今冬発売のシャープ製ハイエンドスマホ「AQUOS zero2」をタッチ&トライ!各キャリアから発売

既報通り、NTTドコモは11日、都内にて「2019-2020冬春 新サービス・新商品発表会」を開催し、毎秒240回の書き換え表示に対応した有機ELディスプレイを搭載するシャープ製ハイエンドスマートフォン(スマホ)「AQUOS zero2 SH-01M」を今冬に発売すると発表しました。

前機種となる「AQUOS zero」は6.2インチの大画面にも拘らず、重さ146gという超軽量を最大の特徴としたハイエンドスマホでしたが、SoftBankおよびSIMフリー版のみで、NTTドコモやauでの取り扱いがありませんでした。残念な思いをしたシャープファンも多かったと聞き及んでいますが、ついにその後継機種が満を持して登場です。

そんなAQUOS zeroシリーズの最新モデル「AQUOS zero2」がNTTドコモのほか、au向け「AQUOS zero2 SHV47」およびSoftBank向け「AQUOS zero2 906SH」がともに2020年1月下旬以降に発売されます。各社ともに詳細な発売日は後日案内予定で、価格もまだ発売が先となているので未定となっています。

そこで今回は、そんなAQUOS zero2についてNTTドコモの発表会場に併設されたタッチ&トライコーナーにてデモ画面のみの試作機でしたが、実機が展示されていましたので細かなデザインや仕様について知ることができたことを中心に写真や動画とともにご紹介します。

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本体カラーはNTTドコモ版とau版ではアストロブラックとミスティホワイトの2色、SoftBank版ではアストロブラックの1色


■とにかく軽い!薄い!画面が大きい!
本機を手に取り、誰もが最初に驚くのが「軽い!」という点でしょう。6.4インチという大画面を搭載しているにも関わらず、その軽さはなんと140g台(公称値)。シャープが公開している仕様では143g、そして今回、NTTドコモの発表会で展示されていた試作機では141gという数字になっており、あまりの軽さに「動作しないモックなのでは……?」と不安になるほどでした。

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思わず「なんだこれ!?軽すぎる!」と興奮するほど軽い


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異次元の軽さ。本体サイズから想像する重量と実際の重量が一致せずに頭が大混乱する

前機種となるAQUOS zeroでは6.2インチ画面で146gであったため、画面サイズを大きくしつつ重量をほぼ同じかさらに軽くしてきたことになります。

それでいながら内蔵するバッテリーサイズは前機種と同じ3130mAhを確保。チップセット(SoC)もQualcomm製「Snapdragon 855」を搭載し、内蔵メモリー(RAM)容量は8GB、内蔵ストレージ容量は256GBとハイエンドスマホらしい構成です。

本体サイズは未定としながらもシャープではAQUOS zero2の仕様として約158×74×8.8mmと案内しており、薄く圧倒的な軽さと相まって他のスマホとは一線を画す特別感をひしひしと感じました。なお、microSDカードなどの外部ストレージスロットは非搭載となっています。

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背面には約1220万画素CMOS/F1.7レンズと約2010万画素CMOS/F2.4レンズのデュアルリアカメラを搭載

一方、軽さの犠牲となったのが背面パネルなどの素材です。ヘアライン加工が美しい背面パネルは金属やガラスではなく樹脂製となっており、長期間の使用で傷などが目立つかも知れません。

実際、展示機でも早くも細かなキズが入っており、クリアケースや手帳型ケースなどに入れて利用する必要があるように思われました。元々そういったケースを常用している人であれば、あまり気にする部分ではないでしょう。

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塗装の品質自体は非常に高い。軽さとのトレードオフをどう考えるかはユーザー次第だ

またサイドパネルやディスプレイ面のデザインが非常に特徴的である点も本機の魅力の1つでしょう。昨今のスマホはディスプレイ面を平面としながらもサイドパネルに向かって緩やかにカーブさせ、そのままサイドパネルから背面へと連続した曲面となるようなデザインが多く見られます。

しかしながら、本機では正面および背面ディスプレイそのものを緩やかにカーブさせ、さらにサイドパネルを凹ませるようにカーブさせることで、オリジナリティー溢れるデザインに仕上げるとともにテーブルなどから手に取りやすい形状を実現しています。

