らくらくスマートフォンのSIMフリーモデル「Lite」とワイモバイルモデル「a」をフォト&ムービーレポート! |
既報通り、Lenovo Group(以下、レノボ)傘下のFCNTは31日、都内にて『「らくらくスマートフォンシリーズ」新商品発表会』を開催し、同社が展開する「らくらくスマートフォン」ブランドにおける新商品としてシニアなど向け5G対応スマートフォン(スマホ)「らくらくスマートフォン Lite(型番:MR01)」および「らくらくスマートフォン a(型番:A401FC)」、「らくらくスマートフォン F-53E」を発表しました。
それぞれらくらくスマートフォン Lite MR01はいわゆる「SIMフリーモデル」となるオープン市場向け(以下、メーカー版)、らくらくスマートフォン a A401FCはソフトバンクの携帯電話サービス「Y!mobile」向け(以下、ワイモバイル版)、らくらくスマートフォン F-53EはNTTドコモ向け(以下、NTTドコモ版)となり、各機種ともに発売に先立って2024年10月31日(木)11時より予約受付を実施しています。
メーカー版が2024年12月6日(金)に発売、ワイモバイル版が2024年11月7日(木)に発売、NTTドコモ版が2025年1月下旬以降に発売予定となっており、販路はメーカー版が量販店やECサイト、移動体通信事業者(MNO)、仮想移動体通信事業者(MVNO)など、ワイモバイル版がワイモバイルショップや量販店などのY!mobile取扱店および公式Webショップ「ワイモバイルオンラインストア」など、NTTドコモ版がドコモショップや量販店などのドコモ取扱店および公式Webストア「ドコモオンラインショップ」など。
メーカー版の具体的な販路はエディオンやコジマ、上新電機、ソフマップ、ビックカメラ、ヨドバシカメラといった量販店とそのECサイト、Amazon.co.jpやヤマダデンキ、ECカレント、MonotaROといったECサイト、インターネットイニシアティブ(IIJmio)やH.I.S Mobile、QTnet、TOKAIコミュニケーションズ(LIBMO)、ニフティ(NifMo)といったMVNO、そしてMNOではNTTドコモにて取り扱われると案内しています。
価格(金額はすべて税込)はメーカー版がオープンながら市場想定価格は55,660円で、すでに予約を受け付けているヨドバシカメラやビックカメラなどでは55,660円の1%(557ポイント)還元となっています。またワイモバイル版がワイモバイルオンラインストアなどの直営店では31,680円で、ワイモバイルオンラインストアでは他社から乗り換え(MNP)などで割引が実施され、MNPでには21,880円が割り引かれて9,800円となり、新規契約では11,880円割り引かれて19,800円となり、機種変更では10,800円が割り引かれて20,880円となります。
なお、ワイモバイルオンラインストアにおける各割引ともに料金プラン「シンプル2」(S/M/L)を契約した場合で、携帯電話サービス「SoftBank」や「LINEMO」、「LINEモバイル」などのソフトバンク回線の仮想移動体通信事業者(MVNO)からの番号移行は割引がありません。一方、NTTドコモ版は現時点では価格が未定とのことで、後日案内するとしています。
ただし、NTTドコモ版の発売を記念して『「らくらくスマートフォン F-53E」予約・購入キャンペーン』が実施され、発売日前日までに予約をして2025年2月28日(金)までにらくらくスマートフォン F-53Eを購入した場合(3G機種からの契約変更や回線契約を伴わない機種購入は対象外)を対象にdポイント(期間・用途限定)で3,000ポイントをプレゼントするということです。ポイントの進呈は2025年3月下旬以降を予定しており、進呈されるポイントの有効期限は進呈日の翌月から起算して6か月後の末日まで。
本記事では新商品発表会にてこれらの機種をタッチ&トライしてきましたので、まずはメーカー版のらくらくスマートフォン Lite MR01とワイモバイル版のらくらくスマートフォン a A401FCについて写真や動画を交えて紹介したいと思います。なお、らくらくスマートフォン Lite MR01とらくらくスマートフォン a A401FCはハードウェアは共通となっており、違いはプリインストールされているアプリなどの一部のソフトウェアのみですが、らくらくスマートフォン F-53Eはこれらの2機種とはまったく違う製品となります。
また従来まではらくらくスマートフォンやシニアなど向けフィーチャーフォン(従来型携帯電話)「らくらくホン」ブランドの「らくらく」ブランドではFCNT(以前の富士通系列を含め)とNTTドコモの共同開発となっており、NTTドコモからのみ販売されてきましたが、NTTドコモ以外から初めて販売されることになりました。そのため、メーカー版もワイモバイル版もそれぞれ初となります。その他、FCNTではらくらくブランドとしては累計出荷台数が約4000万台となっていることを明らかにしています。
