日本ではブルーが楽天モバイル限定カラーに!「Nothing Phone (3a)」をファーストインプレッション

既報通り、Nothing Technologyの日本法人であるNothing Technology Japan(以下、ナッシング)は8日、都内でメディア向けの発表会「NOTHING SPRING UPDATE」を開催し、日本市場に新たなミッドハイレンジスマートフォン(以下、スマホ)「Nothing Phone (3a)」(Nothing Technology製)を2025年4月15日(火)に発売すると発表した。

販路は公式Webサイト( nothing.tech )内の公式Webストアや大手Webストア「Amazon.co.jp」のほか、移動体通信事業者(MNO)では楽天モバイルで、仮想移動体通信事業者(MVNO)ではIIJmioで、量販店やECサイトではビックカメラやヨドバシカメラなどで取り扱われる。また発売に先立って4月8日(火)12時より順次予約を受け付けている。

販売されるのは日本でニーズの高いおサイフケータイ(FeliCa)に対応した日本のオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)で、Nothingとして初めてeSIMにも対応し、内蔵メモリー(RAM)と内蔵ストレージの違いによって複数のモデルがあり、価格(金額はすべて税込み)はオープンながら市場想定価格および公式Webストアでは8GB RAM+128GBストレージが54,800円、12GB RAM+256GBストレージが59,800円となっている。

一方、本体色はブラックとホワイトの2色のほか、楽天モバイルにて日本では限定カラーとなるブルーが販売され、楽天モバイルではブラックおよびホワイトの価格は8GB RAM+128GBストレージが54,890円、12GB RAM+256GBストレージが59,900円、ブルーの価格は8GB RAM+128GBストレージが56,900円、12GB RAM+256GBストレージが61,900円で、最大20,000ポイントの「楽天ポイント」が還元されるため、実質34,890円から購入可能だ。

今回はそんなNothing Phone (3a)を発表会の展示会場においてタッチ&トライで試すことができたので、外観や基本機能を中心に写真や動画を交えてレポートする。なお、同社ではNothing Phone (3a)シリーズとして上位機「Nothing Phone (3a) Pro」を海外では発売しているが、少なくとも現時点で日本では販売しない見通しだということだ。


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本体正面(画像上)と背面(画像下)。左から「ブラック」「ブルー」「ホワイト」

Nothing Phone (3a)はNothing Technologyが展開するメインブランドであるNothingの新しい廉価スマホで、これまでと同様に背面に「Glyphインターフェイス」と呼ばれる仕組みのLEDライトを備え、通知や充電など状況に合わせてが光るようになっており、新たに光学ズーム機能付きの高度なトリプルカメラや強力なチップセット(SoC)、より明るく応答性に優れたディスプレイ、Essential SpaceなどのNothing OSなどを独自に洗練されたデザインにまとめている。

外観は前機種「Nothing Phone (2a)」や「Nothing Phone (2a) Plus」をベースにしており、柔らかな曲線が美しいデザインを装い、高級感を感じさせる質感で象徴的な左右対称性が歪むようなデザインによって透明でダイナミックかつ斬新な演出を加える一方、ガラス製の背面パネルがアップグレードされ、内部構造の対称性が強化されて全体の剛性と耐久性も高め、本体色にはブラックおよびホワイト、ブルーの3色がラインナップされている。

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「ブラック」の本体正面(画像左)と背面(画像右)


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「ホワイト」の本体正面(画像左)と背面(画像右)


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楽天モバイル限定カラー「ブルー」の本体正面(画像左)と背面(画像右)


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「ブルー」を手に持った状態の正面


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「ブルー」を手に持った状態の背面

画面は約6.77インチFHD+(1080×2392ドット)フレキシブルAMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載する。明るさはピーク輝度が3000nits、最大輝度が1300nits、標準輝度が800nitsとなっており、Nothing Phone (2a)と比べて131%の向上して屋外の晴れた日でもより見やすくなっている。またリフレッシュレートは最大120Hz、タッチサンプリングレートは最大480Hz、ゲームモード時は最大1000Hzとなる。本体のサイズは約163.52(高さ)×77.5(幅)×8.35(厚さ)mm、重量は約201gだ。

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本体左側面(画像上)、右側面(画像下)


