シャープ期待の最上位スマホ「AQUOS R9 Pro」を購入!まずはプリインアプリなどをじっくりとチェック!

既報通り、シャープは同社のフラグシップハイエンドモデルとなる最上位スマートフォン、「AQUOS R9 pro」のメーカーモデル(いわゆるSIMフリー版)となる「AQUOS R9 pro SH-M30」を2024年12月13日から順次販売を開始しました。

AQUOS R9 proは2024年度におけるシャープのハイエンドスマホシリーズである「AQUOS R」シリーズの2024年7月に発売されたAQUOS R9のさらに上位のモデルとなります。ドイツの光学機器メーカー「Leica(以下、ライカ)」監修によるカメラ機能を引き続き採用しており、これまでのシングルカメラ(+測距センサー&スペクトルセンサー)からトリプルカメラ(+スペクトルセンサー)構成と大幅に刷新され、更に撮影用シャッターキーを搭載するなど、撮影機能がさらに強化されています。

AQUOS R6以降、AQUOS Rシリーズ最上位のモデルにはライカ監修のSUMMICRON(ズミクロン)レンズのメインカメラとなっていましたが、今回はSUMMICRONのトリプルカメラ構成となり、新たにVARIO-SUMMICRON(複数のズミクロンの意)と名付けられた強力なリアカメラが、一際目を引く外観となっています。

販路はCOCOROストア(シャープ公式)や量販店のほか、MVNO(仮想移動体通信事業者)キャリアのIIJmio公式ショップや、「au+1 collection」枠での取り扱い製品としてauオンラインショップなどで取り扱っており、本体価格は税込194,700円(シャープ公式COCOROストア販売価格)となっています。

R2以降、毎年AQUOS R最上位モデルを購入していた筆者ですが、本体価格のことなど後先考えずに今回も当然のように購入しましたので、前後編に分けて本機のレビューをお送りしようと思います。

前半となる今回は同梱品と外観のほか、プリインストールアプリなどの解説をお送りしようと思います。

【同梱品と外観の特徴】

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AQUOS R9 Pro SH-M30と同梱品

個装箱から内容物を取り出して確認した画像がこちらとなります。内容物としてはAQUOS R9 pro本体のほかはクイックスタートガイド・SIM取り出しツール(SIMピン)・クイックスイッチアダプター、モバイル保障パックの告知用紙となっています。クイックスイッチアダプターはAQUOS Rシリーズに限らず、AQUOSスマホにはほぼ必ず付属しているアイテムで、機種変更時などに前の機種からAQUOSスマホへデータを移行するためのもので、シャープスマホユーザーにはすっかりお馴染みのアイテムと言えるでしょう。

ちなみに筆者はMVNOキャリアのIIJmioのオンラインショップで購入しているのですが、IIJmioのオンラインショップの取り扱い品においてはシャープ純正のストラップケースがセットで付属していました。(記事執筆時にも取り扱いを確認したものの、現在在庫切れ)

純正ストラップケースは税込9,900円もするものなので、ストラップケースに入れて使うつもりであれば、割と無視できない価格分がお得になるので、再入荷があるようであれば狙い目です。
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シャープ純正のストラップケース。筆者は使う予定がなかったのでどうしようか悩み中だったりします。


【AQUOS R9 proの外観の解説】

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AQUOS R9 Pro の前面(左側)と背面(右側)

前面側には約6.6インチの解像度QHD+(1,440 × 3,120ドット)のメインディスプレイ、約5,030万画素(F値2.2)のインカメラ、スピーカー兼受話口、近接・照度センサー、指紋認証センサーが配置されています。指紋認証センサーはディスプレイ中央のやや下にあります。

カメラユニットが大きく目立つ背面側には標準カメラ(約5,030万画素 F値1.8)、広角カメラ(約5,030万画素 F値2.2)、望遠カメラ(約5,030万画素 F値2.6)に撮影用ライト、撮影用スペクトルセンサー、NFC/おサイフケータイ用アンテナ(FeliCaマークあり)、qi(ワイヤレス充電)用アンテナがあります。R7、R8 Proから引き続き、カメラバンプの外周部は放熱のための機構を兼ねています。
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カメラバンプの外周部に「VARIO-SUMMICRON」の表記が印刷されています。


