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2014年も後2日!年末企画・memn0ck編書いたよー。 |
毎年やってきますが、師走というだけあってなぜか毎年忙しいこの時期。今年も残すところ後2日となりました。
さて、そんな時期にサクッと紹介するこの「年末企画」。昨年に引き続き、今年の振り返りをしたいと思いますが、年々、スマートフォン(スマホ)の購入数も減り……さて、どうしようという感じ……は昨年辺りからますます強くなっています。
とはいえ、今年はここ数年の流れでスマホなどと連携するスマートデバイスがより増加したのに加え、通信方式的にも2020年に向けて3Gから4Gへ大きな転換期となり、それに合わせて料金的にも変わった1年となりました。その辺りも含め色々と書いていきたいと思います。
◯「ファブレット」こと大画面スマホの流れがかなり来た!中でも「GALAXY Note Edge」に注目
一昨年や昨年に続き、個人的には大画面スマホの流れは止まらず、春には6.4インチの「Xperia Z Ultra」まで発売され、大型化もさらに進んで「Nexus 6」や「Ascend Mate7」のように6インチも出てきた上に、さらに今年後半には「iPhone」シリーズも5.5インチの「iPhone 6 Plus」が登場し、一般的にも大型スマホもかなり浸透してきたのかなと思います。そんな中で最も注目したのは新しい可能性を提案してきた「GALAXY Note Edge」です。
各所で言われているようにまだWQHD(1440×2560ドット)の解像度が処理速度的に重荷となっており、製品の完成度としては昨年の「GALAXY Note 3」のほうが高いように思われますが、なんといっても側面に曲面ディスプレイ「エッジスクリーン」を搭載してきたチャンレンジ精神は買いたいところです。
◯通信は2020年に向けて動き出した!まずはVoLTEやLTE Only、フィーチャーフォンのLTE化にも期待
今年、最も象徴的だったのは2020年にも開始する計画の5Gに向けていよいよ3Gから4Gへ完全移行すべく音声通話が4Gベースの「VoLTE」が開始されました。
特に既存の3GがCDMA2000方式であるため、早めに4Gに移行したいauは国内では「4G Only」とする「isai VL LGV31」と「URBANO V01」を投入しました。これもあり、他社に先駆けて800MHzプラチナバンドによるLTEエリアの拡大やキャリアアグリゲーション(CA)による多重化を導入していたと思われます。
これに対し、3GがW-CDMA方式であるNTTドコモやソフトバンクモバイルではVoLTEに対応後も3Gを残し、プラチナバンドLTEやCAもまだまだこれからといったところですが、これら2社でもソフトバンクモバイルは3GでもVoLTEと同等の高音質通話ができる「HD Voice(3G)」も開始するなど、各社の特長が現れる結果となっています。
VoLTEは現状同じ携帯電話会社の対応機種同士でしか高音質通話は行えませんが、今後、他社同士でのVoLTEの実現、さらにKDDI代表取締役社長の田中孝司氏が示唆していた「LTE対応ケータイ(フィーチャーフォン)」は来年以降発売されるのを期待したいと思います。

左からVoLTEに対応したNTTドコモ「GALAXY S5 SC-04F」およびauのURBANO V01 KYV31とisai VL LGV31、ソフトバンクモバイル「AQUOS CRYSTAL X 402SH」。どれも各社ではじめてVoLTEに対応した機種
一方で、VoLTE導入を期にNTTドコモが切ってきたのが新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」で、これに他のauやソフトバンクモバイルも追随しました。通話をたくさんする場合や家族でうまくパケットを分け合えれる場合にはお得ですが、データ通信中心であまり使わない場合には契約ごとの単価が上がり、これがさらにここ数年じわじわと拡大してきた仮想移動体通信事業者(MVNO)による"格安SIM"と呼ばれる低料金サービスが一気に拡大した要因にもなり、さらには格安SIMとセットにした"格安スマホ"と呼ばれる低価格スマホも登場しました。
5Gに向けては年末にさらなる高速通信を実現するために総務省から3社に3.5GHz帯TDD用周波数帯が割り当てられ、各社が2017年にサービス開始予定となっています。4Gから5Gでは大きな技術革新ではなく、これまでの2Gから3G、3Gから4Gとは違い、小さな技術の積み重ねに加え、広く用意された周波数帯と小さなセルでカバーするようになるようですので、これまで以上に機種ごとの通信能力の違いが出てきそうで、そのあたりの違いは随時注意していきたいところです。
◯電子機器は自分で作る時代に?Project Araを飛び越えて
もうひとつ今年実感したのは「3Dプリンター」の普及で、これも一昨年や昨年も周囲でざわついていましたが、Fab系などを中心にさらに盛り上がってきたように思います。
その中でも象徴的となったのが、つい先日発表・発売されたau初のFirefox OS採用スマホ「Fx0 LGL25」で、auでは「つくる自由」としてケースなどを自作できるように「3Dプリンタ用データ」を公開しています。

無事にau回線の初MVNOな「mineo」で使えたFx0 LGL25
決してメインストリームにはならないでしょうし、Firefox OSがどうとかというのは関係なく、Googleのモジュールを組み合わせてオリジナルモデルを自作できる「Project Ara」やエイビットが発売した基板型データ通信端末「PHSシールド」なども含めて個人的にはこの流れは今後楽しみにしています。
後、少し話はずれるかもしれませんが、自作するまではという場合でもクラウドファウンディングサービス「Indiegogo」などで資金調達をしている新しい企画や実現したら便利そうな企画が実際にプロダクトとして出荷されてるのを見ると、ワクワクすることが増え、実際届くといまいちなこともありますが、まだまだガジェット関連の買い物も尽きることはなさそうです。

