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秋吉 健のArcaic Singularity:モバイル端末が「軽薄短小」の先に見つけたもの。ケータイやスマホの進化から「ちょどいいサイズ」の探求について考える【コラム】


かつて日本が得意とした「軽薄短小」の世界の変化とこれからを考えてみた!

みなさんは「軽薄短小」なんて言葉を聞いたことがあるでしょうか。別に男性蔑視の用語だとかという物騒なものではありません。「軽い、薄い、短い、小さい」の漢字を抜き出したもので、かつて日本が「電子立国」などと呼ばれていた時代、日本製品の特徴を指して言われた言葉です。

日本人は道具や機械のコピーと改良が得意で、海外から手に入れた技術や製品を精査しては自分たち独自の技術をプラスして次々にコンパクトで使いやすい道具を生み出していったことから生まれた言葉ですが、この言葉が代名詞的に使われたメーカーの筆頭と言えばソニー以外にありません。文字通り世界を変えたウォークマンに始まり、携帯ラジオやノートパソコンなど、全てを軽く、薄く、そして小さくしていったのです。

ソニー以外のメーカーもこぞって軽薄短小を目指しました。家電製品からクルマまで、ありとあらゆるものが多機能をコンパクトに凝縮し、狭い日本の家や街に合わせて製品化されたのです。今の日本で軽自動車が大流行しているのも単に安いからだけではないでしょう。駐車場や道路など、ありとあらゆる場所が狭いからこそコンパクトで小回りの利く軽自動車が好まれたのです。

しかし時代は変わりました。何もかもを軽薄短小に収めれば良いという風潮は終焉を迎えます。感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する「Arcaic Singularity」。今回はそんな「軽薄短小」の世界に収まらなくなったモバイルガジェットの現在と未来についてお話します。

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秋吉 健のArcaic Singularity:あなたも今日からVtuber!?空前のバーチャルアイドルブームを支える文化的背景やその人気について、技術やコンテンツビジネスの視点から考える【コラム】


バーチャルアイドルたちを生み出した技術とその魅力について考えてみた!

みなさんはバーチャルアイドルというものをご存知でしょうか。いわゆるYouTuberとしての動画配信や生放送をアニメライクな2次元キャラクターのアバターを通して行うというもので、「バーチャルYouTuber」(略してVtuber)だとか、ニコニコ動画などでの活動をしている人も含めて「バーチャルLiver」(略してVliver)などと呼んだりします(ここでは総称としてバーチャルアイドルに統一)。

そのブームの起源とされているのはバーチャルアイドルのキズナアイさんで、2016年6月から活動を開始、筆者がその名前を知ったのは2016年の秋~冬頃だったと記憶しています。その後2017年夏~秋頃からポスト・キズナアイとも呼べるバーチャルアイドルが続々と誕生し、2017年~2018年の年末年始を境に爆発的にその数は激増しました。今やYouTube、ニコニコ動画などで活動するバーチャルアイドルの数は3000人を超え、筆者もキズナアイさんをはじめ数名の方の生放送や動画配信を日々楽しんでいます。

感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する「Arcaic Singularity」。今回はそんなバーチャルアイドルたちにスポットを当てつつ、その活動や普及を後押しした技術や文化、そしてその魅力について考えてみたいと思います。

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秋吉 健のArcaic Singularity:音楽を“着る”というパラダイムシフト。完全ワイヤレスイヤホンの魅力を技術の進化や利用者心理の変化から考える【コラム】


完全ワイヤレスイヤホンの魅力について考えてみた!

