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SIMフリースマホ「Wiko View」の性能をベンチマークと動画でチェック! |
ウイコウ・ジャパンから本日12月21日に発売されたSIMフリースマートフォン(スマホ)「Wiko View」は、価格はオープンながら市場予想価格が3万円前後で、大手量販店ではおおよそ税込3万円の約3,000ポイント還元といった価格設定となっています。
フランス発メーカー「Wiko」ブランドの日本市場向け第2弾モデルで、第1弾の「Wiko Tommy」よりも性能は高くなり、ミッドレンジクラスながら流行りの縦横比9:18の縦長ディスプレイを搭載し、日本のNTTドコモおよびau、ソフトバンクの3社のVoLTEに対応しています。
また日本で使える3G+4GのDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応している上、さらに2つのSIMカードスロットの他に別途microSDカードスロットもあるのも便利に使えそうです。
そんなWiko Viewですが、前回の開封および外観を紹介するレポート記事に続いて、今回はベンチマークをして性能を確認しつつ、実際に操作しているところを動画で紹介したいと思います。
[View発売日決定のお知らせ] Viewは2017年12月21日(木)より順次店舗にて販売を開始いたします。詳細👉https://t.co/Fegor7JSQZ pic.twitter.com/S1LBrl8MCO
— Wiko Japan (@wikojapan) 2017年12月18日
【まずはスペックをおさらい】
Wiko Viewはすでに紹介したようにミッドレンジクラスですが、どちらかというと最近のスマホでは性能が底上げされてきているので、エントリークラスからミッドレンジクラスの間くらいと言っても良いかもしれません。
チップセット(SoC)はQualcomm製「Snapdragon 425(MSM8917)」(1.4GHz×4コアCPU)、内蔵メモリー(RAM)は3GB LPDDR3、内蔵ストレージは32GBとなっており、ディスプレイは約5.7インチHD+(720×1440ドット)IPS液晶(約282ppi)です。
Snapdragon 425はGPUが「Adreno 308」となっており、日本で販売されている機種では他に「Android One S2」や「DIGNO G」などが搭載しています。
より新しいSnapdragonの400番台であれば、Snapdragon 430ではコア数が倍の8コア(オクタコア)となっていますし、GPUも「Adreno 505」、RAMも同じLPDDR3ながら667MHzから800Mhzに強化されているので若干ながら違いがありそうです。
特にSnapdragon 430は「ZenFone 3 Laser ZC551KL」などのコストパフォーマンスが高い製品に多く採用されており、できればSnapdragon 430のほうが……さらにSnapdragon 600番台ならといった感想を持ってしまいました。
製品の特長があるだけに惜しいと思ってしまったわけですが、ZenFone 3 Laser ZC551KLが同じ実売3万円程度であることを考えると、NTTドコモやau、ソフトバンクの3社のVoLTEに対応するなどのコストがかかっているとすれば打倒なところなのかもしれません。
【ベンチマークを実施】
続いて、実際にベンチマークを試していきます。今回、試したベンチマークアプリは総合評価ができる「AnTuTu Benchmark」およびCPU評価ができる「Geeksbench 4」、グラフィックス性能を評価できる「3DMark」、ストレージやメモリーの速度を評価できる「A1 SD Bench」の4つ。なお、3DMarkはIce Storm Extremeを実施しています。・AnTuTu Benchmark
・Geeksbench 4
・3DMark
・A1 SD Bench
【ベンチマーク結果をまとめ】
アプリ | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均 | ||
AnTuTu | 37154 | 36783 | 37159 | 37032 | ||
Geeksbench 4 | CPU | シングルコア | 656 | 665 | 675 | 665 |
マルチコア | 1870 | 1880 | 1877 | 1876 | ||
Computing | 1339 | 1329 | 1440 | 1369 | ||
3DMark | ISU | 6153 | 6163 | 6170 | 6162 | |
A1 SD Bench [MB/s] | 内蔵ストレージ | Read | 189.89 | 191.83 | 193.07 | 191.60 |
Write | 145.10 | 145.39 | 145.44 | 145.31 | ||
RAM | 3786.07 | 3778.07 | 3789.22 | 3784.45 |
最近は主にハイエンドスマホばかりベンチマークを行なっていたのでさすがにそれらと比べるとかなり落ちます。さきほど同じ3万円程度として出てきたZenFone 3 Laser ZC551KLと比べた場合にAnTuTu Benchmarkが44719、Geeksbench 4のシングルコアが643、マルチコアが2113、3D MarkのIce Storm Unlimitedが9618となっていました。
各アプリのバージョンが違ったりしますが、おおよそそれほどスコアに違いがないとしてもやはりZenFone 3 Laser ZC551KLよりも若干低い性能といった感じで、操作していてもその辺りを感じるところはあります。
ZenFone 3 Laser ZC551KLも全体的にゆったり動作ではありますが、動き自体は滑らかな印象があるものの、Wiko Viewはより動作が止まる頻度や長さが多いように思われます。
もちろん、SNSなどをしている分にはこのゆったり動作が耐えられれば問題ないと思われますが、特に最近のハイエンド製品を使っている場合は、そのキビキビ動作と比べると厳しいところがあると思われます。
価格を考えればハイエンド製品と比べても仕方がないのですが、個人的にはもう少しサクサク動くと3社のVoLTEが使えるなどのメリットもあるため、サブ機くらいにはしても良かったのにというのはあります。
最後にWiko Viewを実際に操作しているところを動画で紹介しておきます。HD解像度の動画の再生などは問題ありませんし、紹介している動画にもあるようにWebブラウザーの利用も特に同クラスの製品と比べて遅いということはないので、縦長ディスプレイやVoLTEなどに魅力を感じるようであればなかなか面白い機種ではないでしょうか。
動がリンク:https://youtu.be/obgnSvAfeU4
記事執筆:memn0ck
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