フラグシップに相応しいエレガントなデザインを採用した「MediaPad M3」
既報通り、華為技術日本(以下、ファーウェイ・ジャパン)は13日、都内にて「新製品発表会」を開催し、Huawei Technologies(以下、ファーウェイ)製の新しいフラッグシップタブレット「HUAWEI MediaPad M3」(以下、MediaPad M3)を含む3製品を発表しました。
映像や音響に注力したエンターテイメント性を実現する"M"シリーズの最新モデルで、約8.4インチでWQXGA(2560×1600ドット)と2KオーバーのIPS液晶(約359ppi)を搭載するなど、高い性能を備えた製品となっています。OSはAndroid 6.0(開発コード名:Marshmallow)を採用。
また価格(税別)もスタンダードモデルのWi-Fiモデルが31,980円、LTEモデルが37,800円、プレミアムモデルのLTEモデルが42,800円と3万円台前半からと低価格ではないものの、お手頃に。発売日は2016年12月16日(金)を予定し、すでに公式Webストア「ファーウェイ オンラインストア」などの販売拠点で事前予約受付が実施されています。
今回は発表会のタッチ&トライコーナーにてこのMediaPad M3をさっそく触ってきたので外観や主な特長を中心に写真と動画を交えて紹介したいと思います。
MediaPad M3は、タブレットの顔とも言えるディスプレイに2Kオーバーの約8.4インチWQXGA(2560×1600ドット)IPS液晶を採用しています。その画素密度は約359ppiを誇っており、きめ細やかな映像を再生することが可能です。また、CPUには最新のHiSillicon製「Kirin 950」を採用しており、高い処理性能を発揮すると同時に省電力性にも優れています。
本体の下部には、タブレットとしては珍しい指紋認証センサーを採用しており、高いセキュリティー性能を有しています。指紋認証センサーはロックを解除するだけではなく、タップ・スワイプ・長押しなどのホーム画面の基本操作も行うことが可能です。
また、5100mAhと比較的大容量なバッテリーを搭載しており、さらには独自の省電力技術を搭載しているため、動画再生では約11時間と長時間の動作を可能としています。
本体前面上部には約800万画素フロントカメラや通知LEDを搭載。左上には「HUAWEI」のロゴが印字されており、同製品のデザイン的なアクセントとなっています。ファーウェイ製品で企業ロゴが左上に配置されていることは珍しいですが、個人的には非常に好みです。
背面には上部にフロントカメラと同様の約800万画素リアカメラを搭載し、他は非常にシンプルなデザインをしています。材質は金属光沢のあるアルミニウムを採用しており、見た目も美しく、また剛性も充分確保されています。中央にはファーウェイのロゴマークが印字されているほか、下部には音響面をサポートした「harman kardon」のロゴが印字されています。
製品開発にあたっては、ハーマンのオーディオブランドである「Harman Kardon」のエキスパートによる音響チューニングがなされており、ファーウェイ独自のサラウンド技術「SWS 3.0」を搭載しています。また、ハードウェア面においても2chのステレオスピーカーや旭化成エレクトロニクス製のHi-Fi DACチップ「AK 4376」を採用するなど、ハードと技術の両面から音質の向上を図っています。
右側面には音量上下キーや電源キーが搭載されており、機能が集中している一方で、左側面にはボタンなどは一切なく、非常にシンプルに仕上がっています。タブレットは本体のサイズが非常に大きいので、側面のボタンが片方に集中しているデザインは個人的には使いやすいような印象を受けました。
本体下部にはmicroUSB端子のほか、マイクやスピーカー、そしてSIMカードスロットのトレイ(LTEモデルのみ)が搭載されています。画質や音質に拘ったフラグシップタブレットという立ち位置を考えると今時、USB Type-C端子に対応しなかった点は残念だと言わざるを得ません。
一般的にSIMカードスロットの配置と言えば、本体側面にあることが多いですが、MediaPad M3では本体下部に配置されています。音や映像など特長が多いMediaPad M3ですが、筆者が一番最初に目に付けたのはこの「スロットの配置場所」でした。
さっそくファーウェイの担当者の方になぜこの配置になったのか質問したのですが、担当者の方も知らなかったようです。謎が多い配置ですが、個人的には非常に興味深く感じました。
気になる本体のカラーバリエーションはスタンダードモデルがシルバー、プレミアムモデルがゴールドと、モデルによって色が異なる仕様となっています。モデルによって色が異なるのは斬新ですが、一方で色の選択をしにくくなる弱点もあり、諸刃の剣なラインナップだとも言えそうです。
その他、スタンダードモデルとプレミアムモデルの違いは本来色のほか、内蔵ストレージがスタンダードが32GB、プレミアムが64GBとなっています。また、スタンダードモデルにはLTEモデルのほか、Wi-Fiモデルが用意されていますが、プレミアムモデルはLTEモデルのみ。本体サイズは215.5×124.2×7.3mm、質量は約310g。
高い画素密度を誇る2Kディスプレイや優れたオーディオ再生能力を有するMediaPad M3。モデルによって価格は異なっており、市場想定売価は税込ではスタンダードモデルのWi-Fiモデルが34,538円、LTEモデルが40,824円、そしてプレミアムモデルは46,224円となっています。
今までファーウェイのタブレットと言えば、比較的性能を抑えたモデルが多く発売されてきましたが、今回発表されたMediaPad M3は高い性能を有したハイエンド製品となっています。デザインは金属材質を多用した高級感があるデザイン、ディスプレイやオーディオ性能もタブレットの中でもトップクラスのスペックを誇っており、非常に使い勝手も良好でした。
MediaPad M3は12月16日に発売され、ファーウェイ・オンラインストアの他にMVNO(仮想移動体通信事業者)や家電量販店、ECサイトなどで販売される予定です。年末商戦に合わせる形で魅力的な新製品を発売するファーウェイ。
MediaPad M3以外にもフラグシップファブレット端末である「HUAWEI Mate 9」や6日間の電池持ちを実現したリストバンド型ウェアラブル「HUAWEI FIT」なども同時に発売されます。これから年末商戦や来年のスマホ市場において、今最も勢いがあるファーウェイがどこまで力を付けていけるのか、筆者も今から楽しみです。
記事執筆:雪華
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とあることから、
ドコモからも発売されるのでしょうか。