia Z3の5.2インチフルHD(1080×1920ドット)、iPhone 6の4.7インチ750×1334ドット、Xperia Z3 Compactの4.6インチHD(720×1280ドット)となっており、縦横比も同じなのでサイズ感はほぼディスプレイサイズに比例する形となっており、見事に1サイズごとに違うといったところ。
ただし、薄さはiPhone 6 PlusとiPhone 6とXperia Z3はかなり近いものの、Xperia Z3 Compactはサイズの問題もあってか1.5mm程度厚くなっています。逆に質量はやはりiPhone 6 PlusとXperia Z3が重くはありますが、特にiPhone 6 Plusはヘビー級といった感じとなっています。
サイズが大型化してきているためか、どの機種も側面の角を落とした丸みのある柔らかいデザインとなっているほか、外装の素材もともにアルミニウムとガラスと同じとなっていることもあり、雰囲気はかなり似てきていますが、iPhone 6やiPhone 6 Plusのほうがよりつなぎめのないシームレスな"ユニボディー"感が強いように思われます。むしろiPhone 6やiPhone 6 PlusはHTCのデザインにも近いようにも見受けられます。
また一方で、Xperia Z3およびXperia Z3 CompactがこれまでカラーバリエーションのWhite(白)でもディスプレイの周りのベゼルが他の色と同じ黒となっていたものが、前面も白となったため全体的な色合いも近くなっています。
カラーバリエーションはiPhoneが白に銀色のアクセントがあるSilver、黒・灰色をベースとしたSpace Grayに加え、iPhone 5sに続き、Goldを用意しており、XperiaはWhiteとBlackの基本色2つに加え、Xperia Z3がSilver Green(緑)とCopper(赤)、Xperia Z3 CompactがGreen(緑)とOrange(オレンジ)のそれぞれ4色がラインナップされています。
実物を見ていないので質感含め評価しづらいところですが、どちらも高いデザイン性と高い質感となっているように思われ、正直に言えば、実際に手にして持った感じやデザイン・カラーの好みでどの機種もオススメできそうなものになっているように思われます。
◯性能および機能
性能はOSの違いもあり、単純に比較はできませんが、iPhoneは64bit化を早々に済ませすでに64bit対応製品としては第2世代製品となっており、また、メインプロセッサーのA8に対し、より消費電力が低いモーションコプロセッサー「Apple M8」も搭載しています。
内蔵メモリーはiPhoneが非公開ですが、OSが違うため公開されていたとしても一概に比較はできないように思われますが、新しいプラットフォーム「iOS 8」がいろいろと機能を増やしており、特にマルチタスクの強化や文字入力アプリのサードパーティーへの開放などのメモリーをより多く消費しそうな機能が追加されていることから実際に使ってみないとどの程度安定して使えるかといった問題はあります。一方のXperiaはすでに数世代がAndroid 4.4で動作してきており、ディスプレイの解像度も上がっておらず、前モデルでも安定して快適に操作できていたことからそういった心配はなさそうです。
ストレージについては内蔵ではiPhoneがはじめて128GBモデルを用意したことでかなり有利となっていますが、Xperiaでは国内版では32GBに増やしたモデルをこれまでも投入してきており、外部ストレージに最大128GBまで対応したmicroSDXCカードスロットがあるため使い方次第かなと思われます。もちろん、128GBなどのmicroSDXCカードはまだ比較的高価なため現状持っていない場合には追加負担となりますが、逆にすでに32GBや64GBなどの大容量microSDカードを持っている場合にはそれらがそのまま使えるためデータの移行も含めて便利かと思います。

Xperia Z3とXperia Z3 Compactはプロセッサーは同じ「Snapdragon 801」
カメラはリア(背面)はすでに画素数競争ではなくなくなっていることがわかるかのようにどの機種も画素数が変わっておらず、センサーサイズも変化なく、いかに現実に忠実ながら見た目が良く撮影できるかといった仕上がりの良さの競争となっていて、そういった意味では長らく安定した写真が撮影できていたiPhoneに最近はかなりXperiaが肉薄しているのでXperia Z3やXperia Z3 Compactには期待したいところです。
機能的なところではiPhone 6 Plusのみですが光学手ブレ補正に対応し、Xperiaの2機種は電子式手ブレ補正に対応。iPhone 6およびiPhone 6 Plusの専用画像処理プロセッサーによる位相差オートフォーカスでより素早くシャッターが切れるなど、それぞれに着実な技術進歩があるのも楽しみな点となっています。
また、リアとは反対にフロント(前面)はアジアなどを中心に自分撮り(セルフィー)が流行っており、各メーカーともに強化してきていますが、今回はiPhoneもレンズを明るいF2.2にするなどその流れが見えます。
