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普及価格帯でもデザインや機能性で妥協しない!ドコモスマホ「arrows SV F-03H」を紹介 |
既報通り、NTTドコモ(以下、ドコモ)は11日、今夏以降に発売する新モデルや提供開始する新サービスを披露する「2016夏新サービス・新商品」を開催し、約5.0インチHD(720×1280ドット)IPS液晶や1.2GHzクアッドコアCPU、2GB内蔵メモリー(RAM)などを搭載したAndroid 6.0(開発コード名:Marshmallow)採用のお手頃価格なミドルレンジスマートフォン(スマホ)「arrows SV F-03H」(富士通コネクテッドテクノロジーズ製)を発表しました。
発売時期は2016年6月下旬を予定しており、5月11日(水)からドコモショップ店頭や公式Webストア「
ハイエンドからエントリー~ミドルレンジまで幅広くラインナップされる富士通「arrows」シリーズのスマホですが、今夏はドコモ向けとしてミドルレンジの1機種を投入します。一方、ハイエンドスマホの昨冬モデル「arrows NX F-02H」は併売されるとのこと。
これはドコモが商品サイクルを半年ごとから1年ごとへと切り替える方針としたことから、それぞれのセグメントの端末を時期をずらして発表する形になった可能性があります。
今回は発表会のタッチ&トライコーナーでarrows SV F-03Hの試作機に触れることができましたので、写真や動画とともに紹介したいと思います。なお、製品のスペックなどについてはすでに公開している「NTTドコモ、低価格なタフネス対応ミドルレンジスマホ「arrows SV F-03H」を発表!5.0インチHD液晶や1.2GHzクアッドコアCPU、2GB RAM、Android 6.0 Marshmallowなど - S-MAX」も参照してください。

本体カラーは3色。左からゴールド、ブラック、ホワイト
本機の最大の特徴は高い耐久性です。同じミドルレンジの昨冬スマホ「arrows Fit F-01H」と同様に防水(IPX5、IPX8準拠)および防塵(IP6X準拠)に加えてアメリカ(米国)の国防総省(いわゆる「米軍」)が定める耐久試験「MIL-STD-810G」(以下、MIL規格)の14項目に準拠した耐衝撃や高温保管などの耐環境性能に対応しています。
また、本体正面のディスプレイに割れにくい強化ガラスとして評価の高いコーニング社製の「Gorilla Glass 3」を採用しているほか、本体左右側面のアルミパネルには耐摩耗性に優れたハードアルマイト処理が施されているとのこと。
左右側面パネルの耐摩耗性能は非常に高く、硬貨などで擦ってもまったく傷がつかないほど。会場でも実際に側面パネルを10円玉で擦るデモが展示されていましたが、傷はまったく付いていませんでした。

側面パネルの耐摩耗テスト。ガリガリと強く10円玉で擦るが側面パネルにはまったく傷が付かず10円玉のみが削れていた

こちらはハードアルマイト処理を施していないアルミ板でのテスト結果。かなり深く傷が付いている
またミドルレンジクラスながらデザイン面でも妥協はありません。背面にガラスパネル風の透明樹脂を採用して流行りの「一枚板」デザインに。一方で側面パネルには丸みを持たせて持ちやすさも両立させ、上下側面パネルにはソリッドで直線的なパーツを採用することでデザインアクセントをつけています。特に四隅の面取りは本機のデザインの特徴となっており、他端末との良い差別化になっています。

正面。「docomo」ロゴが下部に入る

背面。透明樹脂製のフラットなデザインが目を引く
本体カラーは「鉱石」をモチーフとしており、ブラックはオニキス、ホワイトはクリスタル、ゴールドはルチルをイメージしたとのこと。本体価格を抑えたミドルレンジモデルであってもデザインで妥協したくないというメーカーのこだわりを感じます。
またデザイン性追求のため、arrows Fit F-01HではキャップがついていたmicroUSB端子も新たにキャップレス防水となっています。

