おサイフケータイ対応スマホ「Nothing Phone (2a)」の日本向け製品がAndroid 15に!

Nothing Technologyは8日(現地時間)、同社が展開している「Nothing」ブランドにおける5G対応スマートフォン(スマホ)「Nothing Phone (2a)」(型番:A142)のおサイフケータイ(FeliCa)に対応した日本向け製品に対して最新プラットフォーム「Android 15」へのOSバージョンアップを含むソフトウェア更新が提供開始されています。

ソフトウェア更新はAndroid 15をベースにした独自ユーザーインターフェース「Nohing OS 3.0(NOS 3.0)」として提供され、更新はスマホ本体のみで無線LAN(Wi-Fi)および携帯電話ネットワークを用いたネットワーク経由(OTA)による方法が用意されており、更新ファイルサイズは約1.90GBと大きいため、Wi-Fiでのダウンロードが推奨されます。またNothing Phone (2a)の日本向け製品には「Nothing Phone (2a) Special Edition」と「Nothing Phone (2a) Community Edition」もありますが、ソフトウェア更新はこれらも含めて配信開始されています。

なお、Nothing Technolgyではすでに紹介しているように「Nothing Phone (2)」とNothing Phone (2a)において昨年末からNOS 3.0を順次提供しており、Nothing Phone (2)は日本向け製品も含めて提供開始されていましたが、Nothing Phone (2a)はおサイフケータイ(FeliCa)に対応していることもあって2025年の初めより展開される予定だと案内されていました。同社ではその他の「Nothing Phone (1)」および「Nothing Phone (2a) Plus」、「CMF Phone 1」に対して2025年初頭より順次展開する計画だとしています。


Nothing Phone (2a)はこれまでのNothing Phoneシリーズと同様に背面に光る「Glyphインターフェイス」を搭載しており、ハイエンドモデルであるNothing Phone (2)よりも性能を落とすことで価格を抑えており、チップセット(SoC)には専用に開発された第2世代4nmプロセス製造のMediaTek製「Dimensity 7200 Pro 5G」を搭載し、オクタコアCPU(2.8GHz Arm Cortex-A715コア×2+2.0GHz Arm Cortex-A510コア×6)およびArm Mali-G610 MC4 GPUなどを内蔵しています。

またディスプレイは上部中央にパンチホールのある約6.7インチFHD+(1080×2412ドット)低温多結晶酸化物(LTPO)フレキシブルOLED(約394ppi)を搭載し、10bitカラー(10億700万色)表示やHDR10+、SGSローブルーライト、コントラスト比500万:1、明るさ最大1300nits、PWM調光2160Hz、色域DCI-P3 100%、30~120Hzアダプティブリフレッシュレート、240Hzタッチサンプリングレートに対応し、画面占有率は91.65%に達しているとのこと。

画面はCorning製の強化ガラス「Gorilla Glass 5」で覆われており、パンチホール部分には約3200万画素CMOS(1/2.74型)+広角レンズ(F2.2)のフロントカメラが内蔵され、顔認証に対応しているほか、生体認証としては画面内指紋センサーも搭載しています。リアカメラはNothing Phone (2)と同じく以下のデュアル構成で、新登場 TrueLens写真処理技術によってより繊細に映し出し、AIによるシーン検出のほか、Night ModeやMotion Capture、Portrait Optimiser、Ultra XDR、アクションモードなどに対応しています。

・約5000万画素CMOS(Sony製「IMX890」、1/1.56型、1画素1μm)+広角レンズ(F1.88、焦点距離24mm、OIS、EIS)
・約5000万画素CMOS(Samsung製「JN1」、1/2.76型)+超広角・マクロレンズ(F2.2、画角114°、接写4cm、EIS)

主な仕様は5000mAhバッテリーや急速充電(最大45W)、USB Type-C端子、触覚タッチモーター、環境光センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、近接センサー、センサーコア、電子コンパス、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、NFC Type A/B、位置情報取得(シングルバンドA-GNSS)、デュアルステレオスピーカー、マイク、生活防水・防塵(IP54準拠)など。なお、ワンセグやmicroSDカードなどの外部ストレージスロットは非対応。サイズは約161.74×76.32×8.55mm、質量は約190g、本体色はブラックとミルクの2色展開。SIMはnanoSIMカード(4FF)が2つのデュアルSIMに対応し、携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通り。

5G NR: n1, n3, n5, n7, n8, n20, n28, n38, n40, n41, n66, n77, n78
4G LTE: Band 1, 3, 4, 5, 7, 8, 18, 19, 20, 26, 28, 38, 39, 40, 41, 42, 66
3G W-CDMA: Band I, IV, V, VI, VIII, XIX
2G GSM: 850/900/1800/1900MHz

そんなNothing Phone (2a)の日本向け製品にAndroid 15ベースのNOS 3.0が提供開始されました。Nothingでは特徴的なアイデンティティを体現するように設計された「Nothing OS」を開発・提供しており、最新版となるNOS 3.0ではユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させる新しい機能と拡張機能が導入されてよりカスタマイズ可能で共有可能なインタラクションへの道が開かれるとし、新しくデザインされ完全にカスタマイズ可能なロック画面に表示される共有ウィジェットや新しいカウントダウンウィジェットなどが提供されます。

これにより、共有ウィジェットでは友人や家族と交流できるなどのつながりを保つための新しい方法を提供し、強化された生産性ウィジェットによって予定通りに作業を進めることができ、さらにAI搭載のスマートドロワーによってアプリをフォルダーに自動的に分類してより効率的な整理とアクセスが可能になります。なお、カウントダウンウィジェットは今月後半にNothing Widgetsアプリを通じてGoogle Playで利用可能になるとのこと。

<Nothing OS 3.0の主な特徴>
(1)クイック設定の改善
(2)強化されたポップアップビュー
(3)ビジュアルとパフォーマンスの強化
(4)更新されたタイポグラフィ

また共有ウィジェットは現在、Nothingのスマホ間でのみサポートされ、共有できるのは写真ウィジェット(正方形)のみで、他のウィジェットのサポートも急速に開発中となっています。その他にも高度な検索やフィルター、マークアップ、提案などの拡張編集ツールを含む革新的な機能が満載の新しい「ギャラリー」アプリと同時にリリースされます。Android 15を含めたNOS 3.0へのOSバージョンアップのソフトウェア更新はスマホ本体のみでネットワーク経由で行えます。





記事執筆:memn0ck


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