通信機能は恐らくどちらもFDD-LTEやTD-LTE(AXGPおよびWiMAX 2+)に対応しているほか、LTE-Advancedの技術のひとつである「キャリアアグリゲーション(CA)」やLTEによる音声通話機能「VoLTE」に対応しており、大きくは違わないかなと思われます。
その他ではiPhoneのNFC搭載は嬉しいニュースではあるものの、当面は日本ではおサイフケータイとしては使えないのかなというのが残念な点で、これがおサイフケータイとして使えるようになってくるとといった感じです。同時にiPhoneは今回も防水・防塵には対応してないようで(発表された限りでは)、おサイフケータイや防水・防塵、テレビ(ワンセグなど)といった国内機能はまだまだXperiaのほうが有利となっています。
■関連リンク
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機種 | iPhone 6 Plus | Xperia Z3 | iPhone 6 | Xperia Z3 Compact |
画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
サイズ mm | 158.1×77.8×7.1 | 146×72×7.3 | 138.1×67.0×6.9 | 127.3×64.9×8.64 |
質量 g | 172 | 152 | 129 | 129 |
OS | iOS 8 | Android 4.4 | iOS 8 | Android 4.4 |
ディスプレイ | 5.5型 フルHD 401ppi | 5.2型 フルHD 424ppi | 4.7型 750×1334 326ppi | 4.6インチ HD 319ppi |
CPU | CPU Apple A8 64bit | 2.5GHzクアッドコアCPU Qualcomm MSM8974AC (Snapdragon 801) 32bit | CPU Apple A8 64bit | 2.5GHzクアッドコアCPU Qualcomm MSM8974AC (Snapdragon 801) 32bit |
内蔵メモリー(RAM) | 非公開 | 3GB | 非公開 | 2GB |
内蔵ストレージ | 16/64/128GB | 16GB | 16/64/128GB | 16GB |
外部ストレージ | ― | 最大128GB microSDXC | ― | 最大128GB microSDXC |
リアカメラ | 800万画素 1/3型 | 2070万画素 1/2.3型 | 800万画素 1/3型 | 2070万画素 1/2.3型 |
アウトカメラ | 120万画素 | 220万画素 | 120万画素 | 220万画素 |
バッテリー容量 | 非公開 | 3100mAh | 非公開 | 2600mAh |
連続待受時間 | 384 | 890 | 250 | 920 |
連続通話時間(3G) | 24 | 16 | 14 | 14 |
連続通信時間(4G) | 12 | 非公開 | 10 | 非公開 |
連続動画再生時間 | 14 | 10 | 11 | 10 |
連続音楽再生時間 | 80 | 130 | 50 | 110 |
指紋認証 | ◯ | ― | ◯ | ― |
NFC | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Felica | ― | ◯ | ― | ◯ |
気圧計 | ◯ | ― | ◯ | ― |
防水 | ― | ◯ | ― | ◯ |
防塵 | ― | ◯ | ― | ◯ |
SIMカード | nanoSIM | nanoSIM | nanoSIM | nanoSIM |
色 | Silver Gold Space Gray | Silver Green Copper Black White | Silver Gold Space Gray | Orange Green White Black |
◯サイズおよびデザイン
大きさはディスプレイサイズが大きい方からiPhone 6 Plusの5.5インチフルHD(1080×1920ドット)、Xperia Z3の5.2インチフルHD(1080×1920ドット)、iPhone 6の4.7インチ750×1334ドット、Xperia Z3 Compactの4.6インチHD(720×1280ドット)となっており、縦横比も同じなのでサイズ感はほぼディスプレイサイズに比例する形となっており、見事に1サイズごとに違うといったところ。
ただし、薄さはiPhone 6 PlusとiPhone 6とXperia Z3はかなり近いものの、Xperia Z3 Compactはサイズの問題もあってか1.5mm程度厚くなっています。逆に質量はやはりiPhone 6 PlusとXperia Z3が重くはありますが、特にiPhone 6 Plusはヘビー級といった感じとなっています。
