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GALAXY S4 SC-04Eを写真と動画を交えてじっくりと紹介! |
既報通り、NTTドコモは15日、2013年夏に発売する予定の新モデルや新サービスを発表する「2013年夏モデル新商品・新サービス発表会」を開催し、5インチフルHD(1080×1920ドット)Super AMOLEDディスプレイ(最大1677万色表示)や1.9GHzクアッドコアCPUを搭載したサムスン電子製最新フラッグシップスマートフォン「GALAXY S4 SC-04E」を発表しています。本日2013年5月16日(木)から事前予約が開始され、来週2013年5月23日(木)に発売予定。ただし、ボディーカラーのうちのBlue Arcticのみは、6月中旬以降発売予定となっています。
今回は、発表会の展示会場において、まだ開発途中の試作機ではあるが、実際にGALAXY S4 SC-04Eを試すことができたので、写真と動画で紹介していきます。


GALAXY S4 SC-04Eは、今年3月にアメリカ・ニューヨークでサムスン電子が発表した最新主力モデル「GALAXY S4」の国内向けモデルです。国内向けとして、グローバルモデルとの違いとしては、NTTドコモが注力する新放送局「NOTTV」にGALAXYシリーズとして初めて対応するほか、ワンセグやおサイフケータイ(Felica)などにも対応しています。
一方で、NTTドコモ向け「GALAXYシリーズ」としては、昨年夏モデル「GALAXY S III SC-06D」や昨年冬モデル「GALAXY S III α SC-03E」の後継機種となります。
グローバルモデルと同様に、GALAXY S IIIで対応したさまざまな使いやすい機能を引き継ぎつつ、GALAXY S4では新しく人の生活をサポートする「ライフ・コンパニオン」としての機能を多く備え、ハイスペックと新感覚操作が同居したより先進的なスマートフォンになっており、ターゲットが20~40代男女で、幅広い層に受け入れられるように開発されているとのこと。
ボディーカラーは、Black Mist(ブラックミスト)およびWhite Frost(ホワイトフロスト)、Blue Arctic(ブルーアークティック)の3色展開。Blue Arcticはグローバルモデルにないカラーとなります。
サイズは、大きさが約137mm×70mm×8mm、質量が約134g。外観としては、金属モチーフのデザインによるプレミアム・フィーリングで、高級感ある質感となっています。


スペック面では、GALAXYシリーズ初のフルHDディスプレイを搭載。ディスプレイの解像度が高精細な441ppiとなり、より迫力と臨場感ある映像を楽しめるようになっています。パネルは従来までのペンタイル構造を進化させた“ダイヤモンドペンタイル構造”を採用し、見た感じでは他のフルHD解像度液晶搭載モデルと遜色ないように思われました。なお、ディスプレイを覆うガラスもより傷つきにくいCorning製「Gorilla Glass 3」を採用しています。
ディスプレイ面には、パネルの下中央にクリック感のある物理キーによる「ホームキー」が搭載されており、その左右に静電タッチキーによる「メニューキー」と「バック(戻る)キー」が配置されています。これらの配置は従来のGALAXYシリーズと同様で、これを見るとGALAXYシリーズであることがわかります。
また、サイズを小さくするために画面の中にホームキーなどを表示させる機種も多くなってきていますが、きちんと物理キーを搭載しているのは、操作しやすいので非常にありがたいところです。
その他、表側ディスプレイ上には有効約210万画素CMOSのインカメラと通話用スピーカー、近接センサー、照度センサー、メールや着信などの通知用のLEDランプが配置されています。
センサーでは、近接センサーや照度センサーのほかに、加速度センサーや電子コンパス、気圧センサー、ジャイロセンサーが搭載されており、さらに、新しく温度・湿度センサーも搭載されました。

商品名 | GALAXY S4 | GALAXY SIIIα | GALAXY Note II |
型番 | SC-04E | SC-03E | SC-02E |
大きさ | 約137mm×70mm×8mm | 約137×71×9mm | 約151×80×9.7mm |
質量 | 約134g | 約139g | 約189g |
ディスプレイ | 約5.0インチ フルHD (1080×1920ドット) 有機LE 1677万色 | 約4.8インチ HD (720×1280ドット) 有機LE 1677万色 | 約5.5インチ HD (720×1280ドット) 有機LE 1677万色 |
まず、驚きなのが、ディスプレイが0.2インチ大きくなっているのに前モデルのGALAXY SIIIα SC-03EやGALAXY SIII SC-06Dと比べると、高さが同じで横幅も1mmしか大きくなっていないだけでなく、なんと薄さにいたっては1mm薄く、質量も5g軽くなっています。これによって、むしろGALAXY SIIIシリーズよりも手にしっくりと収まる感じさえします。見た目でもディスプレイの周りのベゼル(額縁)が非常に狭くなっていますね。
また、ディスプレイが大きくなったということで、さらに大型のGALAXY Noteシリーズの最新モデル「GALAXY Note II SC-02E」と比べてみると、やはり、GALAXY S4 SC-04Eは「GALAXY Sシリーズなんだな」というのがわかります。


