安価なのに高音質!AACコーデックに対応したBluetooth防水イヤホンをレビュー

みなさんBluetooth接続のヘッドホンやイヤホンは使ったことがありますか?昨年発売されたAppleのスマートフォン(スマホ)「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」では通常の3.5mmイヤホン端子が廃止されましたが、これを契機にBluetoothヘッドホンなどを使用しはじめたり、検討しているという方も多いかと思います。

今回ご紹介するのはそんなBluetooth接続のワイヤレスイヤホン「Sound&Sports04(型番:IS-BTEP04M)」です。この製品は日本のベンチャーメーカーであるG.Oホールディングスが展開するガジェットブランド「iina-style」の製品で、商品名でリンクした直営Webストアのほか、ECサイトでは大手の「Amazon.co.jp」や「楽天市場」、「Yahoo!ショッピング」で販売されており、さらにまだ数は少ないということですが大手家電量販でも販売されているとのこと。

実売4,000円以下と安価ながらも音声コーデックにAACを採用した高品位な音質を実現しているほか、Bluetoothイヤホンとしては最高クラスの連続8時間駆動、音声通話時のノイズリダクション機能としてCVC6.0に対応、さらにIPX7に対応した高い防水性能を備えるなど、実用性の高さとコストパフォーマンスに優れているのが大きな特長です。

G.Oホールディングスに製品を提供いただいたので実際に試してみた使用感をお届けするとともに、本記事を読んでいただいた方向けにAmazon.co.jpで使える期間限定15%OFFクーポンも配布しています。

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外箱。高い防水性能を前面に押し出したパッケージ。日本で利用するために必要な技術適合証明・工事設計認証などの各種認証(いわゆる「技適マーク」)もきちんとあり、楽天市場などのECサイトでもそのことが記載されているのは良い


■IPX7完全対応でスポーツシーンに最適!
本製品の特徴の1つが前述した高い防水性能です。標準規格であるIPX7等級とは「約1mの深さへ一時的に30分間沈めても動作に影響がでない機器」を示した認証であり、雨や汗などでの故障に不安を感じる方には心強い性能です。

左右のスピーカーハウジングはケーブルで繋がれたネックバンド式でイヤーフックタイプとなっているため、スポーツジムでのトレーニングのような激しく体を動かすようなシーンでも落下する危険性が低く、左右分離型のBluetoothイヤホンよりも安心感があります。

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外箱裏面。本機の特徴が分かりやすく記載されている


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イヤホン本体のほか、取扱説明書と交換用イヤーピース、充電用microUSBケーブルが付属する


付属のイヤーピースは小型のサイズと大型のサイズがあり、標準で取り付けられている中型のものと交換が可能です。microUSBケーブルは市販のものでも充電が可能です。

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本体重量は約15gと軽量


スピーカーハウジング部などはプラスチック製で高級感はありませんが、主張しすぎない程度にデザインアクセントとして使われているゴールドパーツがチープ感を和らげています。

ケーブルはそもそも短めで絡むことは少ないデザインですが、さらに太めで絡みにくいセレーションコードを採用している点はとてもよく配慮されたポイントでしょう。

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ゴールドパーツは色味の濃いオレンジゴールド


■ペアリング作業は簡単。音質は驚くほど高品位。そして安心の長時間駆動
いよいよ試聴です。バッテリーは約2時間で満充電となり、公称値では音楽再生時に連続約8時間駆動が可能です。他社のネックバンド式同クラス製品の場合5~6時間程度のものが多く、約8時間という長時間駆動は大きなアドバンテージでしょう。

ペアリング作業は電源ボタンを5秒程度長押しし、スマホなどで認証するだけ。電源の投入時やペアリング作業の際にはイヤホン側から音声案内も流れるので操作に迷うことは少ないと思われます。

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操作パネルは上から音量(+)、電源インジケータLED、マイク、電源および再生/一時停止ボタン、音量(-)ボタンが並ぶ


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操作パネルの裏側にはiina-styleのロゴがプリントされている


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充電は操作パネル側面の端子から行う。端子は防水キャップ式


ケーブル全体が短めのため、装着時に操作パネルが首の若干後ろ側に寄るのが少し気になりましたが、頻繁に操作するものではないので慣れれば問題ないでしょう。

音質の第一印象は完全に「価格以上」。高音域から低音域まで解像感が高くメリハリがあり、それぞれの音が立って聴こえます。とくにしっかりとした低音域の発音量には驚かされるレベルで、低消費電力を謳いながらもここまできっちりと音を出す製品は珍しいと感じました。

