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Appleの新スマホ「iPhone 16e」をファーストインプレッション!外観を中心にさらっとチェック |
既報通り、Appleは19日(現地時間)、同社が展開する「iPhone」シリーズにおいて新たに最新チップセット(SoC)「Apple A18」を搭載してAIサービス「Apple Intelligence」にも対応した5G対応スマートフォン(スマホ)「iPhone 16e」を発表しました。日本を含む59の1次販売国・地域で2025年2月28日(金)に発売され、日本ではAppleからオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)が販売されるほか、NTTドコモやKDDI・沖縄セルラー電話、ソフトバンク、楽天モバイルといった移動体通信事業者(MNO)からも販売されています。
各販路における価格(金額はすべて税込)や割引などのキャンペーンについてはすでにこちらの記事にまとめていますが、メーカー版の価格はオープンながらも希望小売価格およびAppleの公式Webストア(公式Webサイト「Apple.com」および公式アプリ「Apple Store」)などでは内蔵ストレージが128GBモデルで99,800円、256GBで114,800円、512GBで144,800円となっており、本体色はそれぞれブラックとホワイトの2色展開で、保証サービス「AppleCare+」は2年間19,800円(分割では980円/月)、「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」は2年間22,800円(分割では1,140円/月)です。
なお、日本で販売されるモデルは型番「A3409」で、非接触IC機能「FeliCa」に対応しており、SIMはnanoSIMカード(4FF)スロットが1つとデュアルeSIMによるデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応し、日本以外にも台湾や韓国、タイ、フィリピンなどを含む187カ国・地域で販売されるため、実質的なグローバルモデルで、その代わりに日本独自の携帯電話ネットワークにおける対応周波数帯であるBand 11やBand 21には非対応です。今回はそんなiPhone 16eをタッチ&トライしてきたので外観を中心に写真を交えて軽く紹介したいと思います。
iPhone 16eはAppleが展開するiPhoneシリーズの最新機種で、これまでは価格を抑えた「iPhone SE」が投入されてきましたが、新たに既存の主力モデル「iPhone 16」をベースにて最新SoCのApple A18を搭載しつつも低価格化した廉価モデルとなっており、iPhone SEシリーズが搭載していたホームボタンや指紋認証「Touch ID」は廃止され、iPhone 16と同様にフルディスプレイデザインとなって顔認証「Face ID」に対応しています。
外観なども基本的にiPhone 16を継承していますが、画面の上部中央にはiPhone 16の幅の広いパンチホールではなく、幅の広いノッチが配置され、iPhone 16などが対応する「Dynamic Island」には非対応となっています。一方、画面は約6.1インチ1170×2532ドットオールスクリーンOLED(有機EL)「Super Retina XDRディスプレイ」(約460ppi)とiPhone 16と同じで、HDRやTrue Tone、広色域(P3)、触覚タッチ、コントラスト比200万:1、明るさ最大800nit(ピーク時1200nit)に対応しており、画面や切り欠き、大きさからすると、iPhone 14にも近くなっています。
機種 | iPhone 16e | iPhone 16 | iPhone 15 | iPhone 14 | iPhone SE (第3世代) |
発売日 | 2025年2月 | 2024年9月 | 2023年9月 | 2022年9月 | 2022年3月 |
価格 | 99,800円〜 | 124,800円〜 | 112,800円〜 | 95,800円〜 | 62,800円〜 |
大きさ | 146.7x71.5x7.8mm | 147.6x71.6x7.8mm | 147.6x71.6x7.8mm | 146.7x71.5x7.8mm | 138.4x67.3x7.3mm |
重さ | 167g | 170g | 171g | 172g | 144g |
本体色 | 白、黒 | 青、緑、桃、白、黒 | 桃、黄、緑、青、黒 | 青、紫、黄、黒、白、赤 | 黒、白、赤 |
素材(前面、背面、側面) | Ceramic Shield ガラス アルミニウム | Ceramic Shield(最新世代) カラーインフューズドガラス アルミニウム | Ceramic Shield カラーインフューズドガラス アルミニウム | Ceramic Shield ガラス アルミニウム | ガラス ガラス アルミニウム |
