「Redmi 9T」のカメラ機能を試す!

既報通り、Xiaomi(以下、シャオミ)は2日、低価格なSIMフリースマホ「Redmi 9T」(Xiaomi Communications製)を日本にて2月5日に発売した。価格(金額はすべて税込)は4GB内蔵メモリー(RAM)および64GB内蔵ストレージながら17,490円と2万円を大きく下回っている。

なお、販路は量販店の「エディオン」および「上新電機」、「ノジマ」、「ビックカメラグループ」、「ヤマダ電機」など、ECサイトの「Amazon.co.jp」および「SoftBank SELECTION」、「ひかりTVショッピング」、「ムラウチドットコム」、さらに仮想移動体通信事業者(MVNO)の「イオンモバイル」および「IIJmio」、「gooSimseller」、「BIGLOBEモバイル」などで取り扱われており、MVNOでは携帯電話サービスとセットでさらに低価格で購入可能だ。

そんなRedmi 9TをXiaomi Japanからお借りしたので、外観や基本仕様などを中心にレビューした前回のファーストインプレッションに続いて、今回はカメラ機能をレビューする。

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Redmi 9Tの背面カメラ

まずは簡単にカメラの基本スペックをおさらいしておこう。背面カメラは全部で4つ搭載されており、上の画像の向き(本体横向き状態)に合わせてそれぞれのスペックを紹介する。

・右上に配置:約800万画素CMOS/超広角カメラ(F2.2、画角120°)
・中央に配置:約4800万画素CMOS(1/2型、1画素0.8μm、PDAF対応)/メイン(広角)カメラ(F1.79、6P)
・左上に配置:約200万画素CMOS(1画素1.75μm)/深度センサー(F2.4)
・左下(深度センサーカメラの下)に配置:約200万画素CMOS(1画素1.75μm)/マクロカメラ(F2.4)

メインの広角カメラは4つの画素を1つにまとめて1画素1.6μm相当で明るく撮影できる「4-in-1 Super pixel(スーパーピクセル)」に対応しており、48M(4800万画素)モードをオフにした通常撮影時は約1200万画素相当(4000×3000ピクセル)での撮影となる。

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前面中央上部にフロントカメラを搭載

本体前面上部中央のしずく型ノッチ部分には約800万画素CMOS/広角カメラ(F2.05)を搭載している。フロントカメラによるセルフィー(自分撮り)も試してみたので、本記事の後半で紹介する。

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MIUI バージョン 12.0.3(画像=左)、MIUI バージョン 12.0.5(画像=右)

Redmi 9TはAndroid 10をベースにした独自のユーザーインターフェース(UI)「MIUI(ミーユーアイ)」のバージョン12を搭載していることは前回のファーストインプレッションでも伝えたが、実は発売後に2回のマイナーアップデートが実施されている。

具体的には発売時のバージョンは「MIUI Global 12.0.3 安定版 12.0.3.0(QJQMIXM)」だったが、2月25日現在の最新バージョンは「MIUI Global 12.0.5 安定版 12.0.5.0(QJQMIXM)」となっている。

筆者が使用している中では大きな変更はないように感じたが、標準カメラアプリも一部仕様の変更が実施されている可能性もあるため、今回のレビュー内容はあくまでも参考レベルとして見ていただくよう、あらかじめ了承いただきたい。

とはいえ、使用感が大きく変わってしまうというような変更点はなかったので安心していただきたい。

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撮影モードの切り替え。左から「プロ」「ビデオ」「写真」「ポートレート」「もっと見る」

標準のカメラアプリを起動すると、まず「写真」モードで立ち上がり、モード表示部分を左右にフリックすると撮影モードが切り替わる。

もっとも左の撮影モード「プロ」はホワイトバランス(WB)や、絞り(F値)、シャッタースピード(S)、ISO感度、レンズ切り替えなどを細かく手動で設定できるマニュアルモードだ。

もっとも右の画面「もっと見る」には「夜景」や「48M」、「ショートビデオ」、「パノラマ」、「ドキュメント」、「スローモーション」、「タイムラプス」といった撮影モードの他に「編集」を選択することができる。

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各撮影モードの設定メニュー画面。左から「プロ」「ビデオ」「写真」「ポートレート」、一番右の画面は「もっと見る」内の「編集」をタップした画面

各撮影モードの右上に表示されている3本線メニューをタップすると画面上部に各モードに合わせた設定メニューが表示される。設定メニュー内の「設定」アイコンをタップすると「カメラ設定」の画面に切り替わる。

