Leicaカメラ搭載のコンパクトハイエンドスマホ「Xiaomi 15」をレビュー!

既報通り、小米技術日本(以下、シャオミ・ジャパン)は13日、ドイツの光学機器メーカー「Leica Camera(以下、ライカ)」と共同開発したカメラシステム搭載した5G対応フラッグシップスマートフォン(スマホ)「Xiaomi 15(型番:24129PN74G)」および「Xiaomi 15 Ultra(型番:25010PN30G)(Xiaomi Communications製)を日本で発売すると発表しました。

ライカは根強い人気があることもあり、これらの製品はスマホユーザーだけでなく、カメラユーザーにも注目を集めています。特に上位モデルのXiaomi 15 Ultraは高いカメラ性能を搭載し、スマホとしては背面のカメラ部分が大きく飛び出ており、オプションの「Xiaomi 15 Ultra Photography Kit Legend Edition」を装着してカメラとして利用するスタイルがカメラユーザーの間では推奨されています。

一方、標準モデルのXiaomi 15は昨今の大画面化が進むスマホ市場において比較的に小さめの6.36インチディスプレイを搭載したコンパクトハイエンドモデルとなっており、1.38mmのベゼルレスデザインを採用して横幅71.2mmで片手でも文字入力や操作しやすく、それでいてチップセット(SoC)には最上位のQualcomm製「Snapdragon 8 Elite Mobile Platform」を搭載し、大容量5240mAhバッテリーによって長時間、高いパフォーマンスを発揮します。

またAI機能も豊富に搭載しており、機能的にはXiaomi 15 Ultraと遜色なく使えるようになっています。そんなライカと共同開発したトリプルカメラシステムを搭載したコンパクトなフラッグシップモデルであるXiaomi 15がいよいよ2024年4月1日(火)に発売されました。今回はシャオミ・ジャパンよりXiaomi 15をお借りして実際に試してみましたのでその模様を紹介します。

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Xiaomi 15の正面。6.36インチなので少しだけ小さいといったところ

Xiaomi 15はXiaomiが展開する最新フラッグシップスマホ「Xiaomi 15」シリーズの標準モデルで、日本ではフラッグシップスマホの標準モデルは初めての販売となります。日本で販売される製品はグローバル版と同じで、日本でニーズの高いおサイフケータイ(FeliCa)には対応しておらず、価格(金額すべて税込)はオープンながら希望小売価格では内蔵ストレージが256GBで123,000円、512GBで138,000円となっています。なお、内蔵メモリー(RAM)はともに12GBで、本体色は今回紹介するリキッドシルバーほか、ホワイトとブラック、グリーンの4色展開です。

販売拠点は同社の公式Webサイト( http://mi.com/jp/ )内にある公式Webストアや直営店「Xiaomi Store」のほか、Xiaomi公式 楽天市場店やAmazon.co.jp、エクスプライス、ストリーム(EC カレント)、楽天ブックス、エディオン、コジマ、上新電機、ソフマップ、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラといったECサイトや量販店、さらに仮想移動体通信事業者(MVNO)の「IIJmio」(インターネットイニシアティブ)となっています。

なお、量販店のうちのコジマおよび上新電機、ソフマップはECサイトのみでの取り扱いとなり、さらにリキッドシルバーは512GBストレージのみが公式WebストアやXiaomi Storeでの限定販売となるとのこと。また2025年4月15日(火)までに購入した場合にはスマートバンド「Xiaomi Smart Band 9」がプレゼントされる発売記念キャンペーン( https://www.mi.com/jp/event/xiaomi-15-premiere )が実施されています。

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ライカ共同開発のトリプルカメラシステム

特徴的なのが波打つデザインのリキッドシルバ—となり、凹凸のある鏡面仕上げで、他のカラーバリエーションは背面がフラットとなっています。一方、Xiaomi 15のリアカメラはライカ共同開発のトリプルカメラシステムで14mmから120mmまでの焦点距離をカバーします。メインカメラにはライカの光学レンズ「Summilux」(アンチグレアコーティング7P非球面高透過率レンズ、絞りF値1.62)、Xiaomi独自の大型イメージセンサー「Light Fusion 900」にて高解像度な写真撮影が可能です。60mmのフローティング望遠カメラ、14mmの超広角カメラにて幅広い撮影に対応しています。

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Xiaomi 15(リキッドシルバー)の左側面


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Xiaomi 15(リキッドシルバー)の右側面


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Xiaomi 15(リキッドシルバー)の上部


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Xiaomi 15(リキッドシルバー)の下部

また標準カメラアプリに搭載されているポートレートでは焦点距離23mm、35mm、60mm、75mm(ともに35mm換算)を選択でき、マスターレンズシステムにてボケの種類(渦巻きボケ、ソフトフォーカス、ワイド、バブル)から選択できるため、ミラーレスカメラのような絵作りが可能です。

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ポートレートで焦点距離を選択


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マスターレンズシステムでボケの種類を選択

その他の撮影機能としては、ストリートスナップ用にファストショットモードを搭載しており、全焦点距離でキャプチャースピード0.6秒、ライカのビューファインダーを模したブライトフレーム機能になっています。動画撮影は、メインカメラが最大8K 30fpsのDolby VisionRに対応。すべての焦点距離では4K 60fps規格でなめらかな動画撮影に対応。4マイクアレイで、無指向性、前方、後方、軌跡の録音モードが利用できます。

