高性能なフォルダブルスマホ「motorola razr 50 ultra」をファーストインプレッション! |
既報通り、モトローラ・モビリティ・ジャパン(以下、モトローラ)が新商品として5Gやおサイフケータイ(FeliCa)に対応した縦折りなフォルダブルスマートフォン(スマホ)「motorola razr 50 ultra」(Motorola Mobility製)を日本市場にて2024年12月6日(金)に発売すると発表しました。販売されるモデルはオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)「motorola razr 50 ultra(型番:XT2451-5)」とソフトバンクの携帯電話サービス「SoftBank」向け「motorola razr 50 ultra(型番:XT2451-3)」(以下、SoftBank版)となります。
どちらのモデルも発売に先立って予約受付を実施しており、販路はメーカー版が公式Webショップ「MOTO STORE」( https://store.motorola.co.jp/ )のほか、Amazon.co.jpやヨドバシカメラ、ビックカメラなどのECサイトや量販店に加え、仮想移動体通信事業者(MVNO)としてインターネットイニシアティブ(以下、IIJ)で、SoftBank版が公式Webストア「ソフトバンクオンラインショップ」のみとなります。
価格(金額はすべて税込)はメーカー版がオープンながら市場想定価格およびMOTO STOREでは178,800円で、MOTO STOREでは発売記念セールで2025年1月13日(月)までの期間に先着20台限定で2万円値引きの158,800円で販売されているほか、ヨドバシカメラでも158,800円の10%(15,880ポイント)還元で実質142,920円となっています。一方、現時点ですでにAmazon.co.jpでは値下げされて144,364円の1%(1,444ポイント)還元で実質142,920円となっています。
またIIJでは個人向け「IIJmio サプライサービス」において取り扱うとのことで、価格は通常178,800円(分割では7,459円/月×24回)で、破損時などに製品を交換できる「端末補償オプション」(製品購入時にのみ加入可能)の料金は月額550円とのこと。さらにIIJは2025年2月3日(月)までキャンペーンによって携帯電話サービス「IIJmio」の「ギガプラン」の「音声SIM」または「音声eSIM」に他社から乗り換え(MNP)で契約するのと同時に購入した場合には50,000円割引の128,800円(分割では5,368円/月×24回)となるほか、すでにIIJmioを契約している人向けの割引施策「mio優待券」の対象機種となっています。
なお、IIJをはじめとするメーカー版については購入特典として「ディスプレイ破損1回無料サポート」(申込不要)が実施され、購入後に落下などによって発生したディスプレイ破損を保証期間内に1回無料で修理するとのこと。対象はモトローラの日本国内正規販売店にて購入(中古品・転売品などを除く)したすべての製品が対象で、ディスプレイを破損した場合にはサポートWebページ( https://jp-jp.support.motorola.com/app/mcp/contactus )から申し込むようになっています。
一方、SoftBank版の価格は171,360円(分割では1〜12回:2,970円/月、13~48回:3,770円/月)で、販売施策「新トクするサポート(プレミアム)」の早トクオプションを利用して24回目の支払いの後に返却すると残りの割賦金の支払いが免除されて実質負担額が55,440円(早トクオプション利用料19,800円含む)となります。またMNPや携帯電話サービス「Y!mobile」および「LINEMO」、「LINEモバイル」からの番号移行では「オンラインショップ割」で21,984円割引となるということです。
なお、メーカー版とSoftBank版の違いは内蔵ストレージがメーカー版では512GB、SoftBank版では256GBで、本体色はメーカー版がミッドナイトブルーおよびホットピンクの2色ですが、ホットピンクはIIJのみが数量限定で販売し、SoftBank版がミッドナイトブルーの1色のみとなります。それ以外はハードウェアは共通で、ソフトウェアはプリインストールされているアプリなどが異なっています。今回はそんなmotorola razr 50 ultraの外観や基本機能などを中心に写真や動画を交えて紹介します。
motorola razr 50 ultraはモトローラが展開する「motorola razr」ブランドの最新機種「motorola razr 50」シリーズにおける上位モデルで、これまでのmotorola razrと同様に閉じた状態では普通のスマホサイズで開くとタブレットサイズになるような“横開き型”と開くと普通のスマホサイズで閉じるとコンパクトで持ちやすくなるという“縦開き型”のフォルダブルスマホとなっており、新たに折り畳んだ時にも使える外側にあるサブディスプレイが大型化して業界最大の4.0インチになりました。
