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オンライン専用の新料金プラン「ahamo」や「povo」、「SoftBank on LINE」、そして「Rakuten UN-LIMIT V」を比較! |
昨年12月にNTTドコモが発表したオンライン専用の料金プラン「ahamo(アハモ)」に続き、ソフトバンクがグループ会社となった「LINE」ブランドを活用した料金プラン「SoftBank on LINE」(仮称)を、そして昨日にau(KDDIおよび沖縄セルラー電話)が料金プラン「povo(ポヴォ)」を発表しました。
これらはともにオンライン専用の料金プランとなっており、申し込みや各種手続きはすべてWebやアプリなどのオンラインのみで行い、ドコモショップやauショップ、ソフトバンクショップといったキャリアショップの実店舗では取り扱われません。
代わりにそれらにかかるコストを削減し、月間高速データ通信容量20GBながら月額2,480円や月額2,980円(金額はすべて税抜)で提供されます。一方、これら3者の移動体通信事業者(MNO)を追う楽天モバイルでは自社回線による携帯電話サービスとして月額2,980円の料金プラン「Rakuten UN-LIMIT V」を提供しています。
そこで本記事ではこれらのahamoおよびpovo、SoftBank on LINE、Rakuten UN-LIMIT Vをわかっている範囲で比べてみました。結局横並びとなったのか?それとも違いはあるのか!?
料金プラン | ahamo | povo | SoftBank on LINE | Rakuten UN-LIMIT V |
提供会社 | NTTドコモ | KDDI・沖縄セルラー電話 | ソフトバンク | 楽天モバイル |
サービス開始時期 | 2021年3月 | 2021年3月 | 2021年3月 | 2020年9月30日 |
月額料金 | 2,980円 | 2,480円 | 2,980円 | 2,980円 (300万人までは1年間無料) |
月間高速データ通信容量 | 20GB | 20GB | 20GB | 無制限 (au回線エリアでは5GB) |
超過時速度 | 1Mbps | 1Mbps | 1Mbps | 1Mbps |
データ節約モード | 不明 | 不明 | 不明 | 対応 |
テザリング | 追加料金なし | 追加料金なし | 追加料金なし | 追加料金なし |
ネットワーク | 4G/5G | 4G/5G (5Gは2021夏対応予定) | 3G/4G/5G | 4G/5G |
音声通話定額 | 1回5分まで無料 (+1,000円で通話放題) | なし (+500円で1回5分まで無料、+1,500円で通話放題) | 1回5分まで無料 (+1,000円で通話放題) | 通話放題 (Rakuten Link利用時) |
国際ローミング | 追加料金なし (82カ国) | 検討中 | 追加料金なし (アメリカ放題含めて対応予定) | 追加料金なし (66カ国) |
eSIM | 未定(検討中) | 対応予定 | 対応予定 | 提供中 |
キャリアメール | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
受付拠点 | Web | Web | Web(LINE含む) | Web・店舗 |
契約事務手数料 | 無料 | 不明 | 不明 | 無料 |
MNP転出手数料 | 無料 | 不明 | 不明 | 無料 |
その他 | 先行エントリーでdポイント(期間・用途限定)を3,000ポイントプレゼント | データ使い放題 24時間(200円) | LINEは使い放題(カウントフリー) | 申込で楽天ポイントを5,000ポイントプレゼント |
おおまかに比べたのが上記の表となります。オンライン専用となるahamoおよびpovo、SoftBank on LINEの違いとしては大きなところではahamoとSoftBank on LINEは1回5分までの通話無料が付属しているのに対し、povoは付属していません。そのため、月額料金もその分、povoの方が500円安くなっています。
povoも1回5分までの通話無料が必要な場合はオプションで+500円で追加することができるので、その場合は同額となりますが、必要ない場合にはpovoが安くなります。また1回当たりの通話時間に制限のない通話定額も各サービスともに対応しており、それらのオプションを追加した場合には同額となります。
手数料についてはpovoとSoftBank on LINEの他社への乗り換え(MNP)の転出手数料は明らかにされていませんが、auおよびSoftBankともに無料となる予定なので、恐らくpovoやSoftBank on LINEも無料となると見られます。また契約事務手数料についても同様にpovoとSoftBank on LINEでは不明ですが、ahamoが無料としているだけに対抗プランとして提供されるので無料となるのではないかと予想されます。
その他ではahamoは3Gに対応しておらず、NTTドコモ向け製品やNTTドコモに対応しているとされるSIMフリー製品は3Gに対応していることが前提の製品もあり、特に少し古い機種ではNTTドコモの場合には3Gに対応していないと利用できないものもある点です。例えば、すでにNTTドコモでは5G契約だと3Gに非対応となっており、その場合はiPhone X以前のiPhoneシリーズなどが使えなくなっています。
一方でRakuten UN-LIMIT Vは普段利用する場所が楽天回線エリアかどうかで大きく変わってくると思われ、楽天回線エリアであるなら筆者も普段利用していますが、特に問題なく使えますし、何よりも300万人までは1年間無料なのは大きいでしょう。
とはいえ、エリアについては非常に心配の残るところで、楽天回線エリア以外は基本的にはパートナー(au)回線でローミングが利用できますが、ローミングも順次終了になるようですし、メインとして使うのであれば他に補助などで仮想移動体通信事業者(MVNO)などの格安SIMでも良いので契約しておきたいとなってしまいそうです。
ざっくりと比べてみましたが、多くの人はMNPは手続きが煩雑だったりということで面倒でやりたがらないことを考えると、大きな理由がない限りはNTTドコモを使っている人はahamo、auやUQ mobileを使っている人はpovo、SoftBankやY!mobileを使っている人はSoftBank on LINEが変更候補になるのかなと思われ、むしろauやUQ mobileを使っているならpovoとくりこしプランMのどちらが良いかといったことのほうが比較対象となりそうな気もしました。
・NTTドコモ、月20GBと5分通話無料で月額税抜2980円の料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表!来年3月提供開始。FOMA・キャリアメール非対応 - S-MAX
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記事執筆:memn0ck
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