らくらくスマートフォン Lite MR01およびらくらくスマートフォン a A401FCはこれまでFCNTとNTTドコモが共同で開発・販売してきたらくらくスマートフォンの最新機種で、新たにらくらくスマートフォンがNTTドコモ以外からも販売されることになり、両機種はそれぞれらくらくスマートフォンとしては初のメーカー版およびワイモバイル版となります。なお、らくらくスマートフォンとしては2022年2月にNTTドコモが発売した「らくらくスマートフォン F-52B」以来の2年半ぶりの製品です。
らくらくスマートフォンは2012年より販売されてきたため、すでに10年以上の歴史があり、コンセプトとして「見やすい」や「聞きやすい」、「かんたん」、「あんしん」、「楽しい」、「健康管理」にこだわりながらシニアを中心とした人に提供するために開発してきましたが、新たに販売経路を広げ、順次拡充する販路を通してより多くのシニアを中心とした人にらくらくスマートフォンのこだわりの機能を使ってもらうことが可能となるということです。
またらくらくスマートフォン Lite MR01およびらくらくスマートフォン a A401FCはこれまでのらくらくスマートフォンのDNAを受け継ぎながら「大画面でかんたん」かつ「あんしんで使いたくなる」、そして「手軽に健康管理ができる」というコンセプトの元で開発され、これまでは最大でも画面が5インチサイズでしたが、新たに画面の上部中央にU字型ノッチ(切り欠き)を配置して画面の周りの縁(ベゼル)を狭くしたことから大画面な約6.1インチHD+(720×1560ドット)TFT液晶ディスプレイとなりました。
さらに見やすくわかりやすいらくらくスマートフォン専用ユーザーインターフェース(UI)を採用し、使いたい機能を一目で探しやすくなっているほか、引き続いて画面下にはホームボタンを配置しているため、迷うことなくホーム画面に戻ることができて安心して使えるようになっています。なお、ホーム画面はらくらくスマートフォンの標準ホームに加え、FCNTが展開している通常のスマホである「arrows」ブランドでも好評となっている「シンプルホーム」も搭載しているため、切り替えることで使えるようになっています。
らくらくスマートフォン Lite MR01の正面(左からマゼンタ、ゴールド、ディープブルー)。外観は本体色を含めてらくらくスマートフォン Lite MR01とらくらくスマートフォン a A401FCは同じ
また新たに視認性を向上させるため、文字は読みやすさを重視したUD新丸ゴフォントを採用し、眩しい屋外でも画面を見やすくする「コントラスト自動調整機能」も搭載しているほか、さらにマイクボタンを押すことで見づらい画面や文字を簡単に拡大できる「おまかせズーム機能」を搭載しています。ノッチ部分に約800万画素CMOS(1/4.0型)+広角レンズ(F2.0)のフロントカメラが内蔵され、顔認証に対応しているほか、生体認証として本体右側面にある電源キーに指紋センサーも内蔵しています。
一方でらくらくスマートフォンの代名詞ともなっている画面を押し込むように長押しすることでタッチ(決定)したことになる独特なタッチ操作である「らくらくタッチ」機能にはらくらくスマートフォン F-53Eは対応しているものの、らくらくスマートフォン Lite MR01およびらくらくスマートフォン a A401FCは対応していません。サイズは約162×73×9.0mm、質量は約185g、本体色はマゼンタおよびゴールド、ディープブルーの3色展開となっています。
らくらくスマートフォン Lite MR01およびらくらくスマートフォン a A401FCともに画面の下にある物理キーによるホームボタンは健在。なお、ホームボタンにはLED(ランプ)が内蔵されており、充電時や通知時に光ってお知らせできるようになっています(オフにすることも可能)
また防水(IPX5およびIPX8準拠)や防塵(IP6X準拠)に加えて新たにFCNTのarrowsブランドでも好評な独自落下試験に加え、耐衝撃性能などの米軍調達基準「MIL-STD-810H」準拠の23項目(落下、耐衝撃、防水/浸漬、防塵/6時間風速有、防塵/脆弱面90分、塩水耐久、防湿、耐日射/連続、耐日射/変化、耐振動、防水/風雨、雨滴、熱衝撃、高温動作/60℃固定、高温動作/32~49℃変化、高温保管/70℃固定、高温保管/30~60℃変化、低温動作/-20℃固定、低温保管/-30℃固定、低圧動作、低圧保管、氷結/-10℃結露、氷結/-10℃氷結)に準拠した耐性能を備えており、さらに泡ハンドソープで洗ったり、アルコール除菌をしたりできるようになっています。
