2560×1600ドットのディスプレイの多機能タブレット! |
昨年末の「年末企画」でも取り上げたしたNTTドコモの「2013-2014冬春モデル」における富士通製タブレット「ARROWS Tab F-02F」(以下、F-02F)は、10インチクラスのディスプレイを搭載したタブレットとしては薄くて軽いため気に入っている。
F-02Fのディスプレイの解像度は2560×1600ドットもあり、これまで筆者が所有していた「ARROWS Tab LTE F-01D」(以下、F-01D)の4倍(F-01Dのディスプレイ解像度1280×800ドット)の表示能力がありデジカメの写真観賞にも最適だ。
さて、タブレットといえば新機種が発売され品薄が続いている大人気の「iPad」シリーズがある。なかでも「iPad Air」はこれまでより小さく軽くなったことで、タブレットとしての魅力がさらに増している。
では、このように魅力的なiPadではなく、なぜF-02Fを選んだのか……?!筆者はiPadは初代iPadから第3世代iPadまで使ってきたが、新しくなってもやれることは今までと変わらず、流石にちょっと飽きてきたというのもある。また、Androidならファイルのやりとりも柔軟で使い勝手が良い点もあり、解像度の高く様々な用途に使えそうなF-02Fを選んだ。
F-02Fについてはすでに購入時の開封レポートを行っているが、今回はF-02Fを一定期間使ってみて実際に使えるのか?といった基本的な使用感をレポートしたいと思う。
◯iPadに寄せたような外観のF-02F
F-02Fはこれまでの「ARROWS Tabシリーズ」よりシンプルで女性を意識したようなデザインが特徴だ。そのデザインの特徴である角の取れたラウンドフォルムと薄型化によって持ちやすくなっている。数字的にはF-02Fの厚さは約8.9mm、重さは約519g、iPad Airより約50g重いがF-01Dより約78gも軽くなった。
デザインの変更によって見た目と持った感覚が良くも悪くもiPadに近いと感じた。この新しいデザインに関して、ずば抜けて良いとか斬新であると感じることはないが、普段使うものとして上手くまとめていると思う。ちなみに前面の指紋センサー付きのボタンは、ホームボタンではなく画面のオン・オフボタンとなっている。iPad感覚で使うとアレっと感じてしまうかも知れない。
指紋センサーと画面オン・オフボタン
背面は金属ではなくPC+ABS樹脂(アクリル系UV効果塗装処理)。手触りはサラサラとしていてF-01Dのプラスチックな質感より高級感は増している。
背面はシルバー。サイドは大きくラウンドしている
◯お風呂で使える防水タブレット
F-02Fは防水機能もその特徴のひとつ。F-01Dも同様に防水であったがUSB端子にはカバーがついておりPCとの接続の際にこのカバーが邪魔に感じていた。やはりF-02Fも同様にカバー付きとなっている。
とはいえ、充電に関しては専用の卓上ホルダが付属するのでUSB端子から充電する必要はないが、新たに追加された地デジ(フルセグ)視聴用の外部アンテナ接続がUSB端子への接続となっているため、このカバーがさらに邪魔に感じてしまう。できればキャップレス防水かアンテナ線の接続は卓上ホルダにまとめて欲しかった。
付属のアンテナ線接続用のケーブル
実際の防水はどうだろうか。キッチンやお風呂での使用など、水しぶきや濡れた手での操作ならタッチパネルの誤動作はなく普通に使用可能だ。ただし濡れた手では指紋認証だけは上手くいかないので、ロック解除はタッチパネルを使用したもので解除している。
◯ディスプレイは綺麗だが本当の色はどれ?!
