新ミッドレンジスマホ「Redmi Note 14 Pro 5G」をファーストインプレッション!

既報通り、Xiaomiの日本法人である小米技術日本(以下、シャオミ・ジャパン)は13日、同社が展開しているコストパフォーマンスを重視した「Redmi」ブランドにおける日本市場向け新商品としてミッドレンジスマートフォン(以下、スマホ)「Redmi Note 14 Pro 5G(型番:24090RA29G)」(Xiaomi Communications製)を2025年3月22日(土)に発売すると発表しました。

日本市場でニーズの高いおサイフケータイ(FeliCa)には対応していないグローバル版がオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)として販売され、販路は公式Webサイト( https://mi.com/jp/ )内の公式Webストアや直営店「Xiaomi Store」のほか、Xiaomi公式 楽天市場店Amazon.co.jp、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラなどで、量販店では一部店舗およびECサイトでの販売となるとのこと。

販売されるモデルは内蔵メモリー(RAM)および内蔵ストレージの違いによって複数あり、価格(金額はすべて税込)はオープンながらも市場想定価格および公式Webストアなどでは8GB RAM+256GBストレージモデルが45,980円、12GB RAM+512GBストレージモデルが55,980円となっています。また発売を記念してキャンペーン( https://www.mi.com/jp/event/redmi-note-14-pro-premiere )が実施され、2025年4月20日(日)までに購入した場合には67W急速充電に対応した充電器がプレゼントされます(量販店で購入した場合は応募が必要)。

同じく4月20日までに購入した場合には購入場所によって異なる限定ノベルティーがプレゼントされ、公式WebストアやXiaomi 公式 楽天市場店では「Xiaomi カジュアルデイバック」(980円相当)、Amazon.co.jpではXiaomi製品の購入に使える「Amazonクーポン1,000円分」、Xiaomi Storeや量販店では専用クロスボディバッグまたは専用エアバッググリップで、それぞれ数量限定のため、無くなり次第終了となるということです。なお、各ノベルティーは色を含めて選べないとのこと。

さらにRedmi Note 14 Pro 5Gを購入した場合に購入者特典として「YouTube Premium」の2カ月無料や「Spotify Premium」の3カ月無料、「Google One」(ベーシックプラン)の3カ月無料、製品保証&スクリーン破損交換保証が付属します。各特典にはは条件があり、特典受け取りまでには購入した製品をアクティブにしてから一定の期間が必要になるとしています。詳しくは公式Webページ( https://www.mi.com/jp/support/terms/redmi-note-14-pro-vip-service )をご確認ください。今回、同日に開催された「Xiaomi新製品発表会(2025年上期)」の展示会場にてRedmi Note 14 Pro 5Gを実際にタッチ&トライしてきたので、主に外観を中心に製品の特徴を写真を交えて紹介したいと思います。

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Redmi Note 14 Pro 5Gの背面。カラーバリエーションは左からコーラルグリーン、ミッドナイトブラック、ラベンダーパープルの3色展開

Redmi Note 14 Pro 5GはXiaomiが展開するRedmiブランドにおいて日本でも人気のある「Redmi Note」シリーズの最新となる「Redmi Note 14」ファミリーにおける上位モデルで、Redmi Noteシリーズは投入からちょうど10年目になり、これまでに全世界で4億2000万台以上が販売されており、新しいRedmi Note 14シリーズでは次のレベルに引き上げる5機種がラインナップされ、それぞれに高解像度のAIカメラや耐久性向上などの印象的な体験を備えたフラッグシップレベルの機能を幅広い人に提供するために全面的にアップグレードされているということです。

特にRedmi Note 14シリーズの中核となるカメラシステムはフラッグシップレベルの撮影を実現し、中でもRedmi Note 14 Pro 5Gを含むProモデルは光学式手ぶれ補正(OIS)を備えた強力な2億画素CMOSのAIカメラシステムを備えており、信じられないほどの詳細な撮影が可能で、さらに高度なズーム機能は4倍の光学ズーム品質のロスレスズームで捉えることができるほか、最大30倍デジタルズームに対応しています。またフロントカメラも約2000万画素CMOSにアップグレードされ、0.8倍のウルトラワイド撮影によるグループセルフィーで全員を収めることがこれまで以上に簡単になり、共有した瞬間を簡単に撮影して保存できます。

<リアカメラ>
・約2億画素CMOS(1/1.4型、1画素0.56μm、PDAF、16in1)+広角レンズ(F1.65、焦点距離26mm、7P、OIS)
・約800万画素CMOS(1/4.0型、1画素1.12μm)+超広角レンズ(F2.2、焦点距離15mm、画角120°)
・約200万画素CMOS+マクロレンズ(F2.4)

<フロントカメラ>
・約2000万画素CMOS(1/4.0μm、1画素0.7μm)+広角レンズ(F2.2、焦点距離25mm、4P)

