Vlogカメラドローン「DJI Flip」をレビュー!

ドローンは個人向けの使いやすいモデルとしてDJI JAPANの「DJI Mini」シリーズがあり、小型軽量ながら安定した飛行と高画質撮影ができるため、初めて使うドローンとしてオススメです。一方、以前に紹介したVlog撮影で自撮りのしやすい「DJI Neo」がありますが、画質や飛行安定性においてDJI Miniシリーズに一歩劣っていました。

そうした中で新たにDJI JAPANからDJI Miniシリーズの高画質・安定飛行とVlog撮影機能を搭載したオールインワン型Vlogカメラドローン「DJI Flip」が2025年1月14日(火)に発売されました。価格(金額はすべて税込)はオープンながら希望小売価格および公式Webサイト内の公式Webストアで( store.dji.com )では66,660円となっています。

また送信機「DJI RC 2」がセットになった「DJI Flip(DJI RC 2付属)」が93,390円、DJI RC 2や追加バッテリーなどのさまざまなアクセサリーがセットになった「DJI Flip Fly More コンボ(DJI RC 2付属)」が112,750円で販売されています。今回、DJI JAPANよりDJI Flipをお借りして実際に試してみましたのでその模様を紹介します。

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DJI Flipは初の折りたたみ式全面保護プロペラガードに

DJI Flipはオールインワン型Vlogカメラドローンで、DJIのドローンとして初めて折りたたみ式の全面保護プロペラガードを搭載しており、プロペラ全面をカバーすることによって怪我やドローンへの損傷を防ぎ、安全で信頼性の高い飛行が可能です。またプロペラガードの素材はカーボンファイバー製で、従来のポリカーボネート素材のガードの1/60の重量でありながら同等の剛性と耐久性を維持しています。

本体重量は約249gと軽く、搭載するカメラは1/1.3型の約4800万画素イメージセンサー(CMOS)によって写真や動画(最大4K)を撮影可能で、デュアルネイティブISOフュージョン技術や絞りF1.7、クアッドベイヤー(4in1)配列技術を用いた2.4μmのピクセルサイズに対応しています。また最大4倍ズームで写真を撮影が可能で、HDRイメージング、シーン認識などで鮮やかな画像となります。パノラマ撮影機能として画角180°の広角、垂直、スフィアから選択できます。

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DJI Flipを折り畳んだ様子


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カメラは大型の1/1.3型CMOSを搭載

動画撮影は4K/60fpsのHDR動画を撮影できるほか、4K/100fpsでのスローモーション撮影や10bit D-Log Mカラーモードにも対応しています。またアスペクト比4:3のイメージセンサーによって縦向き映像にクロップしたとしても2.7Kの解像度を維持できる十分な余裕があり、スマートフォン(スマホ)などでの視聴やソーシャルメディア向けに最適化されています。

さらにAI被写体トラッキング機能を使用すると、被写体をフレーム内に捉え続けます。6種類のスマート撮影モードはドローニーおよびサークル、ロケット、スポットライト、ヘリックス、ブーメランとなり、インテリジェント撮影機能としてマスターショット、ハイパーラプス、フォーカストラックに対応しています。

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写真の撮影例

その他の機能として最大飛行時間31分、自動ブレーキ(3D赤外線検知システム)、次世代の映像伝送(DJI RC-N3またはDJI RC 2送信機で最大13 km(日本国内では8Km)のFHD(1080p)/60fps映像伝送が可能)、急速充電とデータ転に対応です。なお、DJI Flipを送信機なしで自動飛行させる場合は特定飛行に該当するため、航空局の許可・承認が必要となりますので注意が必要です。

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急速充電対応の充電器(DJI Flip Fly More コンボに付属)

実際にDJI Flipを試用したところ、以前に試したDJI Neoのような機動性を持ちながらDJI Miniシリーズの安定性があり、飛行がしやすくなっています。またプロペラガードを標準搭載しているため、安全性が高くなっていることを感じました。撮影した写真や動画に関しても高品質なデータとなっており、作品作りに過不足なく感じました。

DJI Miniシリーズを使っている人でより機動性の高い動画撮影をしたいと思っている場合にはオススメです。またプロペラガードを標準搭載ということで初心者の方にもおすすめのモデルです。なお、ドローン飛行にあたり以下の注意点があります。ドローン登録と飛行エリア確認にてドローンを安全に利用しましょう。

<登録に関して>
資格や飛行許可申請は必須ではありませんが、ドローンの登録は必須となります。100g以上のドローンを飛行するに当たって必ずしなければならないことは「機体登録」と「登録記号の表記」、「リモートIDの機体へのインポート」の3点となります。

国土交通省による「DIPS 2.0(ドローン情報基盤システム2.0)」( https://www.ossportal.dips.mlit.go.jp/portal/top/ )にて機体登録申請を行って登録費用を支払います。その後に発行された登録記号をシールなどで機体に表示し、最後にDJIドローンであれば、DJI Flyアプリを使ってリモートIDを機体本体にインポートします。

<飛行エリアに関して>
国土交通省の「無人航空機の飛行許可・承認手続」( https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr10_000042.html )よって「特定飛行に該当する飛行」に飛行したいエリアや飛行方法が該当していないか確認をします。該当している場合は別途飛行許可・承認手続きが必要となります。

飛行したいエリアや飛行方法が「特定飛行に該当する飛行」に該当していない場合、原則、航空法的には飛行可能ですが、飛行エリアの土地の管理者(所有者)が飛行を制限している場合もあるので確認が必要です。







記事執筆:伊藤浩一


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