主な仕様はチップセット(SoC)に6nmプロセスで製造されたMediaTek製「Dimensity 7025」(オクタコアCPU「2.5GHz Arm Cortex-A78コア×2+2.0GHz Arm Cortex-A55コア×6」、オクタコアGPU「950MHz IMG BXM-8-256」)を搭載し、内蔵メモリー(RAM)は4GB、内蔵ストレージは64GB、外部ストレージとしてmicroSDXCカードスロット(最大1TB)を搭載しており、電池は4500mAhバッテリーを内蔵して長時間駆動を実現しているほか、急速充電「PD3.0」に対応し、さらにQnovoと共同開発した独自技術によって電池の劣化を抑えて4年後でも初期容量の80%を維持し、購入した時の電池持ちが永く続くということです。
カメラは背面には約5010万画素CMOS(1/2.76型)+広角レンズ(F1.8)の高感度リアカメラを搭載し、綺麗な写真を残すことができてより撮影体験を楽しめ、またプリインストールされているアプリ「らくらくコミュニティ」では撮影した写真をはじめとした共通の趣味の話題やイベントを通じて同世代の人との交流やつながりをサポートします。モードは「写真」や「動画」、「ポートレート」、「スーパー夜景撮影」、「拡大鏡」、「花認識」、「QRコード」、「Google Lens」が用意されており、夜景は通常の夜景のほか、イルミ(イルミネーション)や花火も認識されるようになっています。
さらにFCNTが提供する健康管理アプリである「ララしあコネクト」に「自律神経活性度の測定・管理機能」を搭載し、世界初の自律神経が測れるスマホとして今年8月より販売されている「arrows We2 Plus」に続いてリアカメラ下のセンサーが指先のバイタルデータを読み取って自律神経の働きを測定(通常測定は2分、高精度測定は4分)できるようになっており、結果は自律神経パワー(単位がms2)に加え、自律神経パワーの相当する年齢、交感神経と副交感神経のバランスで表されます。
これにより、全身の機能をコントロールする自律神経の活性度を示す自律神経パワーと心身のアクティブ度を示す自律神経バランスの2つがわかり、測定結果はレポート画面からいつでも見返すことができ、アプリ内では自律神経を鍛える行動を紹介しており、京都大学名誉教授の森谷 敏夫氏が長年の研究で培った改善方法を通じた健康的な生活習慣の実践をサポートしてくれるということです。
またシニアを中心に安心・安全に使えるように電話帳未登録の番号から着信があると、発信者側に牽制メッセージを伝える「迷惑電話対策機能」を搭載しており、さらに警視庁犯罪抑止対策本部からの助言を参考にFCNTが開発した「還付金詐欺対策機能」によって通話内容から還付金詐欺のリスクを自動で検出し、牽制と注意喚起をして振り込みリスクを抑えます。
一方、らくらくスマートフォン aには専用に開発された専属の医師や看護師、薬剤師などの医療チームにチャットで健康相談ができるスマホなど向けアプリ「かんたんHELPO(ヘルポ)」(提供:ヘルスケアテクノロジーズ)を搭載しており、Y!mobileの利用者なら24時間365日いつでも何度でも追加費用なしで利用することができます。また2024年度グッドデザイン賞を受賞した楽しく歩くことを習慣化するスマホなど向け歩数計アプリ「うごくま」(提供:ソフトバンク)も搭載されています。
本体左右側面。左側にはnanoSIMカードやmicroSDカードを装着するカードスロットのトレイ、マイクボタン、右側には音量上下ボタンと指紋センサーを内蔵した電源ボタン、ストラップ穴が配置。各ボタンの脇には機能がわかるように電源やマイク、+、ーといったマークが記載されています。またトレイはSIMピンが必要ない爪などで引っ掛けて開けるタイプ
その他の仕様ではおサイフケータイ(FeliCa)やNFC Type A/B、FMラジオ、USB Type-C端子(USB 2.0、OTG対応)、3.5mmイヤホンマイク端子、Wi-Fi 5に対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN、Bluetooth 5.2、位置情報取得(A-GNSS:GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS)、緊急速報など。ワンセグやフルセグ、赤外線(リモコン機能含む)、ワイヤレス充電、Display Portには非対応。SIMはnanoSIMカード(4FF)スロットが1つとeSIMのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)をサポートし、携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通り。
