新しい10.9インチタブレット「Apple iPad(第10世代)」が登場! |
Appleは18日(現地時間)、同社のタブレット「iPad」シリーズのスタンダードモデルの新製品「iPad(第10世代)」を発表しています。日本を含む28の1次販売国・地域では2022年10月26日(水)に発売され、価格はアメリカではWi-Fiモデルが449ドル(約67,000円)から、Wi-Fi+Cellularモデルが599ドル(約89,000円)からとなっています。
すでに同社の公式Webストア(公式Webサイト「Apple.com」および公式アプリ「Apple Store」)では予約販売が開始されており、日本での価格(金額はすべて税込)はWi-Fiモデルは内蔵ストレージが64GBで68,800円、256GBで92,800円、Wi-Fi+Cellularモデルは64GBで92,800円、256GBで116,800円となっています。
補償サービス「Apple Care+ for iPad」は分割払いで550円/月(24ヶ月で総額10,800円)または一括払いで10,800円(2年間)となっているほか、Apple Pencil(第1世代)と新しいMagic Keyborad Folioに対応しています。なお、これまで通り、NTTドコモやKDDI(au)、ソフトバンク(SoftBank)、量販店などでも販売される見込みです。
iPad(第10世代)は昨年9月に発売された「iPad(第9世代)」の後継機種で、新たに画面側に搭載されていた指紋認証「Touch ID」が側面に移動されてオールスクリーンデザインとなった約10.9インチ(2360×1640ドット)IPS液晶「Liquid Retinaディスプレイ」(約264ppi)を搭載したほか、充電・外部接続端子がLightningからUSB-Cに変更され、さらにチップセット(SoC)が「Apple A13 Bionic」(以下、A13)から「Apple A14 Bionic」(以下、A14)にパワーアップしました。
これにより、A13と比べてCPU性能(6コアCPU)が20%向上し、グラフィックス性能(4コアGPU)が10%向上して最も売れているAndroidタブレットよりも最大5倍高速になり、iPad(第7世代)からの乗り換えを検討している人にとっては全体的なパフォーマンスが最大3倍向上し、先進的な機械学習(ML)機能はコア数がA13の2倍になったA14の16コアNeural Engineによって実現して処理能力が最大80%向上しています。
そのため、さまざまなプロジェクトに取り組んだり、高解像度のビデオを編集したり、グラフィックスを駆使したゲームをプレイするといった日常の作業で驚異的な性能と効率を実現します。画面は大きくなったことで約400万ピクセルに達し、True Toneや耐指紋性撥油コーティング、明るさ500nitに対応し、ペン入力「Apple Pencil(第1世代)」にも対応しています。
またTouch IDはiPadのトップボタンに移動したため、シームレスにiPadのロックを解除したり、アプリにログインしたり、Apple Payを使えるようになり、USB-C端子によってより高出力の電源アダプタを使用すればより高速な充電が可能になったほか、幅広いアクセサリーに対応してます。なお、音量上下キーや専用端子「Smart Connector」に対応していますが、3.5mmイヤホンマイク端子は廃止されています。
サイズは約248.6×179.5×7mmと、iPad(第9世代)よりも若干だけ横画面にした場合に縦が長く、横が短く、薄くなっており、質量はWi-Fiモデルが約477g、Wi-Fi+Cellularモデルが約148gとiPad(第9世代)よりも少しだけ軽くなっています。外観はアルミユニボディーを採用したデザインし、本体色はブルーおよびピンク、イエロー、シルバーの4色がラインナップされています。
さらにiPad史上初めてフロントカメラが縦に持った場合の横の縁に配置され、約1200万画素CMOS/超広角レンズ(F2.4)の画角122°と広い視野角を備えた横向きのフロントカメラはセンターフレームに対応し、人の動きに合わせて自動的に向きを変えたりズームしてその姿をとらえ続け、FaceTimeで通話する時にもソーシャルメディア用のビデオを撮影する時にも常に正面からカメラを見ることになりました。
リアカメラもアップグレードされ、約1200万画素CMOS/広角レンズ(F1.8、5P)となり、Focus Pixelsを使ったオートフォーカスやスマートHDR 3、240fpsのスローモーションに対応し、高解像度の写真や高精細な4Kビデオを撮影可能となっています。またデュアルマイクはカメラと同調して機能するよう設計されており、使われているカメラから音を拾って、気が散る周囲の雑音を最小限にします。
さらに新しい横向きのステレオスピーカーとiPadのより大きなディスプレイの組み合わせによって素晴らしいビデオ視聴体験が実現されています。加えて新たにWi-Fi 6に対応したため、前世代で対応していたWi-Fi 5よりも30%高速となり、5G対応のWi-Fi+Cellularモデルでは最高3.5Gbpsの通信速度を実現します。Wi-Fi+Cellularモデルにおける SIMはnanoSIMカード(4FF)スロットが1つとeSIMに対応しています。日本で販売される製品はWi-Fi+Cellularモデルは型番「A2757」で、携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通り。またWi-Fi+CellularモデルではGNSS(GPSなど)による位置情報取得にも対応しています。
