Appleが2018年第2四半期決算を発表!

Appleは1日(現地時間)、2018年度第2四半期(2018年1〜3月)決算発表を行い、売上高が前年同期比+16%の611億3,700万ドル(約6兆7,000億円)および純利益が同+25%の138億3,300万ドル(約1兆5,000億円)と増収増益になったと発表しています。

同社CEOのTim Cook(ティム・クック)氏は「過去最高のQ2(1〜3月期)業績を嬉しく思い、今Q2は『iPhone X』が毎週最も販売され、iPhone X発表直後の前四半期と同じ傾向でした。またすべての地域で売上高を伸ばし、中国と日本では20%以上の伸びとなりました」とコメント。

さらに同氏は「2016年の『iPhone 6』シリーズから複数モデルを出していますが、iPhone Xは上位モデルで一番販売数が多くなったのははじめて」とし、今Q2のiPhone販売数は同+3%の5221万7000台と微増だったものの、売上高は同+14%の380億3200万ドル(約4兆2,000億円)と価格が高いiPhone Xが貢献したとしています。

これにより、同社ではアメリカの法人税減税(35%から21%へ)も合わさり、希薄化後の1株当たりの利益は+30%の2.73ドルと大幅な株主還元を実施したほか、今後も大規模な自社株買いを続ける方針で新たに1,000億ドル(約11兆円)を購入する計画を明らかにしています。

・iPhone販売台数推移
年度Q1Q2Q3Q4通期
2016年度7477.9万台5076.3万台4039.9万台4551.3万台21145.4万台
2017年度7829万台5076.3万台4102.6万台4667.7万台21675.6台
2018年度7731.6万台5221.7万台-台-台-台

最近ではiPhoneシリーズ10周年を記念した次世代スマートフォン(スマホ)として発売したiPhone Xの販売不調が伝えられていましたが、実際にはiPhone全体では販売台数は微増となり、さらに本体価格が高いiPhone Xがモデル別では最も売れたということで売上高を大きく押し上げました。

ティム・クック氏は(iPhone Xの売れ行きへの質問に対して)「スーパーボウルに優勝したチームに対してファンがもっと高得点で勝って欲しいと思うようなものです。」とし、続けて(僅差でも)「勝ってチャンピオンになったことには違いないですし、iPhone Xを非常に誇りに思っています」とiPhone Xの成功を強調。

さらに同氏はスマートウォッチ「Apple Watch」シリーズが「販売台数が2桁台で成長」しており、完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」が「爆発的ヒット商品になった」と語り、iPhoneやiPad、Mac以外のiPodやApple TV、Beats Electronicsなどのその他のハードウェア製品の売上も同+38%の39億5,400万ドル(約4,341億円)となったことを説明。ただし、スマートスピーカー「HomePod」は静かな販売開始となった模様。

その他、ハードウェア以外のiTunes StoreやApple Music、Apple Pay、Apple Careなどのサービス系についても同+31%の91億9,000万ドル(約1兆円)となっています。一方で、2018年度第3四半期(4〜6月)の業績予想は売上高が515億ドル(約5兆6,000億円)から535億ドル(約5兆8,000億円)で売上総利益率は38〜38.5%になるとしています。

02
Apple CEOのティム・クック氏


記事執筆:memn0ck


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
Apple、第2四半期の業績発表 - Apple (日本)
Apple defies doubters as iPhone sales, revenue rise - Mobile World Live