motorola razr 50シリーズすでに日本でもベースモデル「motorola razr 50」はメーカー版に加えてSoftBank版「motorola razr 50s」が発売されていましたが、ようやく上位モデルも日本で発売されることが発表されました。なお、前機種「motorola razr 40 ultra」は日本ではメーカー版のみが発売されていましたが、motorola razr 50 ultraは新たにSoftBankからも販売され、日本の通信事業者ではソフトバンクとIIJからのみ販売され、日本の移動体通信事業者(MNO)としてはソフトバンクからのみの販売となるということです。
motorola razr 50 ultraは本体を開いた状態では上部中央にパンチホールが配置されたアスペクト比9:22の縦長な約6.9インチFHD+(1080×2640ドット)pOLED(有機EL)メインディスプレイ(約413ppi)が搭載され、閉じた状態では約4.0インチ1272×1080ドットpOLED(有機EL)サブディスプレイ(約417ppi)が搭載されており、メインディスプレイは折り畳めるLTPOパネル、サブディスプレイも新たにLTPOパネルが採用されています。
またメインディスプレイはHDR10+や10-bitカラー、色域DCI-P3 100%、明るさ最大3000nits、最大165Hzリフレッシュレート、最大220Hzタッチサンプリングレート(ゲームモードでは最大300Hz)、サブディスプレイはHDR10+や10-bitカラー、色域DCI-P3 100%、明るさ最大2400nits、最大165Hzリフレッシュレート、最大120Hzタッチサンプリングレート(ゲームモードでは最大165Hz)となっています。開いた状態での画面占有率は約85.33%とのこと。
パンチホール部分には約3200万画素CMOS(1画素0.7μm、4in1)+広角レンズ(F2.4)のフロントカメラが内蔵され、顔認証に対応しているほか、生体認証としては本体側面に指紋センサーが搭載されており、さらに鏡として使える「ミラーモード」のみに対応した約1260画素CMOS(1画素0.8μm、4in1)+望遠レンズ(OIS)が搭載されています。またひっくり返して開いて自撮りやビデオ通話にフロントカメラを使えば、フレキシブルスタイルで理想的な撮影スタイルで手を自由に保つこともできます。
さらにヒンジは引き続いて好きな角度で固定できるFlex Viewポジションに対応し、サブディスプレイが大型化したことによって閉じた状態でもさらに多くのことができるように機能が強化されており、新たに追加されたカスタムパネルを使えば、重要な盲目に優先順位を付けることができ、左右にスワイプすると、ゲームやGoogle ニュース、天気予報、連絡先、Spotify、Google フォトなどに簡単にアクセスできて通知を一目で確認できるようになっています。
なお、メインディスプレイはハードコートされたポリエチレンテレフタレートで覆われていて折り目が目立たなくなっており、サブディスプレイは強化ガラス「Gorilla Glass Victus」(Corning製)で覆われて傷が付きにくく割れにくくなっています。また側面フレームはサンドブラスト処理やアルマイト処理を施した6000シリーズのアルミニウム素材が用いられ、防水(IPX8)に対応しているほか、改良されたヒンジによって防塵機能も向上した上、片手で開いたり閉じたりするのも簡単になっているとのこと。
外観はmotorola razr 40シリーズを踏襲したスタリッシュなデザインとなっており、背面パネルは大胆な色合いの柔らかいフェイクレザー仕上げで手に持ったときの感触と同じくらい見た目に優れた輪郭のあるエッジが特徴となっており、本体色は日本ではミッドナイトブルーに加え、毎日が懐かしくも新しい“ニュースタルジア”で心地良く感じさせるmotorola razrブランドでは象徴的なホットピンクがラインナップされています。サイズは開いた時で約171.42×73.99×7.09mm(最薄部)、閉じた時で約88.09×73.99×15.32mm、質量は約189g。
motorola razr 50 ultraを開いて使う状態で手に持ってみたところ。一般的なスレート(板)タイプのスマホと比べてより縦長なこともあり、6.9インチサイズとしては横幅も狭くて軽いので持ちやすくなっています
motorola razr 50 ultraのホットピンクの背面。サブディスプレイではない方に「M(Motorola)」ロゴや非接触IC機能のアンテナ位置を示す「おサイフケータイマーク」、最下部に「razr」ロゴが配置されています
またリアカメラは以下のデュアル構成で、サブディスプレイを使ってリアカメラをセルフィー(自撮り)に利用したり、友人に自分のポーズのプレビューを表示したりできるため、誰もが写真の画質に満足できるとのこと。バッテリーは容量が4000mAhで、前世代よりも大型で長持ちするほか、超急速充電「Turbo Power」(最大45W)とワイヤレス充電(最大15W)、ワイヤレス給電(最大5W)をサポートしています。
・約5000万画素CMOS(1画素0.8μm、Instant-all Pixel Focus、4in1)+広角レンズ(F1.7、OIS)