F-02FのWQXGA(2560×1600ドット)ディスプレイは電子書籍や写真の鑑賞に最適なのだが、ディスプレイの設定が意外と厄介だ。というのも、「画面の明るさ」の調整以外に、「インテリカラー」「ブルーライトカットモード」「あわせるビュー」さらにマルチメディア設定には「動画補正」「静止画補正」という項目がある。
画面の明るさ以外の設定項目は、「見た目の色」が変わるためどれが正確な色なのかが分かりづらいのだ。今のところディスプレイの設定は画面の明るさ最大にし、あわせるビューのみにチェックを入れている。マルチメディアは動画補正のみチェックを入れ、静止画はデフォルトのまま表示するように設定した。
ディスプレイの設定
マルチメディアの設定
こうすることで、写真の色味や全体的なホワイトバランスが「好み」の色になった。あくまで好みの色合いなので気に入らない場合はインテリカラーや静止画補正などにチェックを入れて調整すると良いだろう。
付属のギャラリーの編集機能が優秀なので紹介しておく。フィルムシミュレーションのような設定の他にトリミング、傾き補正、さらに写真の調整が簡単にできる。Wi-Fi対応のデジカメとあわせて使いたい機能だ。
フィルター効果を選ぶだけ。編集前の状態も確認できる
トーンカーブも大きく使いやすい
デジカメの写真も簡単に編集できる
最後に動作速度についてだが、F-02FはQualcomm製最新アプリケーションチップ「Snapdragon 800」を搭載しているが、さすがにWQXGAディスプレイの描画が重いのか、スクロールなどのフレームレートが若干低く感じる。かといって、“もっさり”して動作が重いというわけではなく、レスポンスは良くサクサク動作する。この辺りは人にもよると思うが、慣れればそれほど気にならないレベルだろう。
次回は、F-02FのAV機能をチェックしてみたいと思う。
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・ARROWS Tab F-02F 特集 - S-MAX
F-02Fはこれまでの「ARROWS Tabシリーズ」よりシンプルで女性を意識したようなデザインが特徴だ。そのデザインの特徴である角の取れたラウンドフォルムと薄型化によって持ちやすくなっている。数字的にはF-02Fの厚さは約8.9mm、重さは約519g、iPad Airより約50g重いがF-01Dより約78gも軽くなった。
デザインの変更によって見た目と持った感覚が良くも悪くもiPadに近いと感じた。この新しいデザインに関して、ずば抜けて良いとか斬新であると感じることはないが、普段使うものとして上手くまとめていると思う。ちなみに前面の指紋センサー付きのボタンは、ホームボタンではなく画面のオン・オフボタンとなっている。iPad感覚で使うとアレっと感じてしまうかも知れない。
指紋センサーと画面オン・オフボタン
背面は金属ではなくPC+ABS樹脂(アクリル系UV効果塗装処理)。手触りはサラサラとしていてF-01Dのプラスチックな質感より高級感は増している。
背面はシルバー。サイドは大きくラウンドしている
◯お風呂で使える防水タブレット
F-02Fは防水機能もその特徴のひとつ。F-01Dも同様に防水であったがUSB端子にはカバーがついておりPCとの接続の際にこのカバーが邪魔に感じていた。やはりF-02Fも同様にカバー付きとなっている。
とはいえ、充電に関しては専用の卓上ホルダが付属するのでUSB端子から充電する必要はないが、新たに追加された地デジ(フルセグ)視聴用の外部アンテナ接続がUSB端子への接続となっているため、このカバーがさらに邪魔に感じてしまう。できればキャップレス防水かアンテナ線の接続は卓上ホルダにまとめて欲しかった。
付属のアンテナ線接続用のケーブル
実際の防水はどうだろうか。キッチンやお風呂での使用など、水しぶきや濡れた手での操作ならタッチパネルの誤動作はなく普通に使用可能だ。ただし濡れた手では指紋認証だけは上手くいかないので、ロック解除はタッチパネルを使用したもので解除している。
◯ディスプレイは綺麗だが本当の色はどれ?!
F-02FのWQXGA(2560×1600ドット)ディスプレイは電子書籍や写真の鑑賞に最適なのだが、ディスプレイの設定が意外と厄介だ。というのも、「画面の明るさ」の調整以外に、「インテリカラー」「ブルーライトカットモード」「あわせるビュー」さらにマルチメディア設定には「動画補正」「静止画補正」という項目がある。
画面の明るさ以外の設定項目は、「見た目の色」が変わるためどれが正確な色なのかが分かりづらいのだ。今のところディスプレイの設定は画面の明るさ最大にし、あわせるビューのみにチェックを入れている。マルチメディアは動画補正のみチェックを入れ、静止画はデフォルトのまま表示するように設定した。
ディスプレイの設定
マルチメディアの設定
こうすることで、写真の色味や全体的なホワイトバランスが「好み」の色になった。あくまで好みの色合いなので気に入らない場合はインテリカラーや静止画補正などにチェックを入れて調整すると良いだろう。
付属のギャラリーの編集機能が優秀なので紹介しておく。フィルムシミュレーションのような設定の他にトリミング、傾き補正、さらに写真の調整が簡単にできる。Wi-Fi対応のデジカメとあわせて使いたい機能だ。
フィルター効果を選ぶだけ。編集前の状態も確認できる
トーンカーブも大きく使いやすい
デジカメの写真も簡単に編集できる
最後に動作速度についてだが、F-02FはQualcomm製最新アプリケーションチップ「Snapdragon 800」を搭載しているが、さすがにWQXGAディスプレイの描画が重いのか、スクロールなどのフレームレートが若干低く感じる。かといって、“もっさり”して動作が重いというわけではなく、レスポンスは良くサクサク動作する。この辺りは人にもよると思うが、慣れればそれほど気にならないレベルだろう。
次回は、F-02FのAV機能をチェックしてみたいと思う。
記事執筆:mi2_303
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