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ディスプレイ面そのものを緩やかにカーブさせているのはなかなか大胆だ


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側面に逆アールを付けるという発想が素晴らしい

またサイドパネルを含む構造体(フレーム)にはマグネシウム合金を採用。一般的なアルミ合金やステンレスよりも軽くて高強度である点が特徴で、本機の驚異的な軽さに貢献しています。

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下側面に配置された外部接続端子にはUSB Type-Cを採用


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上側面にSIMスロットを配置

気になる点があるとしたらストレージ容量の問題です。本機は外部ストレージに対応していないため、すべてのデータを内蔵ストレージで扱う必要があります。

256GBと余裕のある容量を確保しているとはいえ、機種変更や外部データのインポートなどはクラウドサービスを利用したり、パソコン(PC)を介する必要も出てくるため、購入前に自分の使い方で問題が発生しないか確認する必要はありそうです。

本体デザインや軽さ、画面の描画品質の高さなどについては、以下の動画からもご覧いただけます。

S-MAX:シャープ製「AQUOS zero2」タッチ&トライ

動画リンク:https://youtu.be/Ud7FHvRh58A


■キーワードは「秒間240回」!
もう1つの本機の大きな特徴が「秒間240回描画」と「秒間240回検知のタッチパネル精度」を実現したディスプレイ品質です。前機種に引き続いてシャープが自社開発した有機ELパネルを採用していますが、その画質の違いは目をみはるほどです。

10億色表示やHDRに対応したメリハリのある色表現に加え、描画フレームレートを従来機種の60Hzから120Hzへ倍化し、さらに1フレーム中に映像の描画と黒のブランクを挟むことで秒間240回の画面書き換えを実現。

黒のブランク映像を挟むことによって残像感が圧倒的に低減しており、画面をスクロールしながら細かい文字のテキスト文章を読み続けることも可能です。

動画の視聴はもちろんのこと、Twitterのタイムラインを流し読みしたり、ニュースサイトを一覧する際などに威力を発揮する性能です。

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画面が超高速で点滅していることになるが、120Hz駆動でさらに倍速書き換えなら、人の目がその点滅を認識できることはほぼない


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10億色HDRの美しさの違いは非常に分かりやすい

またタッチパネル精度も秒間240回の検出を実現。これによってゲームなどで画面を連打したり、精密な動作が必要な場面でのタッチミスが大幅に軽減されます。Snapdragon 855という高性能なSoCを採用した、ハイエンドスマホならではのゲーミング仕様と言って良いでしょう。

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画面を超高速で連打し検出精度を計測・比較するデモ。前機種のAQUOS zeroではかなりの数の取りこぼしがあったが、本機では見事にすべてのタッチを検出していた


■全てが刺激的なハイエンド機種
筆者は近年のスマホでこれほど触れていて興奮した機種はなかったのではないかと思うほどに、刺激的な機能と性能を誇る機種であると感じました。

背面パネルの素材や外部ストレージ非対応など気になる点もありますが、しかしそれらの不安を消し飛ばすほどの軽さとディスプレイ品質の高さに「これは欲しい」と感じさせるだけの説得力があります。

前機種では指紋認証センサーを正面に残したことでダブルノッチデザインでしたが、本機では画面内認証としてフルディスプレイを実現している点も地味ですが、大きな改良です。展示機は試作であったために試せませんでしたが、画面内指紋認証は高い先進性を感じられる機能ではないでしょうか。

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フロントカメラによる顔認証にも対応


冒頭でも書いたように発売日はNTTドコモでは「今冬」、auとSoftBankでは2020年1月下旬以降とアナウンスされているのみで未定ですが、本体価格については未定ながらもNTTドコモでは公式Webストア「ドコモオンラインショップ」を含む直営店で82,080円程度(税込)となる見込みで、「スマホおかえしプログラム」対象機種でもあるため、価格面からも比較的購入しやすいハイエンド機種として人気を博しそうです。

店頭で実機を見つけた際は、みなさんもぜひ手に取ってみてください。圧倒的な軽さと画面の美しさに驚くこと間違いなしです。







記事執筆:秋吉 健


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