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シャープ スマートフォン事業説明会

5/20(金)、シャープは都内でスマートフォン事業説明会を開催し、同社の執行役員 通信システム事業本部長 大畠昌巳氏が、今夏モデルとして各キャリアから順次発売される予定の同社製スマートフォンを中心とした事業展開についての説明を行った。

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大畠氏から市場動向、同社の取り組みと新商品の紹介、今後の展開について説明が行われた。


■国内においても急速に拡大するスマートフォン市場

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端末の市場動向。国内でもますますスマートフォンの比率が高まっていく見込み。OS別の出荷台数において、2010年度はAndroidが57.4%と圧倒的。

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Androidを中心にスマートフォン市場が拡大していくと予測する。

大畠氏はまず市場動向について解説。国内におけるAndroidスマートフォン市場の拡大に触れ「我々が想定する以上の成果を収めるのではないか」と述べた後「一方で、メーカーとの競争激化も必至」と市場拡大により新規参入メーカーなどを含め業界内で競争が激化するとの見解を示した。


■新ブランドAQUOS PHONEで同社製品との連携

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シャープは国内における携帯電話出荷台数が6年連続でシェア1位を達成している。

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2010年度下期にラインナップした6モデルにより、国内出荷台数は200万台を超えたという。シェアは第2位となっており大畠氏は「スマートフォンでもシェア1位を目指す」と語った。

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同社がスマートフォンにおいて他社製品と明確な差別化を図るため「ブランドの提案」「AQUOS連携」「基本機能強化」「サービス連携強化」を掲げた。一般的な携帯電話(フィーチャーフォン)についても継続して開発・供給していく構えだ。

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ブランドの強化について、これまでは「LYNX」や「GARAPAGOS」など供給するキャリア(通信事業者)によってブランド名やコンセプトが異なっていたが、今夏モデルからは新たに「AQUOS PHONE」としてキャリア問わずブランドネームを統一させた。同時に液晶テレビ「AQUOS」など同社の製品との連携機能も強化を図っている。

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同社製品との連携機能について具体的には、スマートフォンのコンテンツをAQUOSで見る、Blu-ray Discレコーダーのコンテンツをスマートフォンで見るといった機能に加え、今後さらにスマートフォンをフリック操作することでAQUOSに画像の送信が簡単にできる「スマートジャンプ」や、メール受信をAQUOSで確認できる「AQUOSインフォメーション」などの連携機能を向上させていくという。また、スマートフォン自体にも液晶や映像エンジンなどAQUOSで培った技術を導入している。


■今夏モデルで向上を図った基本性能や機能面

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基本性能や機能面では、4.2インチのディスプレイ、QHD(960×540ドット)液晶、1.4GHzのSnapDragon、Android 2.3(Ginger bread)を搭載し、緊急地震速報、ワンセグ、おサイフケータイにも対応し強化を図っているとのこと。

さらにSH-13C(NTTドコモ)、IS12SH(KDDI)、006SH(ソフトバンク)には、3D液晶や800万画素+800万画素のツインカメラを搭載した点を強調し、3D撮影については「一度3Dで撮影しておけば2Dと3Dの切り替えもできて二度おいしい」(大畠氏)とアピールした。

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ユーザビリティについても、IS11SH(KDDI)、007SH(ソフトバンク)は10キーを搭載する新しいスタイルの提案やSH-13C(NTTドコモ)はワイヤレス充電に対応、さらにSH-13C(NTTドコモ)と007SH(ソフトバンク)はユーザーのニーズが高い防水・防塵機能にも対応している点を挙げた。

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サービス展開について、「TSUTAYA GARAPAGOS」に触れ、5月発売以降のスマートフォンには専用アプリをプリインストールしている点をアピールし、さらにコンテンツ数も現状では約26,000件余りだが、50,000件を目指して拡充するという。


■本格的なグローバル展開

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海外展開については、中国市場向けにAQUOS PHONEの展開も行いスマートフォンを本格投入する。今月はツインカメラ搭載のスマートフォンも発売する予定だ。

また、今後の展開について2011年度は日本国内において大畠氏は「出荷台数500万台は充分に超える」とし、海外展開においては、中国以外にも米国や欧州、新興国への展開も予定しているという。「現在既に米国のシリコンバレーにマーケティング拠点を設けている」(大畠氏)と述べ、本格的なグローバル展開を行っていくことを明らかにした。


■国内展開はキャリアと二人三脚

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質疑応答で質問に答える大畠氏

質疑応答では、今夏モデルの「007SH」など、より一般的な携帯電話に近いスマートフォンを展開することで、スマートフォンとフィーチャーフォンとの差別化や線引きはどういった基準なのか?といった質問に対し、「やはり慣れた10キーでインターネットなどでは快適に操作できるAndroidと組み合わせて"ハイブリット的"な端末を提供するこで、我々としては市場で評価されるのではないかと考えている」と大畠氏は述べた。

また、iPhoneのように1モデルでのブランド化といったビジネスモデルはできないのか?といった質問には「キャリアと相談しながら開発を行っている」(大畠氏)と回答。UIや既存モデルのメジャーアップデートについても「キャリアとの相談事項」と述べ言及を避けた。


■タッチアンドトライ

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説明会終了後は、会場内のタッチアンドトライにて、今夏モデルを試すことができた。同日に発表されたソフトバンク向けモデル「007SH」や18日に発表された同じくソフトバンク向けモデル「AQUOS PHONE 006SH」の展示のほか、中国向けのスマートフォンにも触れることができたので、エスマックスでは別途レポートを行っていく。

記事執筆:2106bpm


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