もっとも右側の「もっと見る」内の「編集」アイコンをタップすると、各撮影モードの配置を簡単に変更できる画面に推移する。よく使う撮影モードと、そうでない撮影モードを整理することで、使いやすくできるとても便利なカスタマイズ機能だ。

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「カメラ設定」画面(クリックで画像拡大)


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「透かし」設定の画面(画像=左)、「カスタム透かし」で文字入力をしている画面(画像=中央)、「透かし」をONにした画面(画像=右)


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日時、デバイスの透かし、カスタム透かしのすべてをONにして撮影した写真


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日時をOFF、デバイスの透かし、カスタム透かしをONにして撮影した写真

「カメラ設定」の画面では各種設定が可能で、ほとんどがON/OFFの切り替え設定となっている。「透かし」は撮影した写真内に機種名(デバイスの透かし)と日時の表示ができるほかに、18文字までの任意の文字列を表示させることができる「カスタム透かし」の設定も可能だ。

いずれもON/OFFの切り替えが可能で、デフォルト(初期値)ではOFFの設定になっている。機種名およびカスタム透かしの文字列は撮影した写真の左下に、日時は右下に表示される。

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赤く囲んだ部分でカメラレンズの切り替えが可能。「0.6X」(超広角カメラ)「1X」(メインカメラ:等倍)、「2X」(メインカメラ:2倍ズーム)の撮影が可能


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「0.6X」による超広角撮影


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「1X」による広角撮影


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「2X」による2倍ズーム撮影

「写真」や「ビデオ」の画面ではライブビュー下部にある3つの点をタップすることで超広角(0.6X)、広角(1X)、ズーム(2X)の切り替えができる。「プロ」モードでは「LENS」をタップすると「WIDE」「UW(ウルトラワイド)」の切り替えができる。

ズームはライブビュー画面をピンチイン/アウトで倍率の変更ができる。各撮影モードの最大ズーム倍率などは以下の通り。

 プロ:最大8倍(8X)
 ビデオ:最大6倍(6X)
 写真:最大8倍(8X)
 ポートレート:ズーム不可(超広角 0.6X」も不可)
 夜景:最大8倍(8X)(超広角 0.6X」は不可)
 48M:ズーム不可(超広角 0.6X」も不可)
 ショートビデオ:最大6倍(6X)
 パノラマ:ズーム不可(超広角 0.6X」も不可)
 ドキュメント:最大8倍(8X)
 スローモーション:最大3倍(3X)(超広角 0.6X」は不可)
 タイムラプス:最大6倍(6X)

「ポートレート」や「48M」、「パノラマ」モードでは、超広角カメラへの切り替えやズーム撮影はできない。また、「夜景」モードではズームは可能だが超広角での撮影ができない。超広角カメラを利用する場合は、「写真」や「プロ」モードでの撮影が多くなるだろう。

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AIで「料理」を認識


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AIで「花」を認識


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「写真」モードでAIシーン検出した花の写真


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「写真」モードでAIシーン検出した花の写真


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「写真」モードでAIシーン検出した建物の写真

AIによる被写体、シーンの認識をして最適な撮影ができる「AIシーン検出」にも対応しており、料理や花、建物、動物、テキストなどのシーン検出が可能。検出されると画面のメニュー部分に表示されている「AI」の文字が、検出したシーンのアイコン表示に自動的に切り替わって知らせてくれる。また、「AI」の部分をタップするだけでAIシーン検出のON/OFFの切り替えも可能だ。

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「写真」モードで夜景シーンを検出(画像=左)、「夜景」モード(画像=右)

AIシーン検出には夜景も含まれるが、撮影モードの「夜景」と比べると白飛びや黒潰れが発生する。とくに白飛びは顕著で、撮影する前のライブビュー画面でも違いがわかるほどだ。

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「写真」モードのAIシーン検出で撮影した夜景


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「夜景」モードで撮影


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「写真」モードのAIシーン検出で撮影した夜景


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「夜景」モードで撮影

看板などの明るい部分はあきらかに「夜景」モードで撮影したほうがディティールがはっきりとしている。一方で、「夜景」モードでは暗い部分が思ったより明るく撮影できないため、一見すると「写真」モードのほうが全体の雰囲気は明るく感じる。道を撮影した写真ではパッと見の印象は「写真」モードのほうが明るくて良さそうな印象を受けるが、よく見ると横断歩道のディティールなどがしっかりとしているのは「夜景」モードの写真のほうだ。

