アップルの新しいiPad Proが発表!12.9インチ(第6世代)と11インチ(第4世代)の2機種

Appleは18日(現地時間)、同社のタブレット「iPad」シリーズの同社のハイエンドモデル「iPad Pro」の新製品「12.9インチiPad Pro(第6世代)」および「11インチiPad Pro(第4世代)」を発表しています。日本を含む28の1次販売国・地域では2022年10月26日(水)に発売され、価格はアメリカでは12.9インチiPad Pro(第6世代)が1,099ドル(約164,000円)から、11インチiPad Pro(第4世代)が799ドル(約119,000円)からとなっています。

すでに同社の公式Webストア(公式Webサイト「Apple.com」および公式アプリ「Apple Store」)では予約販売が開始されており、日本での価格(金額はすべて税込)はAppleの公式Webストアでは12.9インチiPad Pro(第6世代)のWi-Fiモデルの128GBが172,800円、256GBが188,800円、512GBが220,800円、1TBが284,800円、2TBが348,800円、Wi-Fi+Cellularモデルの128GBが196,800円、256GBが212,800円、512GBが244,800円、1TBが308,800円、2TBが372,800円。

また11インチiPad Pro(第4世代)のWi-Fiモデルの128GBが124,800円、256GBが140,800円、512GBが172,800円、1TBが236,800円、2TBが300,800円、Wi-Fi+Cellularモデルの128GBが148,800円、256GBが164,800円、512GBが196,800円、1TBが260,800円、2TBが324,800円。補償サービス「Apple Care+ for iPad」は両機種ともに分割払いで980円/月(24ヶ月で総額23,520円)または一括払いで19,400円(2年間)。またペン入力「Apple Pencil」は第2世代に対応し、第2世代Apple Pencilは19,880円で販売されています。

なお、Wi-Fi+CellularモデルはSIMフリー製品となります。また新しいiPad Pro用の「Magic Keyboard」(ラックとホワイト)や「Smart Keyboard Folio」、「Smart Keyboard」(ブラック、ホワイト、マリンブルー)も販売され、Magic Keyboardは12.9インチiPad Pro(第6世代)向けが53,800円、11インチiPad Pro(第4世代)向けが44,800円、Smart Keyboard Folioは12.9インチiPad Pro(第6世代)向けが32,800円、11インチiPad Pro(第4世代)向けが27,800円、Smart Keyboardは12.9インチiPad Pro(第6世代)向けが15,800円、11インチiPad Pro(第4世代)向けが12,800円。

02

新しいiPad Proは2021年5月に発売された「12.9インチiPad Pro(第5世代)」と「11インチiPad Pro(第3世代)」の後継機種で、顔認証「Face ID」に対応したディスプレイの回りの縁(ベゼル)が狭くなったデザインを継承し、新たにチップセット(SoC)をApple Siliconeの「Apple M2」としてより高性能化しています。

Apple M2はAppleのMシリーズチップの次世代の始まりであり、業界をリードする電力効率やユニファイドメモリーアーキテクチャ、カスタムテクノロジーを備え、iPad Proにさらなる画期的なパフォーマンスと能力をもたらすとされており、性能コアと効率コアがどちらも進化し、Apple M1より最大15%高速な8コアCPUと最も高い処理能力を必要とする場合に対して最大35%高速なグラフィックスパフォーマンスを提供する10コアGPUを搭載しています。

05

CPUおよびGPUとの組み合わせによって16コアのNeural EngineはApple M1に比べて40%向上した15兆8千億回/秒の演算が可能で、これによってiPad Proは機械学習(ML)機能の処理能力がこれまで以上にパワフルになっており、さらにApple M2はApple M1より50%増えた100GB/秒のユニファイドメモリー帯域幅を備えているため、最大16GBの高速ユニファイドメモリー(RAM)に対応しており、マルチタスキングや大容量のアセットでの作業がさらに滑らかになります。なお、16GB RAMは内蔵ストレージが1TBと2TBのみで、他は8GB RAMとなっています。

加えてApple M2のパフォーマンスは膨大な写真ライブラリーを編集する写真家や複雑な3Dオブジェクトを扱うデザイナーから高度な画像処理や分析を行なう医療従事者、グラフィックスを駆使したゲームを楽しむゲーマーまで最も負荷の高いワークフローでも威力を発揮し、新しいメディアエンジンと画像信号プロセッサにも広がり、先進的なカメラとの組み合わせによって初めてProResビデオを撮影できるようになり、ProRes映像のトランスコードが最大3倍高速になります。これはコンテンツクリエイターが現場で1台のデバイスを使って映画品質のビデオを撮影、編集、公開できることを意味するとのこと。

03

また12.9インチiPad Pro(第6世代)のディスプレイは12.9インチiPad Pro(第6世代)と同様にミニLEDを1万個搭載して極めて高い輝度(フルスクリーンの最大輝度1000nits、HDR利用次のピーク輝度1600nits)を実現し、各ミニLEDはとても薄いiPad Proに収められるように特別に設計され、12.9インチiPad Pro(第4世代)に使われているLEDの120分の1となっており、さらに専用の光学フィルムと光拡散フィルムが一段と効率的に混光するため、厚さは変わらず6.4mmに抑えられています。

さらにこれらのミニLEDが2596の直下型ローカルディミングゾーンに分割された2Dバックライトシステムを採用し、表示する内容に応じてそれぞれのゾーンの輝度を正確に調整することによって液晶としては目を見張るようなコントラスト比100万:1を実現し、省電力性にも優れてバッテリー持ちも良くなっているということです。

