シャオミの「Mi ハンディクリーナー ミニ」を試す

既報通り、Xiaomi(以下、シャオミ)は、今年3月31日に日本市場でも販売することを発表していた小型の掃除機「Mi ハンディクリーナー ミニ」(型番:SSXCQ01XY)を2021年4月27日(火)に発売した。

大手Webストア「Amazon.co.jp」などで販売されており価格は5,940円。

今回、Xiaomi Japanから貸出機をお借りしたので外観や同梱品、使い方などを中心に写真や動画を交えてレビューしていく。

■開封、同梱品をチェック

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個装箱正面(画像=左)、個装箱裏面(画像=右)


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個装箱裏面には主な仕様が記載されている


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個装箱は裏面から開ける


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個装箱を開いたところ

片手で持てるサイズの個装箱は、裏面に3カ国語で製品仕様や同梱物が記載されている。やや特徴的な開け方で、裏面の左右両方の差し込み部分を引き抜いてから開ける。裏面が蓋のような状態になっている。

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すべての内容物

本体の他には
・USB Type-Cケーブル
・隙間ノズル
・ブラシノズル
・取扱説明書
が同梱する。ACアダプタは同梱しない。5点のみのシンプルな構成だ。

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取扱説明書表紙


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取扱説明書の日本語ページ(製品紹介、使用方法)


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取扱説明書の日本語ページ(修理とメンテナンス、トラブルシューティング、基本パラメータ)

取扱説明書は日本語を含む全7カ国語での表記に対応し、表と裏表紙を含めて全80ページの小さな冊子だ。日本語ページは14ページから23ページまでの10ページにわたって「安全上の注意」「製品紹介」「使用方法」「修理とメンテナンス」「トラブルシューティング」「基本パラメータ」「コンプライアンス規定情報」「保証に関するお知らせ」について記載されている。

取扱説明書自体のサイズが小さく、文字も小さいのが少々残念な印象だ。個装箱自体は大きさがあるので、もう少し大きな説明書であってもよいのではないかと感じた。とはいえ、図解も交えてかなり丁寧に説明されている。

■本体をチェック

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本体を手で持ったところ

ここからは、本体をチェックしていく。手に持った感じは水筒やハンディマッサージャーのような円柱型の製品を持っている感覚そのものだ。本体のサイズは約267×55×55mm。

上部の透明な部分はダストカップになっており、その下からの白い部分にモーターが搭載されている。搭載しているモーターは88000rpmで、13000 Pa(パスカル)の吸引力を備えている。重量は約0.5kgなので決して重いわけではないが、本体下部に重心がありややずっしりとした重みを感じる。

また、本体およびダストカップの白い部分は、ツヤ消しでサラサラとした手触りになっており指紋跡は目立ちにくい。

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本体背面下部

本体背面下部には製品仕様などが記載されたシートが張り付けられている。こちらの文字も読むとなるとかなり厳しいサイズではある。

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本体の底面


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USB Type-Cケーブルを接続


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本体前面下部に電源ボタンとLEDランプを搭載


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モバイルバッテリーでも充電ができる

本体底面には、内蔵バッテリーを充電するためのUSB Type-Cポートを搭載している。ACアダプタからの充電はもちろん、モバイルバッテリーでの充電も可能。筆者が持っているモバイルバッテリーで充電を試してみたが、1A、1.5A、2Aのいずれでも充電ができたので、モバイルバッテリーの出力は大きくなくても大丈夫のようだ。ただし、製品仕様としては定格入力が5.0V=2.0Aとなっている。

充電がスタートすると電源ボタン上の指示ランプ(LEDランプ)がゆっくりと点滅し、充電が完了すると消灯する。指示ランプの詳細は以下の通り。

●動作中
・白が点灯…十分な電池残量
・赤が点灯…電池残量が低下
・赤がすばやく点滅後消灯…電池切れ
●充電中
・白がゆっくり点滅…充電中
・白が点灯後消灯…充電完了
・赤がすばやく点滅…電源アダプタが不適合

掃除をはじめるにはノズルをセットして電源ボタンを押すだけでよい。1回押すとノーマル(標準)モード、2回押すとパワフル(強力)モード、3回押すと電源オフの順に切り替わる。内蔵バッテリーは2000mAhで、ノーマルモードで約30分間、パワフルモードで約9分間の利用が可能。充電中は電源が入らないため、充電しながらの掃除はできない。