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本体上部側面(画像上)、下部側面(画像下)

本体の左側面には上下キー(ボリュームキー)を、右側面には電源キー(スリープキー)とEssential Key(エッセンシャルキー)を搭載する。一方、本体下部側面にはnanoSIMカード(4FF)スロットとUSB Type-C端子、外部スピーカーを搭載している。またNothingとしては初めてeSIMにも対応した。

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「ブルー」の本体背面

本体背面は前機種のNothing Phone (2a)ではポリカーボネート(プラスチック)製だったが、Nothing Phone (3a)では強化ガラス製に変わっている。

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背面のカメラ

背面のカメラは光学ズームに対応したカメラを含めた「トリプルカメラシステム」で、それぞれの仕様は以下の通り。通常撮影の「写真」モードでは最大で30倍までのデジタルズームに「ポートレートモード」では最大4倍、「動画」モードでは最大8倍のズームに対応している。

・メインカメラ:約5000万画素CMOS、F値1.88、視野角84.5°、OIS(Optical Image Stabilizer:光学手ブレ補正)、EIS(Electronic Image Stabilization:電子手ブレ補正)
・望遠カメラ:約5000万画素、F値2.0、視野角49.5°、EIS (電子手ブレ補正)、2倍光学ズーム、4倍インセンサーズーム、30倍ウルトラズーム
・超広角カメラ:約800万画素、F値2.2、視野角120°

また撮影モードは他に「スローモーション」「タイムラプス」「パノラマ」「エキスパート」に対応している。なお、動画モードにおける撮影サイズやフレームレートは、「4K 30fps」「1080p 30fps」「1080p 60fps」に対応しており、画面上部に表示されている部分をタップすることで切り替えることができる。

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前面のカメラ

フロントカメラは画面上部のパンチホールに搭載されている。約3200万画素CMOS、F値2.2、視野角89°の広角カメラとなっている。

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ホーム画面


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アプリ一覧画面


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設定画面


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ストレージ画面


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デバイス情報画面


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デバイス情報画面(下部表示)

OSはAndroid 15をベースにカスタマイズした「Nothing OS 3.1」を採用しており、チップセット(SoC)は4nm TSMCプロセスで製造された「Qualcomm Snapdragon 7s Gen 3 Mobile Platform」(オクタコアCPU:プライムコア×1 最大2.5GHz[Cortex-A720]、パフォーマンスコア×3 最大2.4GHz[Cortex-A720]、エフィシェンシーコア×4 最大1.8GHz[Cortex-A520]、GPU:Qualcomm Adreno、NPU:Qualcomm Hexagon NPU)を搭載している。

内蔵メモリー(RAM)と内蔵ストレージは前述通りに8GB RAM+128GBストレージモデルと12GB RAM+256GBストレージモデルの2モデルが用意されている。なお、microSDカードなどの外部メモリーには対応していない。内蔵バッテリーは5000mAh、おサイフケータイ(FeliCa)に加え、IP64の生活防水・防塵性能にも対応している。

オーディオ性能ではデュアルステレオスピーカーを搭載。オーディオファイルの形式はMP3、AAC、AAC+、WMA、AMR-NB、AMR-WB、WAV、FLAC、APE、OGG、MID、M4A、IMY、AC3、EAC3、EAC3-JOC、AC4(録音はWAV、AAC、AMR)を、動画ファイルの形式は MKV、MOV、MP4、H.265 (HEVC)、AVI、WMV、TS、3GP、FLV、WEBM(録画はMP4)をサポートしている。

Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n(Wi-Fi 4)/ac(Wi-Fi 5)/ax(Wi-Fi 6)に、Bluetoothはバージョン5.4をサポートする。

SIMはnanoSIMカードおよびeSIMのデュアルSIMに対応しており、携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通り。

日本国内
5G (Sub6): n1、n3、n28、n41、n77、n78
4G LTE: 1、3、8、18、19、26、28、41、42
3G UMTS (WCDMA): bands 1、6、8、19

国際ローミング
5G (Sub6): n5、n7、n8、n12、n20、n38、n40、n66
4G LTE: 2、4、5、7、12、20、38、39、40、48、66
3G UMTS (WCDMA): bands 2、4、5


最後にタッチアンドトライでカメラ機能などを試した動画を紹介する。


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