裏面には撮影用フラッシュライト付き有効約1320万画素裏面照射型CMOSのアウトカメラやFelicaマーク、外部スピーカーが配置されています。おサイフケータイはFelicaのみで、NFCは搭載していますが、決済サービスには非対応となっており、ライターリーダーモードおよびP2Pモードのみで利用できます。また、赤外線機能(IrLED)にも対応しているものの、リモコン機能のみで、電話帳などのデータ転送には非対応です。
カメラ機能では、アウトカメラとインカメラで同時撮影できる「デュアル・カメラ」や写真を撮りながら録音もできる「サウンド&ショット」や映り込んでしまった背景を消すことができる「消しゴムモード」など、多彩な撮影モードで子供の成長記録や何気ない日常生活をドラマのように切り取ることができるようになっています。
例えば、デュアルカメラでは、記念写真などで自らもフレームインして撮影できるユニークな機能など新感覚の写真が仕上がるとのこと。
他にも、思い出の写真の中から自動でアルバムを作ってくれる「ストーリーアルバム」を搭載し、まるでアルバムに写真を貼るように保存できるようになっています。
さらに、スマートフォンの最大の悩みどころであるバッテリーについても、前モデルのGALAXY SIIIα SC-03Eと比較して、省電力機能が約20%改善し、バッテリー容量も500mAh増量した大容量2600mAのものを採用し、取り外しも可能です。
連続待受時間は、3G(W-CDMA)で約410時間、Xi(LTE)で約360時間、GSMで約320時間、連続通話時間は、3G(W-CDMA)で約720分、GSMで約720分となっています。FOMAカードはminiUIM(microSIM)カードを採用し、外部ストレージ(メモリー)スロットは最大64GBまでのmicroSD/microSDHC/microSDXCカードが搭載されています。


右側面には電源キー、左側面には音量上下キーがそれぞれ配置されています。スクリーンショット撮影は、従来までのGALAXYシリーズと同じで、標準のAndroid 4.0やAndroid 4.1とは異なり、ホームキーと電源キーの長押しとなります。
無線LAN(Wi-Fi)には新しくac(ドラフト版)を加えたIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠で5GHz帯によるHT40対応、Bluetooth 4.0+LE、同時接続数10台までのWi-Fiテザリング(海外利用可能)、WORLD WING(クラス4)、エリアメール、GPSなどに対応しています。



本体上部側面にはワンセグおよびNOTTV用アンテナに動画撮影などに使うマイク、イヤフォンジャックが配置されています。また、本体下部側面には外部接続や充電に利用するmicroUSB端子(MHL対応)と通話および動画撮影時に使用するマイクが配置されています。
この夏モデルではフルセグ対応モデルが登場していますが、GALAXY S4 SC-04Eではフルセグには非対応。また、防水・防塵やおくだけ充電、DTCP-IPにも非対応となっています。なお、グローバルモデルにはおくだけ充電と同じQi規格に対応するためのオプションも用意されていますが、GALAXY S4 SC-04Eには仕様の違いから利用できなくなっているとのこと。展示機では対応するための接点が潰された状態となっていました。
その他、ハーウェアとしては、GALAXYシリーズ最速の最大1.9GHz駆動によるクアッドコアCPUを搭載。これは、アプリケーションチップセットに、グローバルモデルで採用されているサムスン電子製オクタコアCPUを搭載した「Exynos 5 Octa」ではなく、1.9GHzクアッドコアCPU「Snapdragon 600」を搭載したQualcoom製「APQ8064T」を採用したことによるものです。
通信チップセットには、GALAXY S III α SC-03Eと同様のQualcomm製の「MDM9215M」を搭載し、LTEサービス「Xi(クロッシィ)」利用時には、下り最大100Mbpsおよび上り最大37.5Mbps、FOMA(W-CDMA)利用時で下り最大14Mbpsおよび上り最大5.7Mbpsでデータ通信が可能。対応通信方式および対応周波数帯は、GSM/GPRS(850/900/1800/1900MHz)およびW-CDMA/HSPA(800/850/2000MHz)、LTE(800/1500/2100MHz)となっています。