実際に両方のモードで夜景を撮ってみた印象は、多少暗くはなっても「夜景」モードで撮影して、その後に画像編集アプリで明るさや色味を変えるのが一番納得できるのかなと感じた。

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「夜景」モードで撮影

夜景モードの強みはやはり白飛びしにくい点のため、夜でも一定の明るさ(光量)があるシチュエーションでは鮮やかな写真が撮影できる印象だ。

また好みの問題でもあるが、撮影する縦横のサイズ(アスペクト比)がデフォルトの「3:4」よりも画面を最大限に使う「Full」のほうが単純に見栄えがよくなると感じた。

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「写真」モードで人物を検出(画像=左)、「ポートレート」モード(画像=右)


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「写真」モードで人物検出して撮影(画像=左)、「ポートレート」モードの「f1.0」で撮影(画像=左から2枚目)「f4」で撮影(画像=右から2枚目)、「f16」で撮影(画像=右)


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「ポートレート」モードの「f1.0」で撮影


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「ポートレート」モードの「f4」で撮影


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「ポートレート」モードの「f16」で撮影

ポートレートモードは背景をボカして人物を際立たせる撮影ができるモードだ。夜景と同じく、「写真」モードでAIによる人物認識をして撮影することもできるが、「写真」モードでは背景をボカすことができないのが「ポートレート」モードと大きく異なる点だ。

また「ポートレート」モードでは、背景のボケをF1.0からF16の範囲内で変更することもできるほか、肌を綺麗に見せるビューティ機能や画像の色味を変化させるフィルター機能も併用できる。

背景のボケ具合はライブビューを見ながら好みのレベルに変更できるのがありがたい。デフォルトでは「f4」になっており、ゲージを左側に移動すればするほどボケが強くなり最大で「f1.0」まで調整できる。

一方、右側にゲージを移動していくと背景のボケが弱くなり最大で「f16」まで可能。実際に撮影した上記の写真で背景を比較すると一目瞭然だ。「ポートレート」モードの「f16」は背景のボケは弱いが、それでも「写真」モードで撮影するよりボケているのは注目するポイントだ。

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「写真」モードで撮影


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「ポートレート」モードの「f1.0」で撮影

なお、人物撮影でなくても背景をボカしたい場合は「ポートレート」モードを使って撮影してみると「写真」モードとは一味違った写真が撮影でき、楽しめるだろう。

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フロントカメラでの撮影モードの切り替え。左から「ビデオ」「写真」「ポートレート」「もっと見る」と「もっと見る」内の「編集」画面

ここからはフロントカメラについて紹介する。アウトカメラとほぼ同様のUIで、操作方法は大きく変わらない。

「もっと見る」内の「編集」も表示されるが、この機能はアウトカメラおよびフロントカメラ共通の設定となる。例えば、アウトカメラでは「夜景」をよく使うモード(スタート画面)に変更し、フロントカメラではあまり使わないモード(その他の機能)に変更することはできない。つまり、撮影モードの並びはアウトカメラ、フロントカメラ共通ということだ。

またフロントカメラで利用できる撮影モードは「ビデオ」「写真」「ポートレート」「ショートビデオ」「パノラマ」「タイムラプス」の6種類。それ以外の「プロ」「夜景」「48M」「ドキュメント」「スローモーション」に切り替えると、アウトカメラに強制的に切り替わるようになっている。

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「ポートレート」モードの2つのアイコン表示(画像=左)、ボケのレベル変更(画像=右)


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「ポートレート」モードの「f1.0」で撮影(画像=左)「f4.5」で撮影(画像=右)、「f16」で撮影(画像=右)
撮影協力:有里彩さん

フロントカメラでも「ポートレート」モードが利用でき、アウトカメラと同様に背景ボケのレベルをF1.0からF16の範囲内で調整できたり、ビューティやフィルター機能も併用できたりする。「ポートレート」モードに切り替えた際に、ライブビュー部分の下に表示されているアイコンをタップすることでボケ(F値)の調整やビューティ、フィルター機能を使うことができる。

本体価格が1万7千円台でこれだけのカメラ機能を備えているのは申し分ないだろう。以前レビューした前モデルの「Redmi Note 9S」とはやや異なる点もあるので、それはまた別の記事で伝える予定だ。最後にRedmi 9Tの標準カメラアプリを操作した動画を紹介する。













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