ソニーの最新スマホ「Xperia X Performance」で4K動画撮影を試した見た!

ソニーのスマートフォン(スマホ)やタブレットの「Xperia」ブランドにおける新しいフラッグシップモデル「Xperia X」シリーズ。日本ではそんな心機一転したXperia Xシリーズの最上位スマホ「Xperia X Performance」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)が発売されます。

すでに各携帯電話会社向け製品について写真と動画によるレポートをNTTドコモ向けXperia X Performance SO-04Hau向けXperia X Performance SOV33SoftBank向けXperia X Performance 502SOと公開。各機種ともに6月中旬以降に発売予定ですが、すでにau向けXperia X Performance SOV33は6月24日に発売が決定します。

前回、Xperiaでは初めて指紋認証に対応した前の「Xperia Z5」シリーズよりも速くなった画面ロック解除について紹介しましたが、今回はXperia Z5シリーズでは対応していたものの、Xperia X Performanceの標準カメラアプリでは非対応となった4K動画撮影についてまとめたいと思います。

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標準カメラアプリでは4K動画撮影には非対応

まずはじめにXperia X Performanceではじめから使えるカメラアプリを確認してみると、やはり動画の撮影サイズは最大で「フルHD(1920×1080ピクセル)」までしかありません。Xperia Z5シリーズでは4K(3840×2160ピクセル)まで対応していたのにスペックダウンといっても過言ではないかと思います。

この理由としては、Xperia Xシリーズではあまり使われない機能は極力省く方針であることが挙げられており、同様にmicroUSB端子からHDMIケーブルでテレビなどに接続するMHL機能やXperiaの特長にもなっていたスモールアプリなども省かれています。

確かにMHLは最近では「Google Cast」などのワイヤレス接続のほうが主流となっており、検証なども手間なので仕方ないのかなとも思われます。

一方、4K動画撮影も人気動画投稿サービス「YouTube」でもスマホなどではまだ4K動画を視聴できないですし、4Kテレビもまだこれから普及する段階であることなどを考えればニーズとしてそれほどないのかなと言えないことはないとは思います。

とはいえ、ライバルのiPhoneやGalaxyでは4K動画撮影に対応していますし、Xperiaシリーズの最上位機種であるXperia X Performanceが非対応なのは残念なところです。

ただし、Xperia X Performanceでの4K動画撮影はまったくの非対応というわけではなく、あくまで標準カメラアプリでは非対応ということで、4K動画撮影に対応したサードパーティー製カメラアプリを追加すれば撮影はできるようです。

そこで、メジャーなカメラアプリ「Open Camera」をインストールしてどの程度撮影できるのか、また発熱などで途中でアプリが終了して撮影が切れてしまわないかなどを試してみました。

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Open Cameraを起動したところ。上にある左から2番目のカメラとビデオカメラが描かれたボタンを押すと動画に切り替わります


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右端にあった歯車(設定)ボタンから設定を表示


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下にスクロールして「ビデオの設定」を選択、「ビデオの解像度」から「Highest: 4K Ultra HD 3840×2160」を選択


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4Kで30fpsの動画撮影が可能に


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実際に4K・30fpsで撮影している画面。なお、この設定で10分撮影した動画は約1.32GBになったので空き容量にもご注意を

このように実際にXperia X Performanceで4K動画撮影は可能なようです。また撮影を継続していても背面の一番熱くなる上端とXperiaロゴの中間付近の温度は40℃ちょっとくらいになる程度で、10分以上撮影してもOpen Cameraが落ちたりすることはなかったです。

ただし、試したのが開発機だったというのもあるかもしれませんが、Open Cameraで撮影した4K動画は画質がいまいちでかなりフレーム落ちしており、長時間撮影して本体温度が上がるほどフレーム落ちはひどくなっていたので、処理を間引いているといった印象でした。

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4K動画撮影を長時間したり、アプリを複数同時にインストールして通信したりしてかなり熱くなるようにしても40℃ちょっとくらいで収まるように制御されている模様

以下にXperia X PerformanceとOpen Cameraの組み合わせで4K動画撮影をしたサンプルムービーを掲載しておきますが、素直に標準カメラアプリでフルHD撮影したほうが良さそうです。


動画リンク:https://youtu.be/ChADaa0KCFE

また、発熱問題についてもOpen Camera自体はアプリが落ちたりといったことはありませんでしたが、本体背面が40℃を超えるような状態のときには標準カメラアプリを起動すると「お知らせ」として「本体の温度が上昇しています。温度が上昇し続けるとカメラは自動で終了します。」といったアラートが表示されました。

この状態では「一部機能が利用できません。」と表示されますが、通常のプレミアムオートカメラを含めた写真撮影や動画撮影は可能で、さらに動作撮影などの発熱する処理を続けると標準カメラアプリが落ちるというようになっていました。

標準カメラアプリが落ちた後にもう一度起動しても同じようにお知らせが表示され、写真撮影などはできていました。

そのため、相当無茶をしなければ、昨年のXperia Z4のように写真撮影をしようと思ったらカメラが起動できずに撮影できなかったという状況はなさそうですが、一方でメタルボディーになったので直射日光とかに短時間でも当てたりすると特にこれからの夏の時期は心配は残ります。

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比較的本体温度が熱くなっているときにXperia X Performanceの標準カメラアプリを起動してお知らせが表示されたところ


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アプリ「Manual Camera Compatibility」でAndroidのCamera API v2の対応状況を確認したところ。RAW撮影以外は対応



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[Image] QRコードアプリ名:Open Camera
価格:無料
カテゴリ: 写真
開発者:Mark Harman
バージョン:1.30.1
ANDROID 要件:4.0.3以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=net.sourceforge.opencamera

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[Image] QRコードアプリ名:Manual Camera Compatibility
価格:無料
カテゴリ: 写真
開発者:Geeky Devs Studio
バージョン:2.4
ANDROID 要件:5.0以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=pl.vipek.camera2_compatibility_test

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記事執筆:memn0ck


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