画面 | 6.1型 Super Retina XDR 1170×2532ドット 460ppi 200万:1 最大輝度800nits | 6.1型 Super Retina XDR 1179×2556ドット 460ppi 200万:1 最大輝度1000nits | 6.1型 Super Retina XDR 1179×2556ドット 460ppi 200万:1 最大輝度1000nits | 6.1型 Super Retina XDR 1170×2532ドット 460ppi 200万:1 最大輝度800nits | 4.7型 Retina HD 750x1334ドット 326ppi 1400:1 最大輝度625nit |
切り欠き | ノッチ | パンチホール | パンチホール | ノッチ | なし |
SoC | A18 | A18 | A16 | A15 | A15 |
CPU | 6コア | 6コア | 6コア | 6コア | 6コア |
GPU | 4コア | 5コア | 5コア | 5コア | 4コア |
NPU | 16コア | 16コア | 16コア | 16コア | 16コア |
ストレージ | 128GB 256GB 512GB | 128GB 256GB 512GB | 128GB 256GB 512GB | 128GB 256GB 512GB | 64GB 128GB 256GB |
背面カメラ | 48MP Fusion | 48MP Fusion+12MP Ultra Wide | 48MP Wide+Ultra Wide | 12MP Wide+Ultra Wide | 12MP Wide |
前面カメラ | 12MP | 12MP | 12MP | 12MP | 7MP |
キー | アクションボタン | アクションボタン カメラコントロール | 着信/消音スイッチ | 着信/消音スイッチ | 着信/消音スイッチ |
衛星通信 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ー |
無線LAN | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 7 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 |
Bluetooth | 5.3 | 5.3 | 5.3 | 5.3 | 5.0 |
UWB | ー | ◯ (第2世代) | ◯ (第2世代) | ◯ | ー |
電池容量 | 4005mAh | 3561mAh | 3349mAh | 3279mAh | 2018mAh |
動画再生時間 | 26時間 | 22時間 | 20時間 | 20時間 | 15時間 |
無線充電 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ー |
MagSafe | ー | ◯ (最大25W) | ◯ (最大15W) | ◯ (最大15W) | ー |
防水・防塵 | IP68 | IP68 | IP68 | IP68 | IP67 |
生体認証 | Face ID (顔) | Face ID (顔) | Face ID (顔) | Face ID (顔) | Touch ID (指紋) |
外部接続・充電端子 | USB-C | USB-C | USB-C | Lightning | Lightning |
Apple Intelligence | ◯ | ◯ | ー | ー | ー |
外装は強化ガラス「Ceramic Shield」で覆われ、背面パネルもガラス素材で、側面などのフレームはアルミニウム素材が用いられ、引き続いて防水・防塵(IP68等級)にも対応しており、サイズは約146.7×71.5×7.8mm、質量は約167gです。また外部接続・充電端子はLightningではなくUSB-Cとなり、サイドボタンやアクションボタン、音量上下ボタンは搭載されているものの、iPhone 16と比べると「カメラコントロール」ボタンがありません。またUSB-C端子はiPhone 16と同じくUSB 2(最大毎秒480Mb)ですが、DisplayPortには非対応です。
店頭ではホワイトが確認できませんでしたが、ブラックは背面パネルがガラス素材ではありますが、側面とともにマットな質感で指紋はそれなりに目立つ印象です。大きさはiPhone 14と同じですが、左側面にあるハードキーがiPhone 16eではアクションボタンとなっているものの、iPhone 14ではまだ着信/消音スイッチだったため、ケースはできればiPhone 16e専用のものを用意したほうが良さそうです。またiPhone 16やiPhone 15、iPhone 14よりも微妙に軽くなりましたが、逆にバッテリー容量は増えており、電池持ちもApple A18の省電力化と合わせて良くなり、連続動画再生時間ではiPhone 16の22時間を超える26時間に達しています。

iPhone 16(左)とiPhone 16e(右)。写真では微妙にiPhone 16のほうが小さく見えますが、実際にはiPhone 16eのほうが少しだけ縦が長く、幅はほぼ誤差の範囲でしょう。またiPhone 16は幅の広いパンチホールですが、iPhone 16eは幅の広いノッチなのがわかります
また高速充電に対応しており、20W以上の充電器を使うことによって30分で最大50%まで充電でき、最大7.5Wのワイヤレス充電(Qi)にも対応しています。なお、MagSafeやQi2には対応していません。一方、Apple A18はiPhone 16と同じく3nmプロセス(TSMC N3E)で製造された2つの高性能コア(最大4.04GHz)と4つの高効率コア(最大2.20GHz)によるヘキサコアCPUと16コアNeural Engineですが、GPUはiPhone 16では5コアとなっているものの、iPhone 16eでは4コアとなっています。
