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AppleがiPhoneなど向けiOS 13.6とiPadOS 13.6をリリース! |
Appleは15日(現地時間)、iPhoneおよびiPod touch向けプラットフォーム「iOS」とiPad向けプラットフォーム「iPadOS」の最新バージョン「iOS 13.6(17G68)」および「iPadOS 13.6(17G68)」を提供開始したとお知らせしています。
変更点は車のデジタルキーへの対応や「ヘルスケア」アプリに新しい症状のカテゴリーが追加、無線LAN(Wi-Fi)に接続されたときに自動でアップデートをダウンロードするかどうかを選択するための設定を追加されています。
またデータローミングを有効にしていてもeSIMのデータローミングが無効になっているように表示されることがある問題などのさまざまな不具合修正やセキュリティー改善( https://support.apple.com/ja-jp/HT211288 )なども行われているということです。
対象機種はiOS 13およびiPadOS 13の対象機種である最新の「iPhone SE(第2世代)」や「iPhone 11」シリーズを含むiPhone 6s以降およびiPod touch(第7世代)、iPad(第5世代)・iPad Air 2・iPad mini 4・iPad Pro以降で、各製品にて無料でアップデート可能です。
なお、手元のiPhone 11 Pro Maxなどでは各仮想移動体通信事業者(MVNO)でも「mineo」のAプラン(VoLTE対応)などのau回線を用いたサービスも含めて引き続き利用できていますが、どうしても心配な人は公式の動作確認を待ってみてください。
その他、すでに紹介しているようにiOS 13・iPadOS 13に対応していない製品向けにiOS 12.4.8に加え、tvOS 13.4.8(17M61)やwatchOS 6.2.8(17U63)、macOS Catalina 10.15.6(19G73)もリリースされています。


Wi-Fiに接続されたときに自動でアップデートをダウンロードするかどうかを選択するための設定追加は「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」にてこれまでは「自動でアップデート」のオン・オフだけだったのが「自動アップデートをカスタマイズ」になって「iOSアップデートをダウンロード」と「iOSアップデートをインストール」に別れてダウンロードだけ自動、ダウンロードに加えてインストールまで自動ができるようになった模様
これまでiPhoneやiPad、iPod touch向けとして提供されてきたiOSですが、今年から新たにiPad向けはiPadOSとして分離されました。ただし、iPadOSもベースはiOS 13と共通しており、基本機能は多くの同じとなっていてiPad向けに一部機能が追加や変更がされている形となっており、バージョンも同じiPadOS 13となっています。
iOS 13は昨年9月20日に正式版が配信開始され、新機能追加や不具合修正が行われたiOS 13.1が9月25日に配信開始され、同日より初のiPadOSの正式版となるiPadOS 13.1もリリースされました。その後はiOSとiPadOSへ同時に同じバージョンが配信開始となっており、AirPods Pro対応などが追加されたiOS 13.2とiPadOS 13.2が10月28日より、FIDO2セキュリティーキーサポートなどが追加されたiOS 13.3とiPadOS 13.3が12月10日より、マウスやトラックパッドへの対応などが行われたiOS 13.4とiPadOS 13.4が3月25日より、マスクをしている場合のFace IDの挙動の変更などを実施したiOS 13.5およびiPadOS 13.5が5月20日より提供されていました。
さらに6月1日にはiOS 13.5およびiPadOS 13.5にセキュリティー修正を行ったiOS 13.5.1およびiPadOS 13.5.1がリリースされていましたが、今回、新たに車のデジタルキーが追加されるなどのiOS 13.6およびiPadOS 13.6が提供開始されました。更新は従来通り各製品本体のみでOTA(On-The-Air)によりダウンロードで行え、方法としては、「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から行えます。
また、iTunesをインストールしたWindowsおよびMacとUSB-Lightningケーブルで接続しても実施できます。なお、単体でアップデートする場合のダウンロードサイズは手持ちのiPhone 11 Pro Maxで387.5MBとファイルサイズは若干大きめとなっているため、携帯電話ネットワークのデータ通信量(GB)を減らしたくない場合にはWi-Fiなどを利用しましょう。Appleが案内しているアップデートの内容は以下の通り。
iOS 13.6では、車のデジタルキーに対応し、“ヘルスケア” Appに新しい症状のカテゴリが追加されました。このリリースにはバグ修正と改善も含まれます。
車のデジタルキー
・iPhoneを使って対応車両のロック解除と施錠、およびエンジンの始動が可能
・iCloud経由で紛失したデバイスからデジタルキーを安全に削除
・iMessageでデジタルキーを簡単に共有
・ドライバー固有のプロファイルを使って共有キーを構成し、フルアクセスを許可したり運転を制限したりすることが可能
・予備電力によって、iPhoneのバッテリーがなくなったあと最大5時間、車のロック解除およびエンジンの始動が可能
ヘルスケア
・“周期記録”から記録された症状などの新しいカテゴリを“ヘルスケア” Appに追加
・発熱、悪寒、のどの痛み、咳などの新しい症状を記録し、他社製Appと共有する機能を追加
このアップデートにはバグ修正およびその他の改善も含まれています。
・Wi-Fiに接続されたときに自動でデバイスにアップデートをダウンロードするかどうかを選択するための新しい設定を追加
・iCloud Driveからのデータの同期中にAppが応答しなくなることがある問題に対処
・データローミングを有効にしていても、eSIMのデータローミングが無効になっているように表示されることがある問題を修正
・サスカチュワン州からの一部の電話が米国から発信されているように表示される問題を修正
・Wi-Fi通話で電話をかけたときに音声が途切れることがある問題に対処
・一部のiPhone 6SおよびiPhone SEでWi-Fi通話の登録ができない問題を修正
・特定の他社製ハードウェアキーボードに接続すると、ソフトウェアキーボードが予期せず表示されることがある問題を解決
・日本語のハードウェアキーボードが誤って英語(US)キーボードとしてマッピングされることがある問題を修正
・AssistiveTouchが有効になっているときにコントロールセンターにアクセスした際の安定性に関する問題に対処
・常時接続のVPN接続によって送信されるトラフィックから除外するドメインを管理者が指定できるメカニズムを提供
一部の機能は地域やAppleデバイスによっては利用できないことがあります。Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/HT201222
iPadOS 13.6には、iPadで発生していたバグの修正および改善が含まれます。
・Wi-Fiに接続されたときに自動でデバイスにアップデートをダウンロードするかどうかを選択するための新しい設定を追加
・iCloud Driveからのデータの同期中にAppが応答しなくなることがある問題に対処
・特定の他社製ハードウェアキーボードに接続すると、ソフトウェアキーボードが予期せず表示されることがある問題を解決
・日本語のハードウェアキーボードが誤って英語(US)キーボードとしてマッピングされることがある問題を修正
・AssistiveTouchが有効になっているときにコントロールセンターにアクセスした際の安定性に関する問題に対処
・常時接続のVPN接続によって送信されるトラフィックから除外するドメインを管理者が指定できるメカニズムを提供
一部の機能は地域やAppleデバイスによっては利用できないことがあります。Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/HT201222
記事執筆:memn0ck
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