ZenFone Maxのカメラ性能はどうか試してみた! |
ASUS JAPANがタブレット並みの5000mAhのバッテリーを搭載し、1か月以上の連続待受時間を実現したSIMフリースマートフォン(スマホ)「ZenFone Max(型番:ZC550KL)」(ASUSTeK Computer製)を2016年3月中旬に発売予定だ。
価格はすでに事前予約受付を実施している公式Webストア「ASUS ZenFone Shop」では27,800円(税抜)。カラーバリエーションはブラック(型番:ZC550KL-BK16)とホワイト(型番:ZC550KL-WH16)の2色が用意されている。
ZenFone Maxは約5.5インチHD(720×1280ドット)IPS液晶やQualcomm製64bit対応1.2GHzクアッドコアCPU「Snapdragon 410 MSM8916」、2GB LPDDR3内蔵メモリー(RAM)、16GB内蔵ストレージ(eMMC)、microSDXCカードスロット(最大128GB)などのミドルレンジクラスだが、やはり電池持ちが非常に良いのが魅力だろう。
そんなZenFone Maxについてこれまで外観紹介やベンチマークテストといったレビューを行ってきたが、今回はこれらに続いてカメラ機能をチェックし、Apple製「iPhone 6s」との比較も含めて紹介する。
まずはカメラUI(ユーザーインターフェイス)から見ていこう。基本撮影モードは「オート」モードだが、ユーザーが露出(明るさ)やシャッタースピードなどを設定できる「マニュアル」モードにワンタッチで切り替えることができる。操作や撮影機能に関しては「ZenFone 2 Laser」(型番:ZE601KL)や「ZenFone Zoom」(型番:ZX551ML)などのASUSTeK Computerの最新スマホと同じ。レーザーフォーカスを搭載しているので、素早いピント合わせを得意としている。
続いて、実際にいくつかのシーンで撮影した結果を紹介していく。まずは順光での撮影では、ZenFone Maxは露出がアンダー(暗め)となった。空の色の濃さや右側の建物の存在感は良く出ているのだが、高架橋より下が真っ暗となってしまっている。
○順光での撮影
ZenFone Max(左)、iPhone 6s(右)
こういうケースでは、フォーカスポイントを指定したまま長押しをすると露出補正バーが表示されるので、明るさを調整して撮影すると良い。
○強いサイド光のシーン
ZenFone Max(左)、iPhone 6s(右)
次に光と影が強く出ているシーンでも、ZenFone Maxは露出がアンダーとなった。明るい印象を受けるiPhone 6sの空のグラデーションは一番明るい部分も水色だが、ZenFone Maxでは白に近く、全体的にコントラストが高い設定になっているようだ。
この辺りは、設定の「最適化」をデフォルトの「オート」から「マニュアル」にして自分の好みのコントラストに設定すると良いだろう。
一方、こういったシーンでは、HDRモードで撮影したところ良好な結果が得られたが、画像合成の際に手前のトラックが半透明になってしまい、一長一短といったところだ。
○逆光での撮影
ZenFone Max(左)、iPhone 6s(右)
また逆光にて太陽を画面に入れて撮影したところ、両機種ともに盛大にフレアとゴーストが発生した。HDRではないのだが、iPhone 6sは逆光でもしっかりと明るさを確保しているのがわかる。
○イルミネーションなどがある夜景撮影
ZenFone Max(左)、iPhone 6s(右)
最後に暗い場所での撮影では、iPhone 6sには街灯のフレアが大きく発生したが、ZenFone Maxのフレアは小さめだった。これはカメラの角度によってある程度変化するものなので、iPhone 6sもZenFone Maxもフレアの発生を確認しながら上手く撮影しよう。
今回、ZenFone Maxのカメラ性能は普通、撮影しやすいような順光も含めて露出がアンダーになったのが気になったのだが、高いコントラストで暗い部分がつぶれてしまっている以外に周辺減光が大きいことも関係していそうだ。
個人的には周辺減光はマイナス要素ではなく"味"になると考えている。青空などを撮影した際に良い味がでるので、これはZenFone Maxらしさとも言っても良いだろう。価格の割には撮影の仕方次第で良い写真が撮れるのではないだろうか。
記事執筆:mi2_303
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