既報の通り、ソフトバンクおよびウィルコム沖縄は18日、都内にて発表会「Y!mobile 2017 Spring」を開催し、Android Oneスマートフォン(スマホ)「Android One S2」(京セラ製)を発表しました。発売時期は3月上旬以降を予定しています。
Googleが提唱する事実上の「スマホのリファレンスデザイン」である「[[Android One]]」ブランドに、新たな機種が追加されました。本機は京セラ初となるAndroid Oneとなります。
同時発表されたシャープ製の「Android One S1」が5インチフルHD(1920×1080ドット)ディスプレイやオクタコアCPUなどを搭載したメインストリームを意識した仕様であるのに対し、本機は5インチHD(1280×720ドット)ディスプレイやクアッドコアCPU(MSM8917 1.4GHz×4コア)を搭載するなど、よりエントリー向けの仕様となっています。
販売価格は未定ながらもかなり安価に設定されるであろうことが予想されますが、どういった層をターゲットとした端末になるのでしょうか。発表会場に併設されたタッチ&トライコーナーにて実機に触れる機会がありましたので写真とともにご紹介します。
■機能と性能は「必要十分」。安全性と堅牢性は「一流」
京セラと言えばリーズナブルな価格帯に必要な機能と性能を収めつつ頑丈で壊れない高耐久スマホを作るイメージが定着していますが、本機においてもその流れは変わりません。
本体性能は前述したようにHD液晶やクアッドコアCPUの採用などで若干抑えつつも実用上十分な範囲に収めることでコストを下げ、筐体設計では防水性能でIPX5およびIPX7に、防塵性能ではIP5Xに準拠し、耐衝撃性能では米国国防総省が採用する基準「MIL-STD-810G」に準拠した強固な作りとなっています。
ホーム画面などはAndroid One端末らしくAndroidの標準画面そのもの。余計なアプリが少なくプレーンな状態である点は、格安スマホに感心の強いICTリテラシーの高い層に好まれる傾向があります。
本体デザインは京セラらしい緩くカーブした背面と僅かにエッジの立ったディスプレイ面が特徴。ディスプレイ面の縁のエッジは端末を落とした際などに画面が直接接地面に触れないようにするための工夫で、画面を割れにくくする効果があります。
重量は142gと標準的ですが背面デザインの工夫などから側面が薄く持ちやすいため、実際の重量よりも軽く感じました。
最新OSへのアップデートや定期的なセキュリティ機能のアップデートが保証されているのもAndroid Oneスマホの大きな特徴です。機能面ではおサイフケータイやNFC、ワンセグといった日本のAndroidスマホの定番とも言える機能を省きつつも、ハードウェア面でもソフトウェア面でも「強固さ」や「安心」を売りにした本機は非常に特色のある端末に仕上がっているように思われます。
記事執筆:あるかでぃあ
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