[らくらくスマートフォン Lite MR01]
5G NR: n1, n3, n28, n77, n78, n79
4G LTE: Band 1, 3, 4, 5, 8, 12, 18, 19, 28, 41, 42
3G W-CDMA: Band I, V
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz
[らくらくスマートフォン a A401FC]
5G NR: n3, n28, n77, n78
4G LTE: Band 1, 3, 4, 8, 12, 18, 19, 28, 41, 42
3G W-CDMA: Band I, II, IV, VIII
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz
OSはAndroid 14がプリインストールされており、文字入力は「Super ATOK ULTIAS for らくらく」(Ver.1.2.0)を搭載し、これまでのらくらくスマートフォンで好評な「らくらく2タッチ入力」によって入力間違いを防ぎやすくするため、安心して使えます。なお、初期状態では「ケータイ入力」とらくらく2タッチ入力を併用となっていますが、入力方式の選択で「らくらくフリック入力」に切り替えも可能です。
また「緊急時ブザー」機能も搭載しており、初期状態ではオフですが、設定からオンにすれば、音量+ボタンの長押しでブザーを鳴らすことができ、設定でブザーが鳴ったときに指定の電話番号に発信したり、SMSを送信したりできる「自動音声電話発信」機能や「自動SMS送信」機能にも対応しています。他にも「その他の設定」の「高度な設定」から「電池長持ち充電」も設定でき、オンにするとフル充電の約85%で充電を停止することによって電池の寿命を延ばすことが可能です。付属品はかんたんガイドブックのみ。
らくらくスマートフォン a A401FCの設定画面。ソフトウェアとしてもほぼ同じで、らくらくスマートフォン Lite MR01との違いはプリインストールアプリが一部異なるほか、携帯電話ネットワークの対応周波数帯が異なります
機種名 | らくらくスマートフォン Lite MR01 らくらくスマートフォン a A401FC |
サイズ[高さ×幅×厚さ/㎜] | 約162×73×9.0mm |
質量[g](電池含む) | 約185g |
OS | Android 14 |
ディスプレイ[サイズ、解像度(横×縦)、方式] | 約6.1インチTFT液晶 HD+(720x1560ドット) |
HDR表示 | - |
SoC | MediaTek Dimensity 7025 |
CPU | オクタコアCPU (2.5GHz×2+2.0GHz×6) |
内蔵メモリー(RAM) | 4GB |
内蔵ストレージ | 64GB |
外部ストレージ(最大対応容量) | microSDXC(1TB) |
リアカメラ[有効画素数/F値] | 約5010万画素CMOS(F1.8) |
フロントカメラ[有効画素数/F値] | 約800万画素CMOS(F2.0) |
バッテリー容量 | 4500mAh(内蔵電池) |
連続待受時間(静止時)[4G(LTE/AXGP)] | 約490時間/約490時間 |
連続通話時間(静止時)[VoLTE] | 約2790分 |
充電時間 | 約140分(USB Type-C PD-PPS対応 ACアダプタ) |
接続端子 | USB Type-C(USB 2.0) |
ワイヤレス充電(Qi) | ー |
最大通信速度(受信時/送信時) | 5G:1.8Gbps/159Mbps 4G:525Mbps/46Mbps |
VoLTE/VoLTE(HD+) | ○/○ |
国際ローミング[対応ネットワ−ク:LTE/UMTS/GSM] | ○/○/○ |
テザリング同時接続数[Wi-Fi/USB/Bluetooth] | 10台/1台/4台 |
Bluetooth | ○(5.2) |
防水/防塵/耐衝撃 | ○(IPX5、8)/○(IP6X)/(MIL) |
ワンセグ/フルセグ/FMラジオ | ー/ー/○ |
おサイフケータイ(FeliCa)/NFC | ○/○ |
生体認証 | ○(顔、指紋) |
ハイレゾ音源 | ○ |
SIMカード | nanoUIM、eSIM |
本体カラー | マゼンタ、ゴールド、ディープブルー |
メーカー | FCNT |
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