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戸田覚氏が提案する失敗しないパソコン選びのポイントとは? |
華為技術日本(以下、ファーウェイ・ジャパン)は9日、「充実したキャンパスライフ、社会人生活を送るために失敗しないデバイス選びのポイント」という学生や新社会人を対象にしたテーマで、メディア向けイベントを開催した。
ゲストスピーカーとして登壇したビジネス書作家の戸田覚(とださとる)氏が、現在の学生や新社会人がパソコン購入の際に抱える問題点を指摘し、若者が持つパソコンに対する驚きの常識や価値観の実態などを明かした。本記事ではそんな戸田氏のトークセッションの内容を中心にレポートする。
戸田氏は、IT機器やガジェットに精通したビジネス書作家で、これまでに150冊以上の著書があり、連載記事など月間30本以上を執筆している。また、2019年からは自身のYouTubeチャンネルを開設し、IT製品のレビューや便利ツールの紹介などを中心に、ビジネスシーンで役立つ情報を発信し続けている。
戸田氏は、YouTubeにアップした動画のコメント欄などを通じて、学生をはじめとしたたくさんの人たちとやり取りができるようになったという。その中で、パソコン購入についての相談も数多く寄せられているとのこと。さらに、戸田氏の息子もこの4月から大学生になるため、そこでも情報収集ができたという。そうした相談内容や情報収集から感じたパソコン初心者の学生や若者たちの実態について語った。
戸田氏によると、今の学生は「我々の想像以上にお金がない」という。理由は様々あるが、中でも新型コロナウイルス感染症拡大の影響でアルバイトができない状況が発生したり、両親の収入も減っていたりするケースも増えているためだという。
また、パソコンを購入することに対するテンションも高くないそうで戸田氏は「僕らの感覚で言うと、小学生の頃に習字の道具を買わされたみたいなイメージ」と例えた。今の学生や若者の多くは、パソコンを購入することの喜びや嬉しさがほとんどなく、学校で使うための道具を買う感覚だというのだ。
戸田氏の元に寄せられる声としては「10万円くらいでパソコンを買いたい」「プログラミングに使えるパソコンが欲しい」といったものがほとんどだという。戸田氏は「我々が思っている以上に知識がない。本当にパソコンについて知らない」と若者たちがパソコンに対する知識が薄く、興味を持っていないことを指摘した。
しかしながら、スマートフォン(スマホ)やタブレットなどを所持し、インターネット環境はあるため、情報を収集することはしているのだという。戸田氏の動画を見るなどして集めた情報を親に見せてパソコンを購入してもらうケースも少なくないそうで、パソコンの基礎知識はなくとも賢い方法でパソコンを入手しているのだという。
戸田氏が学生にヒアリングしたところ、想像以上のスペックが必要であり、かつ4年間使えることが条件になってくるそう。コロナ禍になってからは学校での授業が減り、ほとんどがオンライン授業に切り替わっている。オンラインで授業を受けながら様々なファイルを同時に開いたり、複数のアプリケーションを起動したりするため、思っているよりもスペックが高いパソコンが必要となってくる。
さらに、スマホやタブレットを使うことが当たり前の若者にとっては「再起動する作法がない」そう。パソコンでの作業が終わった際に電源を切らないことも、低スペックなパソコンが不向きな原因になるという。
戸田氏は息子の入学案内を見た際、パソコンが必要であることは書いてあるものの、どの程度のスペックのパソコンが必要かはまったく記載されていなかったと明かす。戸田氏によると、例えば学校では電源が使えないから駆動時間が長いものが良いなどの情報もなく、生協(全国大学生活協同組合連合会)で安く買えるという案内だけが届いたという。
そして戸田氏が生協で購入できるパソコンのリストを確認したところ、市販品よりも確かに安いが、同等のスペックで別メーカーのものを探せば生協で販売されているパソコンよりも「安いものはいくらでもある」と感じたそう。
戸田氏は、2020年11月20日(金)に発売された「HUAWEI MateBook 14 2020 AMD」(以下、MateBook 14)を例にあげて、学生向けのパソコン選びのポイントを説明した。
MateBook 14の基本スペックは、プロセッサーがAMD製のRyzen 7 4800H、メモリーがDDR4 16GB、内蔵ストレージが512GB PCle SSDといった構成。戸田氏は、Intel製のプロセッサーよりもAMD製のプロセッサーの方がコストパフォーマンスに優れているとしたうえで、MateBook 14の実売価格が税込で約12万円は安く、かつこのスペックでこの価格帯の製品が意外に少ないことも指摘した。
また、戸田氏は学生に勧められるパソコンの条件の中で、実はパソコン本体の重さを学生はほとんど気にしていないことも明かした。さらに、若者の中ではクラウドストレージを使う習慣があるようで、ローカルに保存する感覚があまりないため、内蔵ストレージよりもメモリーのほうが重要だと解説した。
戸田氏が「かなり重要」と語気を強めるのは、Microsoft Officeが入っていないパソコンを選ぶことだという。戸田氏によると、学校からOffice 365のアカデミック版アカウントが付与されるケースがほとんどだそうで、Microsoft Officeが入っているパソコンを選んでしまうと2万円前後が無駄になってしまうのだという。
必要ではないのにMicrosoft Office入りのパソコンを買ってしまい、戸田氏のYouTubeに「Microsoft Officeが入っているパソコンに学校のOfficeを入れるにはどうしたらよいか?」という質問が寄せられているのが実情だそう。
MateBook 14の一番の魅力はディスプレイだという戸田氏は、縦横比による表示領域の違いや明るさ、狭額縁について解説し、美しくて見やすく、大画面なディスプレイであることを強調した。
学生には金属ボディーが人気のようで、多少重くなっても傷が目立ちにく金属ボディーを選択する傾向があるそう。さらに、拡張性については、簡単でわかりやすいHDMI端子を備えていることが絶対条件であり、USB端子も豊富に搭載しているほうが学生には勧めやすいというのだ。
また、電源ボタンに搭載されている指紋センサーや、キーボードの入力性の高さなども学生にお勧めできるポイントであることを解説した。
HUAWEI MateBookシリーズは、今回戸田氏が紹介したMateBook 14(Ryzen 7/Ryzen 5)の他にもMateBook X Pro(CORE i7/CORE i5)、MateBook X(CORE i5)、MateBook 13(CORE i7/CORE i5/Ryzen 5)、MateBook D 15(Ryzen 7/Ryzen 5/CORE i5)をラインアップする。13インチから15.6インチまでを揃え、MateBook 13やMateBook D 15ではRyzen搭載モデルを用意し、コストパフォーマンスの高さが大きな魅力となっている。
最後に、イベントにおける戸田氏のトークセッション部分の動画を紹介する。
記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)
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