介護福祉・医療の世界にもスマートフォンを利用したソリューションがあるんです。

東京ビッグサイトにて2010年9月29日(水)~10月1日(金)まで開催されている「国際福祉機器展2010」へ行ってきました。いまいち馴染の薄そうな介護福祉の業界ですが、そんな世界にもスマートフォンの波は確実にやってきていることを実感できました。

今回のレポートでは、国際福祉機器展2010にて展示されていたスマートフォンなどを利用したソリューションが展示されていたので紹介します。

日立情報システムズ

日立情報システムズの『施設介護記録システム』はWindowsMobile+サーバー(データセンターPC)で運用する電子カルテです。介護利用者のバイタル情報(体温、血圧・脈拍など)や申し送り事項などの情報をPDAやスマートフォンを通して速やかに送る事が出来ます。
02
日立情報システムズ『施設介護記録システム』


04
『施設介護記録システム』メニュー画面は、シンプルでわかりやすい構成です。


05
情報入力画面は、コメントは手書きで記入することもできます。


グローバルビジネス株式会社

Windows Mobileを利用した介護情報入力ソフトが展示されていました。多くの情報を入力でき、こちらも手書きによる文字入力で、引き継ぎ時の申し送りなどを送る事が出来ます。

こういったパソコンと携帯型情報端末という形の電子カルテの他にも、介護・医療向けのソリューションは幾つかのメーカーが開発されていますが、これまでは大半はWindows Mobileを利用したものという状態でした。ですが、今年に入ると状況が少し変わったようです。
06
グローバルビジネス株式会社『ケアポケットくん』


07
こちらもWindows Mobileを利用した介護情報入力ソフト


株式会社ビーシステム

この『おたより.NET』はiPad、iPhone向けのアプリケーションです。筆者は、10年近く福祉機器展へ行っていますが、この分野でのWindows Mobile以外のOSを使ったスマートフォン(PDA含む)向けアプリケーションは初めて見かけることになります。

『おたより.NET』は介護事業者と利用者を結ぶサービスの提供を行うもので、介護利用者が利用している施設での様子を写真付き経過記録として知らせる事が出来るというものです。
08
株式会社ビーシステム『おたより.NET』(参考出展)


09
アプリケーション起動後、利用者毎のパスワードとIDでログインして受信するようになっておりプライバシーにも気を配ったものになっています。


この他、ビーシステムではOSを選ばない『おたより.NET』と同様のWEBサービスの『ケアレポ.NET』を提供しています。

10
『ケアレポ.NET』、ブラウザでWEB上の介護経過記録を閲覧できるというものです。


この他のブースでも掲載許可が下りなかったため紹介できませんが、iPhoneやiPadを利用した電子カルテや情報入力端末などがいくつかのブースで展示されており、スマートフォンの活躍の場がこういった所へも広がっているのを実感できるものでした。

掲載されている時点で、今年の国際福祉機器展は閉幕していますが来年、興味が沸かれましたら是非、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

記事執筆:河童丸

■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
東京ゲームショウのスマートフォン関連展示を一挙紹介【レポート】 - S-MAX - ライブドアブログ
東京ゲームショウゲームにてクリエイターの卵たちがiPhone&iPadアプリを展示【レポート】 - S-MAX - ライブドアブログ
東京ゲームショーが開催!iPadでファミコン風ゲームができる1UP GAMES「8ビットゲーム機風アプリ」 - S-MAX - ライブドアブログ
「iPhoneケース展」で本革オリジナルiPhoneケースを作ってきた【レポート】 - S-MAX - ライブドアブログ
モトローラ、Windows phone搭載スマートフォン「ES400」を参考出展!日本でSIMフリー発売も - S-MAX - ライブドアブログ
国際福祉機器展(HCR)
日立情報システムズ
グローバルビジネス株式会社
株式会社ビーシステム