ライカと共同開発したカメラ機能搭載の新生フラグシップスマホ「 SHARP AQUOS R7」をレビュー!

既報通り、NTTドコモから「2022年夏モデル」として5G対応フラッグシップスマートフォン(スマホ)「AQUOS R7 SH-52C」(シャープ製)が7月15日に発売されました。価格(金額はすべて税込)は公式Webストア「ドコモオンラインショップ」などの直営店では198,000円で、いつでもカエドキプログラムを利用した場合の実質負担額は4,993円/月×23回(総額114,840円)です。

AQUOS R7 SH-52Cはシャープが展開する「AQUOS」ブランドにおけるハイエンドシリーズ「AQUOS R」の最新機種「AQUOS R7」のNTTドコモ版で、他にもSoftBank版「AQUOS R7(型番:A202SH)」が先立って7月8日に発売されており、こちらは公式Webストア「ソフトバンクオンラインショップ」などの直営店では価格が189,360円、新トクするサポートを利用した場合の実質負担額は3,945円/月×24回(総額94,680円)です。

そんなAQUOS R7ですが、AQUOS Rシリーズでは前機種「AQUOS R6」からドイツのカメラメーカーであるLeica(ライカ)と共同開発したSUMMICRON(ズミクロン)レンズを搭載しているほか、Leicaがカメラ機能を監修し、スマホとしては異例の1インチセンサーを採用するなど、カメラ機能強化と充実に大きく舵を切った非常に個性的なモデルとして生まれ変わっており、その新生AQUOS Rシリーズの第2弾として登場しました。

AQUOS R6からの進化点としては新たに現行の最上位級チップセット(SoC)であるQualcomm製「Snapdragon 8 Gen 1」へスペックアップを行い、さらに誤動作が多かったエッジディスプレイからフラットディスプレイに変更するなど、AQUOS R6で足りていなかった機能追加や不満点を潰し、より完成度を高めたまさに“今考えられるものを全部入り”を謳に恥じない製品となっています。

これまで筆者はAQUOS RシリーズではAQUOS R2以降を買い続けてきたこともあり、今回もNTTドコモ版のAQUOS R7 SH-52Cを購入しましたので、数回に渡ってレビューをお送りしていこうと思います。まず初回となる本記事では同梱品やプリインストールアプリなどの基本機能などを紹介します。

【同梱品も個装箱も簡素】

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AQUOS R7 SH-52Cの個装箱の中身

それではさっそく個装箱を開いて内容物を確認してみましょう。なお、AQUOS R7の外観や製品仕様についてはすでに紹介している以下の記事をご参照ください。

シャープ、新フラッグシップスマホ「AQUOS R7」を発表!ライカと共同開発の新型ズミクロンレンズ&新型1インチセンサーカメラを搭載 - S-MAX
シャープの新フラッグシップスマホ「AQUOS R7」を写真と動画で紹介!ライカ監修ズミクロンレンズ&1インチセンサーカメラが進化【レポート】 - S-MAX

同梱品にはまずAQUOS R7 SH-52Cの本体があるほか、「冊子」や「クイックスイッチアダプター」、「SIM取り出しツール」と書かれた紙製の小袋が入っています。それぞれの袋の中には「クイックスタートガイド」および「クイックスイッチアダプター」、「SIM取り出しツール」(いわゆるSIMピン)が入っていました。

昨今のスマホはUSBケーブルや充電器は同梱されていないことが多く、特にNTTドコモなどの移動体通信事業者(MNO)が取り扱う製品では同梱品はほとんどない状態となっており、そうしたUSBケーブルなどが必要な場合は別途購入するか、現在利用しているものを使いまわすことになります。

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コストカットの一環かもしれませんが、AQUOS R6の個装箱と比べると大変に寂しい

また今回のAQUOS R7 SH-52Cの個装箱は2重構造でライカのロゴマークも描かれていた前機種の「AQUOS R6 SH-51B」のものと比べてもさらに質素になっています。

そしてAQUOS R7 SH-52Cの箱を開封して一番驚いたのはその“徹底したコストカット”の形跡で、個装箱の簡素化だけでなく、AQUOS R7 SH-52Cの本体に貼られていた画面保護シートも紙製のものとなっていました。ちなみに個装箱の中底の部分にSIMカードやmicroSDカードの取り付け方法が記載されていました。

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スマホに最初から離れている画面保護シートは透明な(国内向けのスマホだと)フィルムというイメージがあったのでびっくり


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nanoSIMカードはトレイに載せるタイプで、microSDカードは直接本体に挿しこむタイプなので間違えないように注意しましょう


【ホーム画面とプリインストールアプリ】

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AQUOS R7 SH-52Cのホーム画面

AQUOS R7 SH-52CのホームアプリはNTTドコモ向けスマホお馴染みの「docomo LIVE UX」が初期状態で設定されており、ホーム画面は全3面となっています。

1枚目のホーム画面にはNTTドコモが提供するアプリやサービスのアプリが並べられており、GmailやGoogleMapなどのGMS(Google Mobile service)によるGoogle製アプリは右端の「Google」のフォルダへまとめられているのもこれまで通りのNTTドコモ向けスマホと同様です。

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AQUOS R7 SH-52Cのアプリ一覧

アプリ一覧を見ると「My docomo」や「dポイントアプリ」、「dマーケット」などといったNTTドコモが提供するサービスに対応したアプリがほとんど余さず、ひと通り揃っているのが目立ちます。

他にはシャープ提供の「エモパー」や「Smart home HUB」(シャープ製の家電製品と連携を行うという家電メーカーでもあるシャープらしいアプリ)といったメーカー製アプリに「Google検索」や「Gmail」などのGoogle提供のアプリが用意されているほか、サードパーティー製アプリとして「Facebook」や「Amazonショッピング」などがプリインストールされていました。

そして注目としては「radiko + FM」アプリがプリセットされている点です。AQUOS R7は(記事執筆時点では)NTTドコモ向けとSoftBank向けがありますが、FMラジオチューナー搭載、つまり「ラジスマ」に対応しているのはNTTドコモ向けのAQUOS R7 SH-52Cのみとなっており、そのため、AQUOS R7 SH-52Cではインターネット接続不要で接続したイヤホンをアンテナにFMラジオを聴取が可能となっています。

スマホ向けのテレビ機能「ワンセグ」や「フルセグ」が搭載されなくなって大分経ちますが、いざという時の災害発生時にリアルタイムに情報を取得できるラジオチューナー搭載は小さくないアドバンテージになるかと思います。とはいえ、AQUOS R7 SH-52Cの筆者の個人的な思いとしては簡単には消去できないプリインストールアプリが非常に多いのは減点材料ですが……。

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通常の「radiko」アプリと異なり、FMラジオ対応版はFMラジオ波での聴取を選択するスイッチが表示されます

ちなみに筆者がNTTドコモ版を選んだ理由の1つにFMラジオを搭載していたというのもありました。というわけで、まずはNTTドコモ向けAQUOS R7 SH-52Cの同梱品の紹介からホーム画面解説、プリインストールアプリの紹介をお送りしました。

次回は、スペックのおさらいをしつつ、ベンチマークアプリでの基本性能のチェックのほか、ゲームアプリなどがどれくらい快適に動くかなどを試してみたいと思います。





記事執筆:河童丸


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