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AQUOS R9 Pro の天面(左側)と底面(右側)

天面には動画撮影用マイクがあり、底面側にはSIMカードスロット、通話および動画撮影用マイク、USB Type-C端子、外部スピーカーがあります。対応のSIMはnanoSIMカード(4FF)とeSIMのデュアルのため、物理SIMは1枚のみセットすることになります。また、残念ながら外部メモリーカードには非対応となっています。
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SIMカードスロットを取り出したところ。SIMピン不要で開放できるのは便利。


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AQUOS R9 Proの左側面(左側)と右側面(右側)

右側面には音量キー、電源キーと撮影用のシャッターキーあります。左側面にはモバイル通信用のアンテナがライン状にある他は特になにもありません。シャッターは実際の(コンパクト)デジタルカメラにも使われているものと同等のもので、半押しによるフォーカスロック操作なども可能な本格的なものとなっています。
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シャッターキーのアップ。ボタン周囲がくぼんでいるなど、かなり気を使っているのがわかります。

本体外形は突起部(カメラ部分がかなり飛び出してはいますが)を除き、高さ約162mm × 横幅約78mm × 本体厚約9.3mmで、本体重量は約229gとなります。

基本スペックとしてはSoC(チップセット)にQualcomm製の廉価ハイエンド端末向けの「Snapdragon 8s Gen 3」を搭載し、動作メモリは12GB RAM(仮想メモリとしてデフォルトで8GBが割当済)で、本体ストレージは512GBとなっています。SoCにおいては現行最上位の「Snapdragon 8 elite」やその一つ前の世代の最上位となる「Snapdragon 8 Gen3」と比較すると、基本的なスペックの他に「8K解像度での動画撮影ができない」などの違いがあります。本機のキモの部分でもある静止画撮影においては遜色のないものが撮れるという判断(コスト面やSoCの提供時期の問題などもありそうですけども)で、「Snapdragon 8s Gen 3」があったと思われます。筆者は複数のスマートフォンを使い分けているため、それほど気にはなりませんが、この部分についてはちょっと残念に感じる方もいるかもしれません。

つまり、先代モデルのR8 Proでは可能だった8K解像度の動画撮影ができないという点においてはグレードダウンした部分ということになるので、この点については頭に入れておくといいかもしれません。(2025年1月現在、8K動画の再生に対応したディスプレイはごく一部の高価格帯のものを除けば、ほぼありませんが。)


【ホーム画面とプリインストールアプリ】

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AQUOS R9 Pro SH-M30のホーム画面

ホーム画面はGoogle Discover + ホーム2面の構成でホーム画面1枚目はiフィルター以外、全てGoogle提供のアプリのみとなっており、2枚目の方にシャープ製のアプリがいくつか配置されている程度で、かなりデフォルトではスッキリとしています。

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AQUOS R9 Pro SH-M30のプリインストールアプリ

セットアップをしないデフォルト状態でのプリインストールアプリは前述の「iフィルター」のみで、その他はGoogle検索やGoogleマップ、ChromeといったGoogle提供のGMS(GoogleMobileService)アプリとシャープ提供(「エモパー」や「My AQUOS」など)のアプリだけとなっています。

ちなみにAQUOS R9 pro SH-M30にはFMラジオチューナー機能非搭載のため、FMラジオアプリ(radiko + FMなど)はプリセットされていません。

iフィルターアプリは「アンインストールが不可能」のため、不要なユーザーはアプリ設定から無効化しておきましょう。また、プリインストールではありませんが、本機のセットアップを行う途中、強制的に「Photoshop Express」と「Amazonプライムビデオ」がインストールされます。セットアップ中に強制的にインストールされるアプリについては、後からアンインストールは可能ですので、不要な方はセットアップ後にアンインストールしてしまいましょう。(筆者はしました)
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本体のセットアップを実行するとその途中、「必須」アプリとしてアプリが強制的にインストールされるものがあります。


というわけで、前半戦として外観の解説やプリインストールアプリなどの紹介をお送りしました。次回は実際に本機をしばらく使って気が付いた点やベンチマークテストの結果などをお送りしたいと思いますので、お楽しみに。



記事執筆:河童丸


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