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Redmi Note 14 Pro 5Gのラベンダーパープルを手に持ってみたところ

さらにAIを活用した撮影体験を楽しむことができ、処理速度と画質を大幅に向上させる「Xiaomi Imaging Engine」によって豊かなディテールと鮮やかな色彩を備えた写真を撮影することが可能なほか、他にも不要なオブジェクトを除去できる「AI 消しゴム Pro」や欠けている背景をシームレスに生成し新たな画角を生み出す「AI 画像拡張」、被写界深度を調整して美しいぼかしを生み出す「AI ボケ処理」、画像から被写体を特定して背景から分離できる「AI カットアウト」などといった撮影や編集におけるさまざまなAI機能を搭載しております。

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Redmi Note 14 Pro 5Gのリアカメラ部分。4眼のように見えますが、1つはLEDフラッシュライトなので3眼構成です

一方、外観は画面の左右端が3Dラウンドしたエッジディスプレイで、強化ガラス「Gorilla Glass Victus 2」(Corning製)で覆われ、落下や傷に強い設計を実現しているほか、筐体部分もアルミニウム複合フレームや衝撃吸収フォーム、ポリマー緩衝材などによって落下に対する優れた対策を備えており、その結果として「300回のローラー耐久試験」や「3千回の圧縮試験」、「2万8千回のマイクロドロップ試験」、「1万回のUSBポート挿入試験」などといったさまざまな厳しい品質テストをクリアしてより長く使えるような耐久性にこだわっているとのこと。

またRedmi Noteシリーズ初のIP68等級による防水・防塵設計となっており、最大1.5mの水に最大30分間浸漬しても耐えることができ、合わせて濡れた指でも精確な操作が可能なウェットタッチテクノロジーも搭載しているため、キッチンでの料理中や突然の雨などというような水に濡れるような環境でも問題なく使えるようになっています。本体色はミッドナイトブラックおよびラベンダーパープル、コーラルグリーンの3色展開で、サイズはミッドナイトブラックおよびコーラルグリーンが約162.33x74.42x8.4mm、ラベンダーパープルが約162.33x74.42x8.55mm、質量は約190g。

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3色のうちラベンダーパープルのみがフェイクレザー仕様に。また「Redmi」や「5G」のロゴが型押しのようになっています


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こちらはコーラルグリーンの背面。色味が微妙に異なるツートンカラーで、表面はサラサラしたマットな質感に


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ミッドナイトブラックもコーラルグリーンと同じように表面はサラサラしたマットな質感ながらもツートンカラーではなく、石のような細かなテクスチャーを施すことによって指紋も目立たなくなっています

画面は上部中央にパンチホールを配置したアスペクト比9:20の縦長な約6.67インチ1.5K(1220×2712ドット)CrystalRes AMOLED(有機EL)ディスプレイ(約446ppi)で、最大120Hzリフレッシュレートや最大480Hzタッチサンプリングレート、12bitカラー(680億色表示)、コントラスト比500万:1、明るさ最大3000nits(ピーク時)、PWM調光1920Hz、2万段階の明るさ調整、Dolby Vision、HDR10+、TÜV Rheinlandによる低ブルーライト認証およびフリッカーフリー認証、サーカディアンフレンドリー認証などに対応しています。

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Redmi Note 14 Pro 5Gの正面。画面はハイエンドモデルなどで使われている強化ガラスのGorilla Glass Victus 2で覆われており、割れにくく傷が付きにくくなっています


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Redmi Note 14 Pro 5Gのパンチホール部分。約2000万画素CMOSのフロントカメラが内蔵されており、顔認証に対応しています

性能面ではチップセット(SoC)に4nmプロセスで製造されたMediaTek製「Dimensity 7300-Ultra(型番:MT6878)」(オクタコアCPU「2.5GHz Arm Cortex-A78コア×4+2.0GHz Arm Cortex-A55コア×4」、デュアルコアGPU「Arm Mali-G615 MC2」)を搭載し、高いパフォーマンスを備えています。なお、冷却システムとしてはグラファイトシートのみが備わっており、RAMはLDDDR4X、ストレージはUFS2.2となっています。

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生体認証としては顔認証に加え、画面内指紋センサー(光学式)も搭載しています

他にも5110mAhの大容量バッテリーを搭載し、1回の充電で長時間の利用が可能なため、頻繁に充電をする煩わしさから解放され、優れたバッテリー充電管理システムによって毎日の充電慣習を学習して電圧と電流をリアルタイムに調整してバッテリーの老化を効果的に遅らせることができ、結果として約4年間(充電サイクル1600回を想定)の充電後も80%のバッテリー容量を維持するようになっているとのこと。また最大45Wの急速充電にも対応しており、22分で50%まで充電可能となっています。