また、本体底面は吸い込んだ空気を排出する排気口もあり、結構な勢いで空気が出てくるため、電源をオンにする際は本体底面に顔を近づけたり、物を当てたりしないよう注意が必要だ。

■ダストカップをチェック

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本体上部のダストカップ


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ロックボタンを下にずらす


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ダストカップが開いた状態

本体上部はダストカップになっておりここに吸い込んだゴミが溜まる。スイッチのようなロックボタンを下にずらしてロックボタン下部を押すとダストカップが開くようになっている。手を汚さずにゴミを捨てることが可能な仕様だ。ゴミを捨てた後は蓋を閉め、ロックボタンを上にあげてカチッと音が鳴るまでしっかりとロックすればよい。

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ダストカップの開閉


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ダストカップを取り外したところ


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ダストカップを取り外した本体上部

ダストカップ自体取り外して水洗いができる。ダストカップを左右に回すことで開閉ができ、取り外した後は、内部のフィルターも取り外して水洗いができる。フィルターは「スチール製プライマリーフィルター」と「HEPAフィルターコア」の2重構造で2つのフィルターもそれぞれに取り外し可能。

■使用感をチェック

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ブラシノズルを取り付けた状態


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隙間ノズルを取り付けた状態


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隙間ノズルとブラシノズルを連結して取り付けた状態

短いブラシノズルと長めの隙間ノズルが付属しており、それぞれを本体に取り付けて利用する。また、ブラシノズルと隙間ノズルを連結して取り付けることも可能で思いのほか長さのある掃除機にできるため、手の届きにくい場所の掃除も可能だ。

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スマートフォンとのサイズ比較


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もっとも長い状態でのスマートフォンとのサイズ比較

シャオミのSIMフリースマートフォン(スマホ)「Redmi Note 10 Pro(レッドミー ノート テン プロ)」(型番:M2101K6R)とサイズを比較してみた。Redmi Note 10 Proは、約6.67インチのディスプレイを搭載し、高さが約164mm(16.4cm)ある大きめスマホだ。ブラシノズルと隙間ノズルを連結したもっとも長い状態のMi ハンディクリーナー ミニは、底面からブラシの先端までおよそ400mm(40cm)あり、Redmi Note 10 Proの高さの2倍以上の長さがある。

つまり、身長が160cmくらいの人であれば、2m近い高さや距離がある場所の掃除もできるということになる。

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ソファーの隙間に隙間ノズルをブスりと差し込んだ状態


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ブラシノズルでパソコンのホコリを吸い取っている状態

隙間ノズルはソファーや床、床の段差などで便利に使える印象だ。パソコンのキーボードなど、より細かな場所ではブラシノズルを使ったほうが掃除しやすい。パソコンの画面も黒い画面にするとホコリがよく目立つのでその状態でブラシノズルを使って掃除するとホコリがよく吸い取れて簡単に綺麗にできる。

犬や猫などのペットを飼っている家であればペットの毛が気になるが、少し気になっても毎回大きな掃除機を出してきて掃除するのは億劫だが、Mi ハンディクリーナー ミニならサッと取り出して手間をかけずに掃除できるのでありがたい。

家の中や部屋の中はもちろんだが、手軽に持ち運べるため外出先で利用したり、自動車のダッシュボードに入れたりしておくこともできる。先述のようにモバイルバッテリーでの充電も可能なため案外、自宅や自室意外で役立つケースも多いだろう。

先にも書いたが、排気口の空気に注意するほか、音もやや大きいため利用時に注意する必要があるだろう。その分、高速モーターで吸引力も高いというのがメリットとなる。スタイリッシュでシンプルなデザインなのであまり邪魔にならず、その辺にポンと置いておけたり、立てた状態で置いておけたりできるのもよい点だ。

最後に、Mi ハンディクリーナー ミニを開封した際のファーストインプレッション動画を紹介する。



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【Mi ハンディクリーナー ミニの主な仕様】
機種名Mi ハンディクリーナー ミニ(型番:SSXCQ01XY)
本体サイズ約267×55×55mm
本体重量0.5kg
定格出力120W
定格電圧10.8V
本体カラーホワイト
パッケージ内容本体×1、隙間ノズル×1、ブラシノズル×1、USB Type-Cケーブル×1、ユーザーマニュアル×1
















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