カメラは以下の構成で、リアカメラは48MP Fusionカメラのシングル構成となっており、光学2倍相当ズームと最大10倍デジタルズームに対応しており、iPhone 16やiPhone 15と比べるとウルトラワイド撮影(光学0.5倍相当)に非対応で、iPhone 16と比べるとマクロ撮影や空間写真撮影にも対応しておらず、一方でiPhone 14やiPhone SE(第3世代)と比べると光学2倍相当に対応しているのがメリットとなります。またiPhone 16やiPhone 15、iPhone 14ではセンサーシフト方式の光学式手ぶれ補正(OIS)に対応していますが、iPhone 16eではiPhone SE(第3世代)と同じく通常のOISとなります。
<フロントカメラ>
・約1200万画素CMOS/広角レンズ(F1.9、Focus Pixels)
<リアカメラ>
・約4800万画素CMOS/広角レンズ(F1.6、焦点距離26mm相当、Hybrid Focus Pixels、OIS)
さらに新たに初の自社開発のiPhone史上最も電力効率に優れた通信モデムチップ「Apple C1」を搭載しており、高速で信頼性の高い5Gネットワークを提供し、Apple C1を含むAppleシリコンとまったく新しい内部設計、iOS 18の先進的な電力管理機能、これらすべてによって高速で滑らかなパフォーマンスと画期的で並外れたバッテリー駆動時間が実現しています。また衛星通信による緊急SOSやロードサービス、メッセージ、探すなどに対応。ビデオ再生は最大26時間、ビデオ再生(ストリーミング)は最大21時間、オーディオ再生は最大90時間。
日本で販売されるA3409は携帯電話ネットワークの対応周波数帯が以下の通りで、4x4 MIMOに対応した5Gや4Gが利用でき、SIMはnanoSIMカード(4FF)が1つとeSIMのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応しています。その他の通信機能はWi-Fi 6や2x2 MIMOに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4および5GHz)の無線LANやBluetooth 5.3、NFC Type A/B(リーダーモード対応)、予備電力機能付きエクスプレスカード、位置情報取得(A-GNSS:GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS、NavIC)など。
5G NR: n1, n2, n3, n5, n7, n8, n12, n20, n25, n26, n28, n30, n38, n40, n41, n48, n53, n66, n70, n75, n76, n77, n78, n79
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 28, 30, 32, 34, 38, 39, 40, 41, 42, 48, 53, 66
3G W-CDMA: 850, 900, AWS(1700/2100), 1900, 2100MHz
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz
センサー類は気圧センサーやハイダイナミックレンジジャイロセンサー、高重力加速度センサー、近接センサー、デュアル環境光センサー、電子コンパス、iBeaconなど。またiOS 18をプリインストールしており、Apple Intelligenceによってテキストを要約してコピーしたり、テキストを別の言語に翻訳したり、電話番号やメールアドレスを検出してオプションで連絡先に追加したり、動物や植物を識別することも可能になります。
またある商品を買える場所を探すためにGoogleで検索したり、ChatGPTの問題解決スキルの恩恵を受けることも可能です。なお、Apple Intelligenceでは日本語などが4月に利用可能になるほか、他社製ツールを使用するタイミングやどの情報が共有されるかは利用者自身が管理でき、Apple IntelligenceではAIにおけるプライバシーを大幅に前進させ、あらゆる段階でユーザーのプライバシーを保護するように設計されており、製品上の処理から始まって多くの生成モデルがすべて製品上で実行されていることを意味しています。

iPhone 16eの「設定」→「一般」→「法律に基づく情報および認証」の画面。日本向けの認証番号は電波法に基づく技術適合証明/工事設計認証(R)が「003-240348」、電気通信事業法に基づく技術基準適合認定(T)が「HPQ250005003」となっており、T番号は2023年7月18日に情報通信審議会から一部答申された「デジタル化の進展に対応した事故報告制度・電気通信設備等に係る技術的条件」を受けて諮問された「端末設備等規則等の一部改正等について」に基づいた番号表示になっています
Apple
2025-02-28
Apple
2025-02-28
記事執筆:memn0ck
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