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作例(23mm、ポートレートモード)


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作例(23mm、ドキュメントモノクロモード)


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作例(35mm、ポートレート、ソフトフォーカス)


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作例(14mm、ウルトラワイド)

前述通り、Xiaomi 15は約6.36インチで解像度が1200×2670ドットのCrystalRes AMOLED(有機EL)ディスプレイとなっており、1.38mmのベゼルレス設計にて94%の画面占有率となっています。最大輝度3200nits、最大120Hzの可変リフレッシュレート、12bitカラー(680億色表示)、DCI-P3、原色PRO、Pro HDR、HDR10+、Dolby Visionなどをサポートしているので視認性が高くなっています。

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Xiaomi 15は6.36インチでCrystalRes AMOLEDディスプレイ

またSnapdragon 8 Elite Mobile Platformは前世代と比較してCPU性能を45%、GPU性能を44%向上し、グラフィック性能は消費電力も46%と大幅に改善しており、冷却システム「Xiaomi IceLoop」を搭載したことによって負荷の高い操作でも安定して動作します。これにより、ベンチマークアプリ「Antutu Benchmark」では総合スコア250万ポイントと高い値になっています。

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Antutu Benchmarkで250万ポイント

OSはXiaomi HyperOS 2を搭載し、Xiaomi HyperCore、Xiaomi HyperConnect、「Xiaomi HyperAIを内蔵しています。Xiaomi HyperCore、Xiaomi HyperConnectはシステムのなめらかさ、他デバイスの接続性を強化しています。

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Xiaomi HyperOS 2を搭載

Xiaomi HyperAIはAI文章作成、AI音声認識、AI翻訳などの機能に加え、効率を高めるために設計されたその他のツールも含まれます。AI機能は、設定のAIアプリブーストに機能紹介があります。

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AIアプリブーストとAI文章作成の例(旅行チェックリストを自動生成)

AIクリエイティビティアシスタントはAI画像編集、AI画像拡張、AI消しゴム、AI 反射除去、AIマジックスカイ、AI フィルムが含まれ、画像を迅速かつ簡単に編集することができます。Google GeminiとGoogleかこって検索に対応しています。

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AI消しゴムで「人を消す」の実施例

その他の特徴としてXiaomiシールドガラスとXiaomiガーディアンストラクチャーによる耐久性、IP6X・IPX8防水防塵性能、90W Xiaomi ハイパーチャージ、ワイヤレス充電対応、5410mAh大容量バッテリー搭載、Dolby Atmos対応ステレオスピーカー搭載となります。Xiaomi 15はハイエンドながらもコンパクトで使いやすいデザインとなっています。ライカ共同開発カメラで質の高い写真も楽しめるので、スマホユーザーだけでなくカメラユーザーにもオススメのモデルです。

<Xiaomi 15の主な仕様>
製品名(読み方)Xiaomi 15(シャオミ フィフティーン)
型番24129PN74G
サイズ約152.3×71.2×8.08mm(グリーン、ホワイト、ブラック)
約152.3×71.2×8.48mm(リキッドシルバー)
質量約191g(グリーン、ホワイト、ブラック)
約192g(リキッドシルバー)
本体色リキッドシルバー、グリーン、ホワイト、ブラック
ディスプレイ約6.36インチ1200×2670ドットLTPO AMOLED(有機EL)
HDR表示
チップセット(SoC)Qualcomm Snapdragon 8 Elite Mobile Platform(型番:SM8750-AB)
CPUオクタコア「4.32GHz Oryon V2 Phoenix Lコア×2+3.56GHz Oryon V2 Phoenix Mコア×6」
GPUドデカコア「1.2GHz Adreno 830」)
内蔵メモリー(RAM)12GB(LPDDR5X、8533Mbps)
内蔵ストレージ256GB、512GB(UFS 4.0)
外部ストレージ
リアカメラ約5000万画素CMOS/広角レンズ(F1.62、23mm)、約5000万画素CMOS/超広角レンズ(F2.2、14mm)、約5000万画素CMOS/望遠レンズ(F2.0、60mm)
フロントカメラ約3200万画素CMOS/広角レンズ(F2.0、21mm)
バッテリー容量5240mAh(取外不可)
接続端子USB Type-C(USB 3.2 Gen 2、Display Port、OTG)
急速充電最大90W
ワイヤレス充電最大50W
生体認証指紋(画面内・超音波式)、顔
防水/防塵/耐衝撃○(IPX8)/○(IP6X)/ー
おサイフケータイ(FeliCa/NFC)ー/○
ワンセグ/フルセグー/ー
FMラジオ/ワイドFM/ハイブリッドラジオー/ー/ー
ハイレゾ音源
無線LAN(Wi-Fi)IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be準拠(
BluetoothVersion 6.0(デュアル)
VoLTE/VoLTE(HD+)○/○
SIMnanoSIMカード×2+eSIM×2(デュアルSIM)
OSAndroid 15
メーカーXiaomi Communications








記事執筆:伊藤浩一


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