ディスプレイは約12.9インチ2732×2048ドットIPS液晶「Liquid Retina XDR」と約11インチ2388×1668ドットIPS液晶「Liquid Retina」で、画面密度はともに264ppiとなっており、Multi‑Touchやリフレッシュレート120Hz、ProMotionテクノロジー、広色域ディスプレイ(P3)、True Toneディスプレイ、耐指紋性撥油コーティング、フルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティング、1.8%の反射率、輝度600nitに対応。

04

ディスプレイの上にはセンターフレームに対応した約1200万画素CMOSのフロントカメラ「TrueDepthカメラ」を搭載し、新たに超広角レンズ(画角122°、F2.4)によってFaceTimeなどが使いやすくなっています。センターフレームは機械学習を使って自分が動いてもフレームの中心から外れないように自動でパンを調整したり、他の人がビデオ通話に出入りすると、そのタイミングに合わせて拡大や縮小をしてくれます。

サイズは12.9インチが約280.6×214.9×6.4mm、11インチが約247.6×178.5×5.9mmと前機種と同じで、質量は12.9インチのWi-Fiモデルが約682g、Wi-Fi+Cellular版が約684g、11インチのWi-Fiモデルが約466g、Wi-Fi+Cellularモデルが約468gとそれぞれ前機種と同じとなっています。本体カラーは両機種ともにシルバーおよびスペースグレイの2色展開。

07

リアカメラは約1200万画素CMOS/広角レンズ(F1.8、光学2倍ズーム)と約1000万画素CMOS/超広角カメラ(F2.4、画角125°)のデュアルリアカメラを搭載し、ともに5枚構成レンズでサファイアクリスタル製レンズカバーとなっており、それぞれ前機種と同様となっています。またLiDARスキャナーも引き続いて搭載しています。

これにより、より明るいTrue Toneフラッシュやハイブリッド赤外線フィルター、Focus Pixelsを使ったオートフォーカス、スマートHDR、ノイズリダクション、バーストモードなどに対応し、動画は4K・60fpsまで撮影可能。フロントカメラはポートレートモードやポートレートライティング、アニ文字・ミー文字、Retina Flash、バーストモード、スマートHDR 3などに対応しています。

08

また新しいiPad ProとiPadOS 16によってApple Pencil(第2世代)での画面操作を完全に新しい次元へと引き上げるとされ、Apple Pencilはディスプレイの最大12mm上まで検知されるため、マークを付ける前にマークのプレビューを見ることができるようになり、さらに高い精度でスケッチしたり、イラストを描いたりすることができ、Apple Pencilを使って行なうすべてのことがより簡単になります。

例えば、スクリブルでApple Pencilを画面に近づけると、テキストフィールドが自動的に大きくなり、手書き文字がより速くテキストに変換されます。他社製のアプリもこの新しい機能を利用して、まったく新しいマーキングと描画の体験を実現することが可能となっています。さらにiPadOS 16ではステージマネージャーリファレンスモードなどに対応するほか、写真とビデオを操作するための「テキスト認識表示」と「画像を調べる」といった機能などが利用できるようになります。

06

部品配置は横持ちしたときに右側面に電源/スリープキー(トップキー)、下側面に音量上下キーおよび磁気コネクター、Smart Connector、左側面にUSB Type-C端子が配置。また、Wi-Fi+Cellularモデルでは下側面にnanoSIMカードスロットも搭載。外部スピーカーは従来通りに四隅に4つ搭載し、独立したツイーターと新しいウーファーによってより臨場感のあるステレオサウンドを実現。マイクは5つ搭載。

USB Type-C端子(DisplayPort対応)はThunderbolt 3やUSB 4に対応し、最大40GbpsとiPadシリーズ史上で最も速くて最も万能な端子となり、高速の外付けストレージやディスプレイ、ドックといったさまざまなアクセサリーの幅広いエコシステムをもたらし、膨大なデータの転送はもちろん、Pro Display XDRを6Kのフル解像度で動かすこともできるとのこと。

09

電池パックは内蔵式リチャージャブルリチウムポリマーバッテリーで、バッテリー容量は12.9インチモデが40.88Wh、11インチモデルが28.65Whとなっており、バッテリー持ちは各機種ともにWi-Fiでのインターネット利用やビデオ再生で最大10時間、Wi-Fi+Cellular版で携帯電話データネットワークでのインターネット利用だと最大9時間。

その他の仕様ではWi-Fi 6E(現時点では日本では非対応)やMIMO、HT80に対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(同時デュアルバンド2.4GHz/5GHz)の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.3、電子コンパス、iBeacon、3軸ジャイロセンサー、加速度センサー、気圧センサー、環境光センサーに対応。またWi-Fi+Cellularモデルでは位置情報取得(A-GPS・GLONASS・Galileo・QZSS)に対応し、nanoSIMカードスロット(Apple SIM対応)に加えてeSIMにも対応しており、日本で販売される製品(型番は12.9インチが「A2437」、11インチが「A2761」)の携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通りで、5Gはミリ波には対応していません。なお、Wi-Fiモデルの型番は12.9インチが「A2436」、11インチが「A2759」。

5G NR(バンドn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n14、n20、n25、n26、n28、n29、n30、n38、n40、n41、n48、n66、n70、n71、n77、n78、n79)
FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66、71)
TD-LTE(バンド34、38、39、40、41、42、46、48)
UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)




記事執筆:memn0ck


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
Apple iPad Pro 関連記事一覧 - S-MAX
Apple introduces next-generation iPad Pro, supercharged by the M2 chip - Apple
Apple、驚異的なパワーのM2チップを搭載した次世代のiPad Proを発表 - Apple (日本)
iPad Pro - Apple(日本)