iOS 14.3のiPhone 12シリーズとRakuten UN-LIMIT Vの組み合わせによる不具合が修正!

既報通り、Appleが日本時間1月27日3時にiPhoneおよびiPod touch向けプラットフォーム「iOS」の最新バージョン「iOS 14.4(18D52)」を提供開始しています。変更点はwatchOS 7.3との組み合わせで心電図に対応したほか、より小さなQRコードの読み取りに対応するなどの機能改善、そしてバグや脆弱性の修正が行なわれています。

過去にiOSのバージョンアップによって急に使えなくなったことがあるau回線を用いた仮想移動体通信事業者(MVNO)のau VoLTEに対応したサービスについては直後に動作確認をしていましたが、以前に紹介していたiOS 14.3にした「iPhone 12」シリーズにて楽天モバイルの自社回線(以下、楽天回線)による携帯電話サービス「Rakuten UN-LIMIT V」( https://network.mobile.rakuten.co.jp/ )をデュアルSIMで使った場合、楽天モバイルが圏外になるケースがありましたので、こちらについてもiOS 14.4にした「iPhone 12 Pro Max」で確認してみました。

結論から言うと、この問題はiOS 14.4で修正され、圏外にならなくなっていました。なお、以前に紹介したときにはRakuten UN-LIMIT VのeSIMと他社の物理SIM(nanoSIMカード)の組み合わせで問題が起きるとお伝えしていましたが、その後、Rakuten UN-LIMIT Vの物理SIMと他社のeSIMの組み合わせでも同様に圏外になることを確認していました。


問題の事象はiOS 14.3にしたiPhone 12シリーズのeSIMまたは物理SIMにRakuten UN-LIMIT Vを設定し、デュアルSIMでもう片方を他の携帯電話サービスに設定した場合、データ通信をRakuten UN-LIMIT Vにしている場合には通常通り利用できるものの、データ通信をRakuten UN-LIMIT Vではない方にすると、Rakuten UN-LIMIT Vがしばらくすると圏外になってしまっていました。

同様の検証をiOS 14.3にした「iPhone 11 Pro Max」や「iPhone SE(第2世代)」で試した限りでは圏外になる問題は起きなかったため、iPhone 12シリーズに起因するのではないかと思われます。なお、Rakuten UN-LIMIT Vでない方のSIMはNTTドコモやau、ソフトバンク、そしてそれらの回線の仮想移動体通信事業者(MVNO)でも同様の問題が起きていました。

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iPhone 12 Pro MaxをiOS 14.4にアップデート

この問題は利用方法としてはかなり特殊だと思われますが、iPhone 12シリーズにてRakuten UN-LIMIT VをデュアルSIMで利用し、普段は音声通話とデータ通信をともにRakuten UN-LIMIT Vで使い、楽天回線エリア以外ではRakuten UN-LIMIT Vではない方でデータ通信にするといった場合、Rakuten UN-LIMIT Vが圏外となってしまうため、音声通話の待受もできなくなってしまうので注意が必要となっていました。

またRakuten UN-LIMIT V側が圏外になったままにしておくと、楽天回線を頻繁に探しているのか、バッテリー消費が激しくなるという問題も起こっており、こうした利用方法をしていた場合には不便な状況となっていました。今回、この問題がiOS 14.4にすると改善し、同じようにしても圏外にならなくなっていたということでひとまず安心して今後もRakuten UN-LIMIT Vを使っていけそうです。

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Rakutenでデータ通信をするときだけでなく、Rakuteni以外でデータ通信をしたときにも圏外にならずに使えているところ(iOS 14.3以前に戻っただけとも言う)。楽天モバイルではRakuten UN-LIMIT Vを楽天回線対応製品とはしていないものの、動作確認機種としてiPhone 12シリーズなどを公式に挙げているため、まったく使えないわけではないものの、こうしたちょっとした不具合で期待した利用方法ができなくなるのはしばらく不安がつきまとうといった印象もあります




記事執筆:memn0ck


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