エイビットの「PHSシールド」の展示
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
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一昨年や昨年に続き、個人的には大画面スマホの流れは止まらず、春には6.4インチの「Xperia Z Ultra」まで発売され、大型化もさらに進んで「Nexus 6」や「Ascend Mate7」のように6インチも出てきた上に、さらに今年後半には「iPhone」シリーズも5.5インチの「iPhone 6 Plus」が登場し、一般的にも大型スマホもかなり浸透してきたのかなと思います。そんな中で最も注目したのは新しい可能性を提案してきた「GALAXY Note Edge」です。
各所で言われているようにまだWQHD(1440×2560ドット)の解像度が処理速度的に重荷となっており、製品の完成度としては昨年の「GALAXY Note 3」のほうが高いように思われますが、なんといっても側面に曲面ディスプレイ「エッジスクリーン」を搭載してきたチャンレンジ精神は買いたいところです。
◯通信は2020年に向けて動き出した!まずはVoLTEやLTE Only、フィーチャーフォンのLTE化にも期待
今年、最も象徴的だったのは2020年にも開始する計画の5Gに向けていよいよ3Gから4Gへ完全移行すべく音声通話が4Gベースの「VoLTE」が開始されました。
特に既存の3GがCDMA2000方式であるため、早めに4Gに移行したいauは国内では「4G Only」とする「isai VL LGV31」と「URBANO V01」を投入しました。これもあり、他社に先駆けて800MHzプラチナバンドによるLTEエリアの拡大やキャリアアグリゲーション(CA)による多重化を導入していたと思われます。
これに対し、3GがW-CDMA方式であるNTTドコモやソフトバンクモバイルではVoLTEに対応後も3Gを残し、プラチナバンドLTEやCAもまだまだこれからといったところですが、これら2社でもソフトバンクモバイルは3GでもVoLTEと同等の高音質通話ができる「HD Voice(3G)」も開始するなど、各社の特長が現れる結果となっています。
VoLTEは現状同じ携帯電話会社の対応機種同士でしか高音質通話は行えませんが、今後、他社同士でのVoLTEの実現、さらにKDDI代表取締役社長の田中孝司氏が示唆していた「LTE対応ケータイ(フィーチャーフォン)」は来年以降発売されるのを期待したいと思います。

左からVoLTEに対応したNTTドコモ「GALAXY S5 SC-04F」およびauのURBANO V01 KYV31とisai VL LGV31、ソフトバンクモバイル「AQUOS CRYSTAL X 402SH」。どれも各社ではじめてVoLTEに対応した機種
一方で、VoLTE導入を期にNTTドコモが切ってきたのが新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」で、これに他のauやソフトバンクモバイルも追随しました。通話をたくさんする場合や家族でうまくパケットを分け合えれる場合にはお得ですが、データ通信中心であまり使わない場合には契約ごとの単価が上がり、これがさらにここ数年じわじわと拡大してきた仮想移動体通信事業者(MVNO)による"格安SIM"と呼ばれる低料金サービスが一気に拡大した要因にもなり、さらには格安SIMとセットにした"格安スマホ"と呼ばれる低価格スマホも登場しました。
5Gに向けては年末にさらなる高速通信を実現するために総務省から3社に3.5GHz帯TDD用周波数帯が割り当てられ、各社が2017年にサービス開始予定となっています。4Gから5Gでは大きな技術革新ではなく、これまでの2Gから3G、3Gから4Gとは違い、小さな技術の積み重ねに加え、広く用意された周波数帯と小さなセルでカバーするようになるようですので、これまで以上に機種ごとの通信能力の違いが出てきそうで、そのあたりの違いは随時注意していきたいところです。
◯電子機器は自分で作る時代に?Project Araを飛び越えて
もうひとつ今年実感したのは「3Dプリンター」の普及で、これも一昨年や昨年も周囲でざわついていましたが、Fab系などを中心にさらに盛り上がってきたように思います。
その中でも象徴的となったのが、つい先日発表・発売されたau初のFirefox OS採用スマホ「Fx0 LGL25」で、auでは「つくる自由」としてケースなどを自作できるように「3Dプリンタ用データ」を公開しています。

無事にau回線の初MVNOな「mineo」で使えたFx0 LGL25
決してメインストリームにはならないでしょうし、Firefox OSがどうとかというのは関係なく、Googleのモジュールを組み合わせてオリジナルモデルを自作できる「Project Ara」やエイビットが発売した基板型データ通信端末「PHSシールド」なども含めて個人的にはこの流れは今後楽しみにしています。
後、少し話はずれるかもしれませんが、自作するまではという場合でもクラウドファウンディングサービス「Indiegogo」などで資金調達をしている新しい企画や実現したら便利そうな企画が実際にプロダクトとして出荷されてるのを見ると、ワクワクすることが増え、実際届くといまいちなこともありますが、まだまだガジェット関連の買い物も尽きることはなさそうです。

エイビットの「PHSシールド」の展示
記事執筆:memn0ck
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