楽天モバイルが2025年4月1〜15日に設置した基地局リストを公開!

楽天モバイルは28日、同社が移動体通信事業者(MNO)として自社回線(以下、楽天回線)を構築して提供している携帯電話サービス( https://network.mobile.rakuten.co.jp/ )において2023年7月より実施している「Rakuten最強プラン」プロジェクトとして新たに2025年4月1日(日)から4月15日(日)までに全国22都道府県49市区町村で基地局を設置したとお知らせしています。

一方、サービスエリアマップ( https://network.mobile.rakuten.co.jp/area/ )は更新されておらず、2025年1月10日(金)に更新されたままで、2024年12月20日(火)時点のデータとなっていますが、新たに表示方法を変更しており、5Gの表示色が変わったほか、マップを拡大していくと5Gのミリ波がスポットで表示されるようになっています。

なお、サービスエリアマップの4Gについてはパートナー(au)回線との合算となっており、楽天回線のみの4Gエリアについてはホームルーターサービス「Rakuten Turbo」で利用できるサービスエリアマップ( https://network.mobile.rakuten.co.jp/internet/turbo/area/ )にて公開されているほか、パートナー(au)回線のサービスエリアマップ( https://network.mobile.rakuten.co.jp/area/map_partner.html )も個別に公開しています。

また楽天モバイルではすでに紹介しているようにAST SpaceMobile(以下、AST)と共同で衛星と携帯電話の直接通信による「Rakuten最強衛星サービス Powered by AST SpaceMobile」(以下、Rakuten最強衛星サービス)を2026年第4四半期(9〜12月)に提供開始する計画であることを発表しており、携帯電話ネットワークの圏外だった山間部・離島などを含むより広域のエリアカバーだけでなく、災害などの緊急時に向けたネットワーク冗長性の実現に向けてプロジェクトを進めていますが、それまでの間にも災害時でも利用できる通信環境の提供をめざして避難所での衛星通信サービス「Starlink」を活用できるように全国の避難所などの拠点への設備を配備しているということです。

加えて今回、全国各地のリエゾン(災害対策現地情報連絡員)リーダーが一堂に集まり、避難所を想定して実際に近い環境下(体育館)で行ったStarlinkの設置・検証を行ったとして公式ブログにて紹介されています。検証では屋外に設置するStarlinkのアンテナと世代の異なる2つのモバイルルーターを組み合わせて避難所と同じ環境を想定して設置して行われ、アンテナの設置方法を再確認したところ避難場所によっては状況が異なること、また天候状態によっても設置方法が異なることを認識したとしています。

避難所によって接続環境も異なるため、親ルーターの位置を変えるなどのさまざまなシチュエーションを想定して設置方法を検討し、避難者数や避難所規模に応じてどのような対応が最適かを深く考察することができ、この知見を活かして現地対応マニュアルに反映してより実用的なものへと進化させていくとしています。さらに今回の検証では避難所設置を前提としたソリューションですが、関係部署との確認を通して潜在的な課題や改善点を発見することができたということです。

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楽天モバイルでは楽天回線による正式サービス「Rakuten UN-LIMIT」を2020年4月に開始し、楽天回線エリアにおけるデータ通信は使い放題、専用アプリ「Rakuten Link」での音声通話・SMSも無料で月額3,278円(金額はすべて税込)で使え、さらに何度かアップグレードされて2023年6月から新料金プランのRakuten最強プランに刷新し、パートナー(au)回線エリアも含めて3GB以下なら月額1,078円、20GB以下なら月額2,178円、使い放題で月額3,278円となっています。

なお、Rakuten Linkでの音声通話・SMSはカウントフリーとなっているほか、Rakuten Linkは2023年8月にパソコン(PC)向けデスクトップ版も提供開始されました。また公式メールサービス「楽メール」も提供されています。そんなRakuten最強プランの提供開始に合わせてサービスエリアマップが更新され、Rakuten最強プランでは楽天回線だけでなくau回線でも同じ料金となることに伴い、4Gエリアについては楽天回線とau回線の合算表示となっています。

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一方、2023年7月より新たに快適な通信環境を提供するために「Rakuten最強プラン」プロジェクトに取り組んでおり、全国各地の楽天モバイル基地局設置情報が市町村単位で公開されて確認可能で、一時は月1回の更新になったりもしていましたが、最近は再び月2回のペースに戻っており、今回は2025年4月1〜15日に全国22都道府県49市区町村で新たな基地局が設置されたとのことです。

その他、前述通りに災害時でも利用できる通信環境の提供をめざして避難所でのStarlink活用を検証し、全国の拠点への配備をして有事に備えているとのこと。検証後には設置・検証を行った感想や改善点について意見交換が行われて活発な議論が繰り広げられ、各支社のリエゾンリーダーからは地域特性や季節変動(出水期から豪雪期)を考慮した被災地支援の課題を出し合い、共通課題の認識とその解決案について議論が深められたとのこと。

また広域支援を視野に入れた連携強化によって相互の強みを活かした対応策を協議し、チーム力を向上させることができ、今後は今回の協議内容をマニュアルに反映して避難所における通信環境の安定提供をめざして継続的な改善を図っていくとしています。さらに実際の避難所では無料充電ステーションも設置するなど、災害時に楽天モバイルの利用者だけでなく、より多くの被災した人の役に立つような取り組みを実施していくということです。



記事執筆:memn0ck


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