プラットフォームには、Android 4.2.2(開発コード名:Jelly Bean)を採用。ユーザーエクスペリエンス(UX)として使いやすさをさらに向上させ、上級者には驚きを、はじめての人には優しさをテーマに、進化した視認検知機能によりスマートスクリーン機能がさらに便利になったほか、最新技術により多彩なタッチレス操作を実現しています。
中でも、新感覚で操作する進化した使い心地として、最新技術を使って指を浮かせて動作する「Sプレビュー」や画面の上で手を動かすだけで操作できる「Sジェスチャー」、目線を感知して動く「スマートスクリーン」に対応しています。Sプレビューでは、画面から1cm程度離れたところで操作することが可能となっています。
他にも、サムスン電子独自アプリが多数搭載されており、グローバルモデルで搭載されている気圧センサーや温度・室温センサーも利用できる「Sヘルス(S Health)」も搭載されているほか、予定表アプリ「Sプランナー」や音声コマンド機能「Sボイス」などがあります。
また、昨年から導入されたはじめての人にオススメの「かんたんモード」も引き続き利用でき、ホーム画面がわかりやすいだけでなく、電話・カメラ・Webブラウザーなど、最初につまづきやすい機能を簡単に使えるようになっています。
変更点としては、通知エリアに表示される各種設定ボタンが右上のボタンを押すことで、ボタンの種類を変更することができるようになっています。その他、設定画面もタブで切り替えて、目的の項目にアクセスしやすいように変更されています。


メモリー(RAM)は引き続き大容量の2GB、内蔵ストレージ(ROM)に32GBとなっています。展示樹では、内蔵ストレージのユーザー利用可能合計容量が23.56GB、空き容量が22.72GBとなっていました。

さらに、オプション品についても新たな取り組みがあり、GALAXY Noteシリーズで好評なバッテリーカバーを兼ねるフリップカバーが純正オプションとして用意されるほか、各種カバーやケース、液晶保護シートなどの周辺機器をドコモショップで扱うとのことで、品揃えを充実させていくそうです。これらはドコモポイントで購入可能となっています。また、パッケージのデザインも一新されるということでした。




このように、人気のGALAXYシリーズならではの世界観や操作性を引き継ぎつつ、スペックや機能がさらに進化して、従来通り、最先端・最高スペックを備えつつ、スマートフォンが生活必需品となり、もっと快適&ヘビーな使い勝手を求めるというような人に最適な機種にまとめられています。

最後に、電-源投入(ブート)からホーム画面、ドロワー(アプリ一覧、ウィジ-ェット一覧)、設定画面、標準ブラウザ、文字入力などの基本操作を試した様子を動画で紹介しておきます。
S-MAX:サムスン電子製「GALAXY S4 SC-04E」ファーストインプレッション
◯主な仕様
寸法 (高さ×幅×厚さ:mm) | 約137×70×8 |
質量(g) | 約134 |
3G連続待受時間(静止時[自動])(時間) | 約410 |
LTE連続待受時間(静止時[自動])(時間) | 約360 |
GSM連続待受時間(静止時[自動])(時間) | 約320 |
連続通話時間(3G/GSM)(分) | 約720/約720 |
連続テレビ電話時間(分) | ー |
モバキャス連続視聴時間(分) | ー |
メインディスプレイ (サイズ、ドット数[横×縦 通称]、種類、発色数) | 約5インチ 1080×1920 フルHD 有機EL(Super AMOLED) 1677万色 |
サブディスプレイ (サイズ、ドット数[横×縦]、種類、発色数) | ー |
バッテリー容量 | 2600mAh |
ROM/RAM | 32GB/2GB |
外部メモリー (最大対応容量) | microSD (2GB) microSDHC (32GB) microSDXC (64GB) |
外側カメラ機能 (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) | 裏面照射型CMOS 約1320万画素 /約1260万画素 |
内側カメラ機能 (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) | CMOS 約210万画素 /約207万画素 |
CPU (チップ名/クロック) | APQ8064T/1.9GHz クアッドコア |
OS | Android 4.2 |
「Xi」(クロッシィ)(LTE) | 100Mbps /37.5Mbps |
FOMAハイスピード (HSDPA/HSUPA) | 14Mbps/5.7Mbps |
Wi-Fi(無線LAN) (Wi-Fiテザリング同時接続台数) | ○ (10台) |
防水/防塵 | ー/ー |
色 | Black Mist White Frost Blue Arctic |
記事執筆:S-MAX編集部
写真・動画撮影:2106bpm
写真・動画撮影:2106bpm
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