docomoがIPv6のみを用いる「IPv6シングルスタック方式」を正式導入!

NTTドコモは31日、同社の携帯電話ネットワークを利用する場合にIPv6アドレスのみを割り当てる「IPv6シングルスタック方式」の提供を2022年2月1日(火)から開始すると発表しています。従来規格のIPv4アドレスを用いて運用をしている日本国内の通信事業者に先駆けて、同社はIPv4アドレス枯渇問題へ対応するとのこと。

提供開始当初はドコモスマートフォンやデータ通信端末などの31機種が対応し、具体的にはiOS 14.5以上を搭載したiPhone 12シリーズ以降や「AQUOS R5G SH-51A」および「Xperia 1 II SO-51A」、「Xperia 5 II SO-52A」、「Galaxy S20 5G SC-51A」、「Galaxy A51 5G SC-54A」2021年夏以降のモデル(「Xperia Ace II SO-41B」および「DIGNO ケータイ ベーシック KY-41B」を除く)など。

ただし、Xperia 5 II SO-52AおよびGalaxy S20 5G SC-51Aについては「ahamo」の公式Webサイトで販売した製品および端末製造番号が「35797062」から始まる製品については非対応となるとのこと。対応端末は順次拡大予定で、2022年4月以降に発売する同社が販売する端末はすべてIPv6シングルスタック方式への対応を予定しています。

利用条件は5G契約(ahamo含む)やXi契約となっており、IPv6シングルスタック方式の開始後も同社の携帯電話回線を利用する通信には影響がなく、各方式での通信速度などの環境には違いはなく、これまで通りに使えるほか、利用者による設定変更や申し込みも必要ありません。また同社の回線を用いた仮想移動体通信事業者(MVNO)については現時点では利用できないとのこと。

その他、昨年7月1日から提供していたアプリケーション(アプリ)やコンテンツの開発者向けの接続試験環境は当初の予定通りに2021年12月3日(金)に提供を終了しているため、接続試験環境を利用していた場合にはアクセスポイント(APN)の設定を通常のspモードの設定(spmode.ne.jp)に戻すように案内しています。

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IoT機器の増加や5Gの普及に伴ってIPv4アドレスが世界的に不足するなか、NTTドコモは枯渇の心配がないIPv6アドレス化への対応を進めており、これまでは利用する端末にIPv4アドレスとIPv6アドレスの双方を割り当てる「IPv4/IPv6デュアルスタック方式」を採用してきました。

一方、IPv6アドレスのみを割り当てる場合にはIPv4アドレスを採用している機器との接続の問題がありますが、同社では通信の宛先がIPv4アドレスの場合にはIPアドレスを変換して接続するNAT64/DNS64方式および464XLAT方式という手法を採用することでIPv6シングルスタック方式を実現しました。

また2021年7月から12月にかけてはアプリやコンテンツの開発者向けに動作確認のための試験環境を提供し、IPv6シングルスタック方式にて通信が問題なく行われることや同社が提供するアプリが問題なく動作することを確認しており、今回、正式にIPv6シングルスタック方式を導入することになりました。

カテゴリー対応端末
AndroidSH-51A、SO-51A、SC-51A、SO-52A、SC-54A、2021年夏以降のモデル(SO-41B、KY-41Bを除く)
iOSiPhone 12シリーズ以降のiPhone(iOS 14.5以降)
ホームルーターHR01
データ通信端末2020年夏以降の5G対応モデル

なお、対応端末はサービス開始当初(2022年1月現在)は上記の通りで、対応端末において順次IPv6シングルスタック方式を提供し、対応端末も順次拡大していくとのこと。NTTドコモは日本の移動体通信インフラのIPv6アドレス化を主導し、増加する通信機器の需要に対応することで、今後の5G・IoT社会のさらなる発展に貢献していくとしています。





記事執筆:memn0ck


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