上側面。キャップレス防水対応の3.5mmイヤホンマイクとワンセグアンテナが内蔵されている

下側面。マイクやmicroUSB端子、ストラップホールが並ぶ

左側面。SIMカードスロットとmicroSDスロットがある

SIMカードスロットとmicroSDスロットはキャップ式防水

右側面。電源ボタンと音量調節ボタンがある
内蔵式のワンセグアンテナも使い勝手の良いポイントの1つ。デザイン性を追求したモデルではワンセグアンテナを省略するケースも多く、ハイエンドモデルであっても外付けのアンテナケーブルが必須になる場合があります。
説明員の解説によれば「震災などの大規模災害の際にスマホを持ち出せた方はいても付属品まで携帯した方は少なく、せっかくの情報源であるワンセグ放送などを視聴できなかった方も多くいた」とのこと。そういった場合でも問題なくワンセグが使える内蔵式アンテナは普及価格帯の端末だからこそ必要なのではとのことでした。

ワンセグアンテナはロッドタイプ
本機のデザインや側面パネルについての解説などは以下の動画からもご覧いただけます。
S-MAX:富士通製「arrows SV F-03H」ファーストインプレッション
デザイン性の高さや高級感、そして高い耐久性を備えつつ価格は抑えてより多くの方に使ってもらいたい。そういったコンセプトのもとに開発された本機ですが、実際に手に取ってみた感想としては狙い通りの端末に仕上がっている印象でした。
ディスプレイ解像度をHD(1280×720ドット)にするなど抑えるべきところは抑え、SVの意味である「Superior Value(優れた価値)」を持った性能や機能の取捨選択の非常に上手い製品であると感じました。価格は新規や機種変更、MNPなどの場合2万円台となる予定なので、普段からゲームや動画撮影などで端末を酷使しているようなハイエンド層ではなく、より手軽にスマホを楽しみたいという方や初めてスマホを使うという方にはとても適した端末ではないでしょうか。

より手軽に、より便利に、より使いやすく
◯主な仕様
機種名 | arrows SV F-03H |
寸法(高さ×幅×厚さ:mm) | 約144×72×7.8(予定) |
質量(g) | 約140台(予定) |
OS | Android 6.0 |
CPU (チップ名、クロック) | Snapdragon 410 MSM8916 1.2GHzクアッドコア |
内蔵メモリー (ROM/RAM) | 16GB/2GB |
外部メモリー (最大対応容量) | microSDXC(200GB) |
バッテリー容量 | 2580mAh |
連続待受時間(静止時[自動]) (LTE/3G/GSM:時間) | 未定 |
連続通話時間 (LTE/3G/GSM:分) | 未定 |
電池持ち時間(時間)※1 | 未定 |
ディスプレイ (サイズ:インチ、解像度:ドット、 方式、発色数) | 約5.0インチ HD 720×1280 IPS(TFT)液晶 1677万色 |
Xi(LTE、受信時最大/送信時最大) | 150Mbps/50Mbps |
VoLTE(◎は海外対応) | ◎ |
LTE対応周波数帯 (3.5GHz/2GHz/1.7GHz /1.5GHz/800MHz/700MHz) | ー/○/○/ー/○/ー |
対応方式 (FDD-LTE/TD-LTE) | ○/ー |
LTE国際ローミング (3.5GHz/2.5GHz/2GHz /1.7GHz/700MHz) | ー/ー/○/○/ー |
FOMAハイスピード (HSDPA/HSUPA) | 14Mbps/5.7Mbps |
外側カメラ機能 (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) | 裏面照射型CMOS 約1310万/約1280万 |
内側カメラ機能 (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) | 裏面照射型CMOS 約510万/約510万 |
防水/防塵 | ○/○(IPX5、8/IP6X) |
Bluetooth | ○(4.1) |
ワンセグ/フルセグ (◎は録画対応) | ○/ー |
ハイレゾオーディオ対応 | ー |
OTA開通 | ○ |
SIMロック解除 | ○ |
UIMカード | nanoUIM |
色 | Gold Black White |
製造メーカー | 富士通コネクテッドテクノロジーズ |
※2 仕様は発表時点のもので、製品版は変更になる場合があります。
記事執筆:あるかでぃあ
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