サイズが大型化してきているためか、どの機種も側面の角を落とした丸みのある柔らかいデザインとなっているほか、外装の素材もともにアルミニウムとガラスと同じとなっていることもあり、雰囲気はかなり似てきていますが、iPhone 6やiPhone 6 Plusのほうがよりつなぎめのないシームレスな"ユニボディー"感が強いように思われます。むしろiPhone 6やiPhone 6 PlusはHTCのデザインにも近いようにも見受けられます。
また一方で、Xperia Z3およびXperia Z3 CompactがこれまでカラーバリエーションのWhite(白)でもディスプレイの周りのベゼルが他の色と同じ黒となっていたものが、前面も白となったため全体的な色合いも近くなっています。
カラーバリエーションはiPhoneが白に銀色のアクセントがあるSilver、黒・灰色をベースとしたSpace Grayに加え、iPhone 5sに続き、Goldを用意しており、XperiaはWhiteとBlackの基本色2つに加え、Xperia Z3がSilver Green(緑)とCopper(赤)、Xperia Z3 CompactがGreen(緑)とOrange(オレンジ)のそれぞれ4色がラインナップされています。
実物を見ていないので質感含め評価しづらいところですが、どちらも高いデザイン性と高い質感となっているように思われ、正直に言えば、実際に手にして持った感じやデザイン・カラーの好みでどの機種もオススメできそうなものになっているように思われます。
◯性能および機能
性能はOSの違いもあり、単純に比較はできませんが、iPhoneは64bit化を早々に済ませすでに64bit対応製品としては第2世代製品となっており、また、メインプロセッサーのA8に対し、より消費電力が低いモーションコプロセッサー「Apple M8」も搭載しています。
内蔵メモリーはiPhoneが非公開ですが、OSが違うため公開されていたとしても一概に比較はできないように思われますが、新しいプラットフォーム「iOS 8」がいろいろと機能を増やしており、特にマルチタスクの強化や文字入力アプリのサードパーティーへの開放などのメモリーをより多く消費しそうな機能が追加されていることから実際に使ってみないとどの程度安定して使えるかといった問題はあります。一方のXperiaはすでに数世代がAndroid 4.4で動作してきており、ディスプレイの解像度も上がっておらず、前モデルでも安定して快適に操作できていたことからそういった心配はなさそうです。
ストレージについては内蔵ではiPhoneがはじめて128GBモデルを用意したことでかなり有利となっていますが、Xperiaでは国内版では32GBに増やしたモデルをこれまでも投入してきており、外部ストレージに最大128GBまで対応したmicroSDXCカードスロットがあるため使い方次第かなと思われます。もちろん、128GBなどのmicroSDXCカードはまだ比較的高価なため現状持っていない場合には追加負担となりますが、逆にすでに32GBや64GBなどの大容量microSDカードを持っている場合にはそれらがそのまま使えるためデータの移行も含めて便利かと思います。

Xperia Z3とXperia Z3 Compactはプロセッサーは同じ「Snapdragon 801」
カメラはリア(背面)はすでに画素数競争ではなくなくなっていることがわかるかのようにどの機種も画素数が変わっておらず、センサーサイズも変化なく、いかに現実に忠実ながら見た目が良く撮影できるかといった仕上がりの良さの競争となっていて、そういった意味では長らく安定した写真が撮影できていたiPhoneに最近はかなりXperiaが肉薄しているのでXperia Z3やXperia Z3 Compactには期待したいところです。
機能的なところではiPhone 6 Plusのみですが光学手ブレ補正に対応し、Xperiaの2機種は電子式手ブレ補正に対応。iPhone 6およびiPhone 6 Plusの専用画像処理プロセッサーによる位相差オートフォーカスでより素早くシャッターが切れるなど、それぞれに着実な技術進歩があるのも楽しみな点となっています。
また、リアとは反対にフロント(前面)はアジアなどを中心に自分撮り(セルフィー)が流行っており、各メーカーともに強化してきていますが、今回はiPhoneもレンズを明るいF2.2にするなどその流れが見えます。
通信機能は恐らくどちらもFDD-LTEやTD-LTE(AXGPおよびWiMAX 2+)に対応しているほか、LTE-Advancedの技術のひとつである「キャリアアグリゲーション(CA)」やLTEによる音声通話機能「VoLTE」に対応しており、大きくは違わないかなと思われます。
その他ではiPhoneのNFC搭載は嬉しいニュースではあるものの、当面は日本ではおサイフケータイとしては使えないのかなというのが残念な点で、これがおサイフケータイとして使えるようになってくるとといった感じです。同時にiPhoneは今回も防水・防塵には対応してないようで(発表された限りでは)、おサイフケータイや防水・防塵、テレビ(ワンセグなど)といった国内機能はまだまだXperiaのほうが有利となっています。
記事執筆:memn0ck
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