グーグルのSIMフリースマホ「Pixel 5」や「Pixel 4a (5G)」で楽天モバイルのMNOが使えるかどうか試してみた! |
既報通り、Googleが新たに5Gに対応したスマートフォン(スマホ)「Pixel 5」および「Pixel 4a (5G)」を発表し、日本でも公式Webショップ「Google ストア」にて本日10月15日に発売されます。価格(金額はすべて税込)はPixel 5が74,800円、Pixel 4a (5G)は60,500円。
また日本ではSoftBankからPixel 5とPixel 4a (5G)、auからPixel 5が同じく10月15日から販売され、価格はSoftBankのPixel 5が87,840円、Pixel 4a (5G)が65,520円、auのPixel 5が79,935円で、SoftBankではトクするサポート+、auではかえトクプログラムの対象となっています。
これにより、特典を利用した場合の実施負担額はSoftBankのPixel 5が1,830円/月×24回(総額43,920円)、Pixel 4a (5G)が1,365円/月×24回(総額32,760円)、auのPixel 5が1,905円/月×23回(総額43,815円)となっています。
日本国内の移動体通信事業者(MNO)では他のNTTドコモや楽天モバイルでは販売されませんが、Google ストアで販売されるSIMフリー版およびSoftBankで販売される製品をSIMロック解除した場合にPixel 5やPixel 4a (5G)ををこれらの回線やその仮想移動体通信事業者(MVNO)で利用できると思われます。
特に楽天モバイルではPixel 3シリーズやPixel 3aシリーズはきちんと使えない状態ですが、その後の「Pixel 4」や「Pixel 4 XL」、「Pixel 4a」を「楽天回線対応製品」としており、正式プラン「Rakuten UN-LIMIT」(現在は5Gにも対応した「Rakuten UN-LIMIT V」)におけるnanoSIMカード(4FF)およびeSIMで各サービスが利用できるようになっています。
そこで、本記事ではPixel 5およびPixel 4a (5G)をグーグル(以下、Google Japan)にお借りしたので、実際にPixel 5およびPixel 4a (5G)でも楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT Vが使えるかどうか試してみましたので紹介します。結論としてはPixel 4シリーズやPixel 4aと同様にnanoSIM・eSIMともに「使えた」ため、恐らく近いうちに楽天回線対応製品に追加されるのではないかと思われます。
楽天モバイルのRakuten UN-LIMITではPixel 4およびPixel 4 XL、Pixel 4aが楽天回線対応製品として追加されており、音声通話(VoLTE)やSMS(楽天回線・パートナー回線)、データ通信だけでなく、ETWS(緊急速報)やAPN自動設定(海外/国内)、接続回線の自動切替(楽天回線⇔パートナー回線)、110・119通話などでの高精度な位置情報測位といった各機能に対応しています。
一方、Pixel 3やPixel 3 XL、Pixel 3a、Pixel 3aでは基本的にnanoSIMカードを装着しただけでは何もできず、特殊な設定(電話アプリにて「*#*#4636#*#*」でテストモードを呼び出して「LTE only」にすること)でデータ通信のみは利用できるものの、音声通話(VoLTE)やSMSなどは利用できません(もちろん、データ通信ができるので「Rakuten Link」による音声通話やSMSは可能)。
そうした中で、Pixel 5やPixel 4a (5G)は新たに5Gに対応しているほか、プリインストールされているOSバージョンがAndroid 11となっていたり、楽天モバイルもプランが5Gにも対応したRakuten UN-LIMIT Vとなっているなどの違いがあるため、どうなのかというところで実際に試してみました。
まずはnanoSIMカードを装着したところ、Pixel 4シリーズと同じく装着しただけで電波マークが受信できている状態となり、アクセスポイント(APN)も自動的に設定され、少なくとも音声通話(VoLTE)やSMS(楽天回線)、データ通信は利用できました。ただし、利用したのは4Gのみで、5Gについてはエリアが非常に少ないので試せていません。
追記(2020/10/17 11:25:45)
楽天モバイルの5Gエリア(東京都世田谷区玉川1丁目付近)にてRakuten UN-LIMIT Vを設定したPixel 5で確認したところでは5G接続にならなかったため、少なくとも現時点ではPixel 5とRakuten UN-LIMIT Vでは5G接続できない可能性が高く、そのため、現状は「楽天回線対応製品」に掲載されていないのではないかと考えられます。
またすでに紹介しているように楽天モバイルでは10月12日から「SIMカード再発行手数料」および「eSIM再設定手数料」、「SIM交換手数料」といったSIM交換手数料を0円(無料)にしているため、今回はPixel 5やPixel 4a (5G)のeSIMでも試してみましたが、こちらもきちんと使えていました。ただし、デュアルSIMにした場合にはせっかく5Gに対応しているものの、4Gに制限されるとのことです。ご参考までに。
eSIMの設定はすでにY!mobileのnanoSIMを装着した状態で行ったが、設定の「ネットワークとインターネット」から「モバイルネットワーク」の右側にある「+」をタップして「代わりにSIMをダウンロードしますか?」の部分を押します。続けて「2枚目のSIMを使用しますか?」で「はい」を選択
その後「次へ」を押し、SIM交換で発行されたeSIMのQRコードを他のスマホやパソコン(PC)などで表示し、それをPixel 5またはPixel 4a (5G)で読み取り、Rakuten UN-LIMIT VのeSIMを「有効化」します
記事執筆:memn0ck
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