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画面の左右端がラウンドしたエッジディスプレイデザインに。またフルメタルボディーではないこともあり、ハイエンドモデルなどの側面にあるアンテナラインがないため、見た目もスッキリしています

主な仕様はデュアルステレオスピーカーおよびDolby Atmos、USB Type-C端子、Wi-Fi 5に対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4および5GHz)の無線LAN、Bluetoot 5.4、NFC Type A/B、位置情報取得(シングルバンドA-GNSS:GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSSなど)、近接センサー、環境光センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、電子コンパス、赤外線リモコン、X軸リニアモーターなど。

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Redmi Note 14 Pro 5Gの左右側面。左側には特に何もなく、右側には音量上下キーと電源キーが配置


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Redmi Note 14 Pro 5Gの上下側面。上側にはサブマイクや外部スピーカー、下側にはnanoSIMカードスロットやマイク(送話口)、USB Type-C端子、外部スピーカーが配置

SIMはnanoSIMカード(4FF)スロットが2つのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応し、携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通り。OSにはAndroid 14をベースにした独自ユーザーインターフェース「HyperOS」をプリインストールし、最大3回のOSバージョンアップや4年間のセキュリティーアップデートに対応し、より長く安心して使うことが可能になっています。同梱品はRedmi Note 14 Pro 5G本体のほか、USB Type-Cケーブル(試供品)およびSIM取り出し品(試供品)、ソフトケース(試供品)、クイックスタートガイド。

5G NR: n1, n2, n3, n5, n7, n8, n20, n28, n38, n40, n41, n48, n66, n77, n78
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 26, 28, 32, 38, 40, 41, 42, 48, 66
3G W-CDMA: Band I, II, IV, V, VI, VIII, XIX
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz

このようにRedmi Note 14 Pro 5Gはおサイフケータイにこそ対応していないものの、防水・防塵(IP68)には対応しつつ、性能面でもSnapdragon 7シリーズの届くほどの性能を備えており、同じクラスの「AQUOS sense9」や「arrows We2 Plus」などよりも1〜2万円ほど安いため、コストパフォーマンスは十分に高いと思われ、ライバルとしては「OPPO Reno11 A」あたりになりそうです。

むしろ一番の競合は同じくシャオミ・ジャパンが販売しているワンランク上の性能を備えた「POCO X7 Pro」になるとも言え、POCO X7 Proが5千円上乗せすれば買えることを考えると、どちらを選ぶか悩ましいところですが、POCO X7 Proは基本的にオンライン専売であり、Redmi Note 14 Pro 5Gのほうがより一般向けとも考えられ、リアカメラは少しだけ性能が良いかなというくらいで、後はエッジディスプレイとフラットディスプレイの違いや見た目あたりで好みのほうを選ぶと良いように思われます。

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<Redmi Note 14 Pro 5Gの主な仕様>
製品名(読み方)Redmi Note 14 Pro 5G(レッドミ ノート フォーティーン プロ ファイブジー)
型番24090RA29G
サイズミッドナイトブラック、コーラルグリーン:約162.33x74.42x8.4mm
ラベンダーパープル:約162.33x74.42x8.55mm
質量約190g
本体色ミッドナイトブラック、ラベンダーパープル、コーラルグリーン
ディスプレイ約6.67インチ1.5K(1220×2712ドット)
AMOLED(有機EL)
HDR表示
チップセット(SoC)MediaTek Dimensity 7300-Ultra(型番:MT6878)
CPUオクタコアCPU「2.5GHz Arm Cortex-A78コア×4+2.0GHz Arm Cortex-A55コア×4」
GPUデュアルコアGPU「Arm Mali-G615 MC2」
内蔵メモリー(RAM)8GBまたは12GB(LPDDR4X)
内蔵ストレージ256GBまたは512GB(UFS 2.2)
外部ストレージ
リアカメラ約2億画素CMOS/広角レンズ(F1.65)、約800万画素CMOS/超広角レンズ(F2.2)、約200万画素CMOS/マクロレンズ(F2.4)
フロントカメラ約2000万画素CMOS/広角レンズ(F2.2)
バッテリー容量5110mAh(取外不可)
接続端子USB Type-C(USB 3.2 Gen 1)
急速充電最大45W
ワイヤレス充電
生体認証指紋(画面内)、顔
防水/防塵/耐衝撃○(IPX8)/○(IP6X)/ー
おサイフケータイ(FeliCa/NFC)ー/○
ワンセグ/フルセグー/ー
FMラジオ/ワイドFM/ハイブリッドラジオー/ー/ー
ハイレゾ音源
無線LAN(Wi-Fi)IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4および5GHz)
BluetoothVersion 5.4
VoLTE/VoLTE(HD+)○/○
SIMnanoSIMカード×2(デュアルSIM)
OSAndroid 14/HyperOS
メーカーXiaomi Communications








記事執筆:S-MAX編集部
写真・動画撮影:2106bpm(つとむびーぴーえむ)


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