音質全体のバランスは価格なりといったところ。密閉度の高い防水仕様のカナル型である上にハウジングがプラスチックなので、音量を大きめにすると残響音や不要な反響音が若干耳に残り、「抜け」の悪さが顔を出し始めますが、実売価格やBluetoothイヤホンである点を考慮すれば十分過ぎるほどうまくまとめた印象です。

想像以上の音質の高さは音声コーデックに依存する部分が大きいと感じられ、AACを採用した点を高く評価したいと思います。一般的なSBCコーデックでは解像感も得られず音場の広がりもないため、音量を上げれば上げるほど音が歪みますが、AACではそういった現象もかなり抑えられるため快適な聴取が可能です。

またAACコーデックは出力遅延が少なく、ゲームや各種アプリの効果音およびBGMなどがあまりずれることなく出力されるため、リズムゲームなどのような音のタイミングをシビアに求められるゲーム以外は比較的快適に遊べるのがメリットです。

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せめてハウジングが剛性の高い金属であれば……とは思ったが、それはこの製品に求めるべきではないだろう


一方で難点も少なからずあります。まずケーブル由来のこすれノイズが大きい点です。ケーブル長が短く首元に「巻く」ようにして装着するため、常にケーブルが首元や襟元に擦れる「ゴワゴワ」「ガサガサ」というノイズが聴こえてきます。

ただしこれは本製品に限った問題ではなく、ケーブルが存在するすべてのイヤホンに共通した難点でもあり、その解決方法は「AirPods」のようにケーブルがまったく存在しない左右分離型のワイヤレスイヤホンを使用するほかありません。

前述したように左右分離型は落下の危険性が比較的高く、スポーツなどには不向きなことを考えると、本製品が持つケーブル由来のノイズというデメリットは利便性との二者択一であると考えても良いと思われます。

また音量が若干大きい点も気になりました。筆者の場合静かな部屋で聴く場合には音量を最小にしても若干大きいと感じられ、街の雑踏でもわずかに音量を上げる程度で十分でした。

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本製品とAirPods(ケース)のサイズ比較


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AirPodsのようなケーブルレスタイプは音質面で大きなアドバンテージがある一方、激しい運動をしながらの聴取には不向きだ


音声通話なども問題なく使え、iPhoneシリーズであれば音楽聴取中に「Hey Siri」と、Androidであれば「OK Google」としゃべるだけで音声アシスタントを起動できます(iPhone 6以前の機種は充電中のみSiriの音声起動が可能です)。また本製品は音声通話時にノイズリダクションを行いクリアな通話品質を実現する「CVC6.0」に対応している点もポイントです(外部の音を相殺する『ノイズキャンセリング』ではありません)。

なお、Siriの起動や音声操作を行ってみたところ、若干大きめにしゃべらないと反応しないことが多かった点を付記しておきます。一般的な会話レベルの音量であれば問題なく聞き取ってくれますが、AirPodsのように小さく囁いただけでも反応するといったような感度はありませんでした。

■Amazonで使える15%OFFクーポンもあり!ハイコストパフォーマンスな防水Bluetoothイヤホンを試してみよう
ケーブルが邪魔になりにくいネックバンド式のワイヤレス接続で激しい動きでも外れにくいイヤーフックタイプ、さらに雨や汗にも強いIPX7対応防水でAAC採用による高音質設計と、外出時やスポーツ利用時に必要な性能をほぼ網羅している本製品は、それだけでも高い価値があります。その上で実売4,000円以下という低価格は圧倒的なコストパフォーマンスといっても良いでしょう。

メーカーのご厚意により2017年4月10日0時1分から5月15日23時59分まで使えるAmazon.co.jpの15%OFFクーポンをご提供いただきましたので、購入を検討している方はぜひご活用ください。

通常3,999円(税込)で販売されていますが、購入時にクーポンを適用させると600円が割り引かれて3,399円になります。なお、在庫状況などによっては予告なく終了する場合があるとのことなのでクーポンを利用する場合にはお早めに。

【期間限定15%OFFクーポン】
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Amazon.co.jpにてクーポンを適用したところ


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Bluetoothイヤホンの入門用としても最適だ




記事執筆:あるかでぃあ


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