AppleがiPhoneなど向けiOS 12.5をリリース! |
Appleは14日(現地時間)、iPhoneやiPadなど向けプラットフォーム「iOS」において前バージョン「iOS 12」の最新版「iOS 12.5(16H20)」を提供開始したとお知らせしています。
対象機種はiOS 12の対応機種ながら最新バージョン「iOS 13」や「iPadOS」には対応しないiPhone 5sおよびiPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air、iPad mini 2、iPad mini 3、iPod touch(第6世代)で、それぞれ無料でアップデート可能です。
変更点は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)接触通知システムの利用を選択することができるようになったほか、重要なセキュリティー問題の修正が行なわれ、CVEで公開されているセキュリティー問題も含まれており、Appleが報告した「CVE-2020-27951」が修正され、この脆弱性を突いた不正なコードが実行された場合に認証ポリシー違反につながる可能性があるとしています。
またiPhone 6およびiPhone 6 PlusにおいてiOS 12.4.3〜8では「IIJmio」や「mineo」などのVoLTEに対応したau回線の仮想移動体通信事業者(MVNO)の携帯電話サービスが使えない不具合がありましたが、iOS 12.5でも同様に手持ちのiPhone 6 Plusとmineo(Aプラン)のVoLTE対応SIMではアンテナマークが「圏外」となってしまって利用できない状態となっています。
iPhoneやiPad、iPod touch向けのプラットフォームは昨年9月に提供開始されたiPhoneとiPod touch向けiOS 13、iPad向けiPadOS 13に別れ、その後、現在ではそれぞれiOS 14.3およびiPadOS 14.3が最新バージョンとして提供されています。一方、iOS 13・iPadOS 13以降に対応しない製品に向けてiOS 12のセキュリティー更新が続けられています。
これらのiOS 13・iPadOS 13以降に対応しない製品向けに旧バージョンのiOS 12のセキュリティーアップデートが昨年では9月27日および10月28日、12月10日、今年に入っても1月28日、3月24日、5月20日、7月15日、11月5日(ともに現地時間)と提供されており、今回、これに続いて配信となりました。
更新は各製品本体のみでOTA(On-The-Air)によりダウンロードで行え、方法としては、「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から行えます。また、iTunesをインストールしたWindowsおよびMacとUSB-Lightningケーブルで接続しても実施できます。
なお、単体でアップデートする場合のダウンロードサイズは手持ちのiPhone 6 Plusで201.4MBとそれほどファイルサイズは大きくないですが、携帯電話ネットワークのデータ通信量(GB)を減らしたくない場合にはWi-Fiなどを利用しましょう。Appleが案内しているアップデートの内容は以下の通り。
iOS 12.5では、iPhoneの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)接触通知システムの利用を選択することができます。システムが利用可能かどうかは、お住まいの地域の公衆衛生当局による対応状況によって異なります。
このアップデートにはセキュリティアップデートも含まれ、すべてのユーザに推奨されます。
Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
https://support.apple.com/ja-jp/HT201222
記事執筆:memn0ck
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