次期スマホ「iPhone 8」にも使われる!?Appleがより頑丈で大容量なバッテリー技術を特許申請――写真は「iPhone 7 Plus

Appleがスマートフォン(スマホ)などのバッテリーをより大容量かつ頑丈にするための特許を米国特許商標庁(United States Patent and Trademark Office:USPTO)にて申請したとAppleの特許情報に詳しいメディア「Patently Apple」が10月6日(現地時間)に伝えています。

特許では電池パックの外装を表面に凹凸を付けた金属製にすることでより大容量かつ耐久性のあるものにでき、さらに電池寿命も長くなるとし、特許に記載されている技術が応用できる可能性のある製品として「iPhone」や「iPad」、「Apple TV」などとなっています。

そのため、Patently Appleでは来年のiPhoneシリーズは10周年のため、通常はセカンドモデルであるiPhone 7sとなるところですが、飛ばして「iPhone 8」シリーズになると言われている次期iPhoneに搭載されるのではないかとのこと。

また、大型モデル「iPhone 8 Plusはより大画面になると噂されていますが、新しい金属製の電池パックの設計によって本体の強度を保つのがより難しい大画面モデルでも安全に使えるようになるとしています。

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特許資料より「バッテリー缶」の例

サムスン電子製スマホ「Galaxy Note 7」の爆発で何かと話題となっている電池パックですが、リチウムを使う以上どうしても爆発する可能性はなくなりません。

それに対し、今回申請された特許(特許番号「20160293995」)では「バッテリー缶(Battery Can)」と名付けられた金属製の電池パックの外装が特長で、従来のプラスチック製の外装と比べて表面にエンボス状の凹凸を付けている点。

これにより、発熱や膨張などの時の熱や力を一箇所ではなく分散させることができ、破裂や爆発などが発生にしにくくなるほか、バッテリーセルと外装との隙間を減らし、より密着させることが可能だということです。

特に凹凸を付けることでバッテリー缶の側面が反りやねじれに対する力に強くなり、電池パックの構造的な強度を高めるとのこと。

また、膨張などがしにくくなることでバッテリーの寿命も長くなることが期待され、さらに外装の形状を自由にできるため、デバイス内の隙間を無駄にすることなくより大容量の電池を搭載することができるようになります。

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バッテリー缶の表面に凹凸

iPhone 8シリーズでは指紋センサーがディスプレイの裏側に内蔵され、ディスプレイにタッチするたけで指紋認証ができ、すでに「iPhone 7」シリーズで導入されたホームボタンのTapTicエンジンによって画面内に表示されるソフトウェアのホームボタンに変わると言われています。

そのため、外観的にもガラス素材を押し出した前面ガラス(ディスプレイ)の未来的なものになると推測されており、現在のメタルボディーと比べてボディーの剛性も気になるため、こういったバッテリー側の進化も期待したいところです。

なお、特許全文は特許掲載ページ「United States Patent Application: 0160293995」の画面下部にある「Images」から左側にあるメニューの「Full Pages」で閲覧でき、表示されたら右上にあるダウンロードボタンからPDFとして保存も可能です。

記事執筆:memn0ck


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Apple Invents a new Battery Design that will Increase Performance while better Protecting our Devices - Patently Apple