iOS 10ではiPhone 6以降ならRAWをサポート!

既報通り、Apple(アップル)は13日(現地時間)、開発者向けイベント「WWDC 2016」の基調講演にてスマートフォン「iPhone」シリーズやタブレット「iPad」シリーズなど向けのプラットフォーム「iOS」の次期バージョン「iOS 10」を発表しました。

基調講演ではバージョン番号に合わせて主に10つのiOS 10の新機能を紹介していましたが、それ以外にもさまざまな機能が追加される予定です。その中でも開発者向けの資料の中でカメラのRAW画像ファイルをサポートすることが明らかになっています。

RAW画像ファイルは「iPhone 6」シリーズ以降に搭載されているチップセット「A8」や「A9」を搭載したiOS搭載製品で利用できるようになり、サードパーティー製カメラアプリやデジタルカメラなどで撮影したRAW画像ファイルを扱えるようになるということです。

RAW image file support is now available on iOS devices that use the A8 or A9 CPU. Core Image can decode RAW images produced by several third-party cameras as well as images produced by the iSight camera of supported iOS devices (to learn more, see AVFoundation). To process RAW images, use filterWithImageData:options: or filterWithImageURL:options: to create a CIFilter object, adjust RAW processing options with the keys listed in RAW Image Options, and read the processed image from the filter’s outputImage property.

RAW画像ファイルは、その名の通り"生"のという意味で、カメラのイメージセンサーが出力するデータをそのまま保存するもので、このデータから現像処理をしてJPEGファイルなどにしています。

デジタルカメラでも上位モデルで対応する機種があるほか、Androidでは一部機種で標準対応していたり、サードパーティー製アプリで対応できたりしています。

RAW形式で保存しておけば、後からある程度の明るさ(露出)や色温度(ホワイトバランス)などを変更でき、より"こう写したかった"という写真に近づけることが可能で、プロカメラマンは元より、失敗したくない人などでも有効に活用できます。

一方、iPhoneでそのままカメラ撮影した写真をRAW形式で保存できるようになるかは明らかにされていません。

ただ今年の秋にiOS 10をプリインストールして発売されると見られる次期スマホ「iPhone 7」(仮称)シリーズではカメラのイメージセンサーが大型化されるなど、カメラ機能が強化されると噂されています。

そのため、標準でRAW形式の撮影ができるようになってもおかしくはなさそうですし、それに合わせてRAW画像ファイルがサポートされると考えるとすっきりします。

気になるのは、ここに来てiPhone 7シリーズの大型モデル「iPhone 7 Plus」のデュアルカメラについて、LaoYaoBa.comの創設者でこれまでにもiPhoneシリーズの情報を提供してきた老杳氏がFoxxconの従業員からの情報として、デュアルカメラについて技術的な問題から採用が中止されたと伝えています。

なお、トップ画像は「Feld & Volk - hi-end Apple-based mobile devices modification」にて公開されているiPhone 7 Plusのデュアルカメラをイメージしたコンセプト画像です。これまでは、iPhone 7 Plusと言えばデュアルカメラが話題の中心だっただけに本当に採用されないのか今後も注視したいところです。

記事執筆:memn0ck


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