・約5000万画素CMOS(1画素0.64μm、4in1)+望遠(F2.0、光学2倍ズーム)
標準カメラアプリの撮影モードは標準モードにあたる「写真」の他に「スローモーション」や「動画」、「ポートレート」、「プロ」が選択できる。もっとも右側にある「詳細」を選択すると、さらに他の撮影モードを選択することができる。また「スキャン」や「スポットカラー」(写真・動画)、「ナイトビジョン」、「パノラマ」、「Ultra-Res」(5000万画素撮影モード)、「デュアル撮影」、「フォトブース」、「ティルトシフト」、「長時間露光」、「タイムラプス」などが用意されています。
さらにmoto ai( https://www.motorola.co.jp/moto-ai )を搭載したカメラは動きながらの撮影でも手ブレの心配がなく、フォルダブルスマホならではのフレックスビュースタイルによって本体を折り曲げた状態でも動画や写真の撮影が可能なため、さまざまな撮影シーンに応用でき、特に自由な角度で自立させることができるので三脚などが必要なく撮影したりできるのが大きな特徴となります。なお、moto aiはベータ版となっており、motorola razr 50 ultraやmotorola razr 50、motorola razr 50sなどにて利用できるようになっています。
主な仕様はQualcomm製チップセット(SoC)「Snapragon 8s Gen 3 Mobile Platform」や12GB LPDDR5X内蔵メモリー(RAM)、USB Type-C端子(USB 2.0)、Qualcomm Snapdragon Sound、Dolby Atmos、デュアルスピーカー、マイク×3、近接センサー、照度センサー、環境光センサー、加速度センサー、ホールセンサー、ジャイロスコープ、電子コンパス、位置情報取得(A-GNSS:GPS・GLONASS・Galileo・BeiDou・QZSSなど)など。3.5mmイヤホンマイク端子や外部ストレージスロット、FMラジオは非搭載。
motorola razr 50 ultraの左右側面。右側面にはマイクや音量上下キー、電源キー、アンテナライン(スリット)、左側面にはnanoSIMカードスロット(SIMカードトレイ)やアンテナラインが配置。トレイは付属するSIMピンを刺して引き出すタイプ
motorola razr 50 ultraの上下側面。上側面にはマイクやアンテナライン、下側面には送話口(通話用マイク)やベントホール(気圧調整用)、USB Type-C端子、アンテナラインがあります
通信面ではWi-Fi 7に対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be準拠(2.4および5、6GHz)の無線LANやBluetooth 5.4、NFC Type A/Bに対応し、SIMはnanoSIMカード(4FF)スロットが1つとeSIMのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)をサポートしており、携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通り。OSはAndroid 14(Hello UX)がプリインストールし、RAM拡張機能「+ RAM Boost」やThinkShield、Moto Secure、Google Assistantなどに対応しています。
5G NR: n1, n2, n3, n5, n7, n8, n20, n26, n28, n38, n40, n41, n66, n71, n75, n77, n78
4G LTE Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 28, 32, 34, 38, 39, 40, 41, 42, 43, 48, 66, 71
3G W-CDMA: Band I, II, IV, V, VIII
2G:-
さらにGoogleが開発・提供する生成AI機能「Gemini」に対応し、サブディスプレイからGeminiアプリを利用できるようになっており、電源キーを長押しするだけで簡単にGeminiアプリを起動でき、人気の観光スポットやアクティビティーを盛り込んだ旅行の計画を作ったり、数秒でパーソナライズされたワークアウトルーチンを作成したり、冷蔵庫にあるものに基づいてレシピを入手したりなどのさまざまなことができるようになっています。
モトローラ独自のジェスチャー機能「Motoジェスチャー」にも対応しており、クイック起動やクイック撮影、簡易ライト、3本指でのスクリーンショット、持ち上げてロック解除、下向きでマナーモード、持ち上げて消音、スワイプで分割といった動きに連動して各種機能を起動させることも可能です。同梱品はmotorola razr 50 ultra本体のほか、ACアダプター(68W TurboPower対応)およびUSB Type-Cケーブル、カバー(ケース)、SIM取り出しピン、ガイド類などの紙類となっています。
Motorola(モトローラ)
2024-12-06
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