最近東京都内で電車に乗っていると、完全ワイヤレスイヤホンを利用している人が増えたなぁと思うことが多くなりました。すぐに気がつくのは見た目のインパクトも強いAppleの「AirPods」なのですが、ソニーの「WF」シリーズやAnkerの「Zolo Liberty」シリーズあたりは定番化しつつあり、高級なものではBoseやJabraといったブランドのものも多く見かけます。今ではベンダーやシリーズも数え切れないほどに増え、ヘッドホン市場でも1ジャンルを築き上げたと言っても過言ではないでしょう。

その普及の原点であり起爆剤ともなったのがAirPodsであることは疑いようがありませんが、これからの多種多様な製品市場を加速させる要因となりそうなのはAndroidによるLDACやaptX HDといった音声コーデックへのOS標準対応もあるでしょう。完全ワイヤレスイヤホンはどのように便利で、どのような点が魅力なのでしょうか。

感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する「Arcaic Singularity」。今回は完全ワイヤレスイヤホンの魅力や利点、そしてこのデバイスがもたらした利用者心理の変革について考えます。

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秋吉 健のArcaic Singularity:誰がために超小型スマホは鳴る。テクノロジーとウェブサービスの進化に裏打ちされたその魅力について考える【コラム】


小さなモバイル端末の魅力について考えてみた!

突然ですが、みなさんはフィーチャーフォン(ケータイ)やスマートフォン(スマホ)に何を求めるでしょうか。性能?画質?デザイン?ブランド?価格?……恐らくその基準は十人十色、さまざまにあるでしょう。また1つの基準のみで決まるものでもありません。

筆者の場合も性能であったりブランドであったりと購入の基準となるものは複数あり、新しいモバイル端末が登場する度に「これは買いか?自分が欲しいと思える端末か?」と何度も何度も検討し、時には同業のライター仲間の意見を聞いたりして判断するのですが、この判断基準を完全に逸脱するにもかかわらず我を忘れるように飛びついてしまう端末があるのです。それは「極端に小さい端末」です。

手のひらにすっぽりと収まるどころか指2本でも隠せてしまうような極小のケータイやスマホ。そんな存在にかつてどこかのアニメで見たスパイグッズやSF映画の小道具のような非現実感もしくは未来感を覚え、大人気なく心躍らせてしまうのです。

感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する「Arcaic Singularity」。今回はまさに筆者の感性の原点たる「心躍る超小型モバイル端末」についてつらつらと語ってみたいと思います。

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秋吉 健のArcaic Singularity:フラッシュメモリーとスマホの微妙な関係。ストレージ技術の進化と変遷からこれからモバイル端末やその未来を考える【コラム】


メモリーカード技術やフラッシュメモリーの未来について考えてみた!

その昔、ファミコンやスーパーファミコン、メガドライブといった家庭用ゲーム機用ゲームのデータ保存には電池が使われていました。ゲームデータを格納するメモリー(RAM)は電源が切れるとデータが消去される揮発性メモリーだったため、バックアップ電池が利用されたのです。それが電池の必要のない不揮発性のフラッシュメモリーになったのはソニーのプレイステーションの世代からでした。

プレイステーション用のメモリーカードの容量は聞いて驚くなかれ、なんと128kB(キロバイト)です。MB(メガバイト)でもなく、ましてやGB(ギガバイト)なんて単位は遙か未来のお話か、もしくはSF映画でしか出てこない時代なのです。今ならイラスト1枚すら保存できないような容量のメモリーカードですら当時はとんでもない最新テクノロジーであり、「え!?電池要らないの!?電池切れでデータ消えたりしないの!?」と、感動を超えた衝撃を受けたものです。

あれから約四半世紀。これだけの時間が経てばテクノロジーも進化するもので、SD Associationは6月27日に最大128TB(テラバイト)までの容量をカバーするSDメモリーカードの新規格「SDUC」(SD Ultra Capacity)や、それに付随する最高985MB/秒の高速転送を実現可能な新規格「SD Express」を発表しました。

もはやメガでもギガでもありません。テラバイト、などという単位がこうも当たり前に仕様に書かれる時代が来るとは、筆者も歴史を感じざるを得ません。筆者が手元に持っている最も古いSDメモリーカードは4MBのものだったと記憶していたのですが、残念ながら探しても見つかりませんでした。

感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する「Arcaic Singularity」。今回はそんなメモリーカードやフラッシュメモリーにまつわる諸々とつらつらを考えてみたいと思います。

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