Googleが大画面向けプラットフォーム「Android 12L」のベータ版がリリース!Pixelでも試せるように

Googleは8日(現地時間)、同社が今年10月に発表したスマートフォン(スマホ)など向けプラットフォーム「Android」の最新バージョン「Android 12」における大画面を搭載したタブレットやフォルダブルスマホ、ChromeOSデバイス向けに設計した「Android 12L」( https://developer.android.com/12L )のベータ版を提供開始したとお知らせしています。

Android 12Lはこれまで開発者向けプレビュー版「Android 12L Developer Preview 1(以下、12L DP1)」が提供されてきましたが、新たにベータ版「Android 12L Beta 1(以下、12L Beta 1)」がリリースされ、12L DP1が提供されていたAndroidエミュレーターおよび「Lenovo P12 Pro」だけでなく「Pixel」シリーズ(「Pixel 3a」以降で「Pixel 6」と「Pixel 6 Pro」は近く提供開始予定)でも試せるようになっています。

なお、PixelシリーズではAndroid Beta Program( https://g.co/AndroidBeta )によってオンライン経由のソフトウェア更新(OTA)で手軽に導入できるようになっています。12L Beta 1のビルド番号は「S2B1.211112.006」、Google Playサービスは「21.45.15」、APIバージョンは「API 32」となっており、AndroidエミュレーターはARM(v8-A)とx86(64bit)がサポートされています。

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Android 12Lは通知やクイック設定、ロック画面、アプリ切替画面、ホーム画面などを大画面に最適化したユーザーインターフェース(UI)に改良しており、例えば、600dpを超える画面では通知シェードやロック画面、その他のシステム画面は画面領域を利用するために新しい2列のレイアウトとなり、システムアプリも最適化されています。これにより、より多くを情報を表示し、使いやすくなるとのこと。

また画面下部にアプリを切り替えるタスクバーを配置し、タスクバーへアプリをドラッグ&ドロップするだけで分割画面モードが利用可能となります。大画面に対応してないアプリではレターボックスで表示され、レターボックスはメーカーが色や処理を設定したり、丸い角にしたり、ウィンドウのはめ込み位置を調整したりできるということです。

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さらにアプリ配信マーケット「Google Playストア」も大画面製品に最適化されたアプリをより簡単に見つけられるように変更が加えられているということです。その他の詳細は『Google、タブレットやフォルダスマホなど向けOS「Android 12L」を発表!開発者向けプレビュー版やAPIなどが公開。Pixel向けβ版も提供予定 - S-MAX』をご覧ください。

今後、2022年1月に最終APIとなる「Beta 2」、2022年2月に差分アップデートを適用した「Beta 3」を経て2022年初頭にAOSP(Android Open Source Program)において最終的な正式版がリリースされる予定で、数か月後には各メーカーからAndroid 12Lの新機能が追加された製品が登場する予定だとしています。

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記事執筆:memn0ck


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