5G NR(バンドn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n20、n25、n28、n29、n30、n38、n40、n41、n48、n66、n71、n77、n78、n79)4
FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66、71)
TD-LTE(バンド34、38、39、40、41、42、46、48)
UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
その他の主な仕様はIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4および5.xGHz)やMIMO対応HT80の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.2、電子コンパス、iBeaconマイクロロケーション、ジャイロセンサー(3軸)、加速度センサー、気圧センサー、環境光センサー、28.6Whリチウムポリマーバッテリー(内蔵式)など。同梱物はUSB-C充電ケーブル(1m)と20W USB-C電源アダプター、SIMピン(Wi-Fi+Cellularモデルのみ)、簡易説明書などの紙類。
機種 | iPad(第10世代) | iPad(第9世代) | iPad(第8世代) | iPad(第7世代) | iPad(第6世代) | iPad(第5世代) |
大きさ mm | 248.6×179.5×7 | 250.6×174.1×7.5 | 250.6×174.1×7.5 | 250.6×174.1×7.5 | 240×169.5×7.5 | 240×169.5×7.5 |
重さ g | 477 | 487 | 490 | 483 | 469 | 469 |
ディスプレイ | 10.9型QXGA | 10.2型QXGA | 10.2型QXGA | 10.2型QXGA | 9.7型QXGA | 9.7型QXGA |
耐指紋性撥油コーティング | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
True Toneディスプレイ | ◯ | ◯ | ― | ― | ― | ― |
Touch ID | 側面(トップボタン) | 前面(ホームボタン) | ||||
SoC | A14+M14 | A13+M13 | A12+M12 | A10+M10 | A10+M10 | A9+M9 |
背面カメラ | 1200万画素 | 800万画素 | 800万画素 | 800万画素 | 800万画素 | 800万画素 |
前面カメラ | 1200万画素 | 1200万画素 | 120万画素 | 120万画素 | 120万画素 | 120万画素 |
Retina Flash | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ― |
Center Stage | ◯ | ◯ | ― | ― | ― | ― |
スピーカー | 2個 | 2個 | 2個 | 2個 | 2個 | 2個 |
5G | ○ | ー | ||||
Wi-Fi 6 | ○ | ー | ||||
充電端子 | USB-C | Lightning | ||||
Apple Pencil | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ― |
Smart Connector | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ― | ― |
Wi-Fi+Cellular版はGPSおよびGLONASSにも対応。バッテリーもiPad(第6〜8世代)と同じ32.4Whリチャージャブルリチウムポリマー(内蔵式)で、Wi-Fiでのインターネット利用やビデオ再生、オーディオ再生が最大10時間、携帯電話データネットワークでのインターネット利用が最大9時間。同梱品はLightning - USBケーブルおよびUSB電源アダプター(20W)、SIMピン(Wi-Fi+Cellular版のみ)、マニュアルなどの紙類。OSは最新のiPadOS 15をプリインストール。
日本で販売されるモデルにおけるWi-Fi+Cellular版はモデル「A2604」で、携帯電話ネットワークにおける対応周波数帯はLTEのBand 1および2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、34、38、39、40、41、66、W-CDMAが850および900、AWS(1700/2100)、1900、2100MHzとなっています。SIMカードはnanoSIM(4FF)サイズ(Apple SIM対応)が1つと「eSIM」が利用できます。
記事執筆:memn0ck
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