フラッグシップシリーズの廉価スマホ「Galaxy S24 FE」をファーストインプレッション!

既報通り、サムスン電子ジャパンがSamsung Electronics(以下、Samsung)の展開する「Galaxy」ブランドにおける新商品として最新フラッグシップスマートフォン(スマホ)のエントリーモデル「Galaxy S24 FE(ギャラクシー エストゥエンティフォー エフイー)」を日本市場にて2024年12月26日(木)に発売しました。日本向け製品はおサイフケータイ(FeliCa)に対応し、内蔵メモリー(RAM)は8GB、内蔵ストレージは128GBとなっています。

また日本で販売されるモデルはオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)「Galaxy S24 FE(型番:SM-S721Q)」に加え、KDDIおよび沖縄セルラー電話の携帯電話サービス「au」向け「Galaxy S24 FE(型番:SCG30)」(以下、au版)となり、販路はメーカー版がGalaxyの公式Webサイト内にある公式Webストア「Samsungオンラインショップ」のほか、Galaxyブランドの世界最大級なショーケース(旗艦店)「Galaxy Harajuku」や体験スペース「Galaxy Studio Osaka」、Amazon.co.jp、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、au版がau Styleやauショップ、Galaxy Harajuku、量販店などのau取扱店および公式Webストア「au Online Shop」など。

価格(金額はすべて税込)はメーカー版がオープンながらも希望小売価格およびSamsungオンラインショップでは79,800円、au版は83,600円(1,826円+1,817円/月×22回+41,800円)で、auでは残価設定方式の販売施策「スマホトクするプログラム」を利用して13〜25カ月目に返却した場合の実質負担額は総額41,800円となり、さらにキャンペーン「5G機種変更おトク割」で5,500円割引、キャンペーン「au Online Shop お得割」で新規契約なら11,000円割引(22歳以下なら22,000円割引)、他社から乗り換え(MNP)や携帯電話サービス「UQ mobile」および「povo2.0」からの移行なら22,000円割引となります。

なお、メーカー版およびau版はハードウェアは共通となっており、本体色はau版がブルーおよびグラファイト、グレーの3色展開、メーカー版はこれらの3色に加えてSamsungオンラインショップ限定カラーとしてミントを追加した4色展開となっており、有償サポート「Galaxy Care」の対象機種で加入した場合には水没破損や落下などによる画面割れ、故障や盗難時に無料もしくはわずかな負担金で修理・交換が可能です。今回はそんなGalaxy S24 FEについて外観などを中心に写真を交えて紹介します。

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Galaxy S24 FEの前面。見た目としてはGalaxy S24とほぼ同じながらも画面が大きい

Galaxy S24 FEはSamsungが展開しているGalaxyブランドにおける最新フラッグシップスマホであるGalaxy S24シリーズの廉価モデルで、フラッグシップモデルの要素を取り入れながらも価格を抑えているため、コストパフォーマンスが高く、日本では前機種「Galaxy S23 FE」から“FE”シリーズが販売されており、Galaxy S23 FEはチップセット(SoC)にハイエンド向けQualcomm製「Snapdragon 8 Gen 1 Mobile Platform」またはSamsung製「Exynos 2200」が搭載されていました。

Galaxy S24 FEも同様にハイエンド向けSoCである4nmプロセルで製造されたSamsung製製「Exynos 2400e(型番:s5e9945)」が搭載され、ベンチマークアプリ「Geekbench v6」におけるおおよそスコアとしてはCPUのシングルコアで2100前後、マルチコアで6500前後、GPUで16000前後と、十分に高性能となっています。外観はGalaxy S24シリーズを踏襲し、画面の周りの縁(ベゼル)が1.99mmと非常に狭く、画面を覆うガラスと背面パネルのガラスは強化ガラス「Gorilla Glass Victus+」(Corning製)となっており、側面などのフレームは陽極酸化処理が施されたアルミニウム素材が用いられています。

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Galaxy S24 FEを持ってみたところ。さすがにGalaxy S24よりはかなり大きい

デザイン的にはGalaxy S24とほぼ同じですが、Galaxy S24の画面サイズが6.2インチなのに対し、Galaxy S24 FEは6.7インチと大きくなっています。そのため、持ちやすさや片手での操作のしやすさはGalaxy S24のほうが良いものの、その分だけ大画面で映像やゲームなどを楽しめます。特に日本ではGalaxy S24シリーズのうちのGalaxy S24+が販売されていないことを考えると、スペックこそ劣りますが、大きさとしてはGalaxy S24+を埋めるような存在となります。

画面は上部中央にパンチホールを配置したアスペクト比9:19.5の縦長な約6.7インチFHD+(1080×2340ドット)有機EL「Dynamic AMOLED 2X」ディスプレイで、最大120Hzリフレッシュレートや明るさ最大1900nits、8bitカラー(約1600万色表示)、Vision Boost、となっており、パンチホール部分には約1000万画素CMOS/広角レンズ(F2.4、画角80°)のフロントカメラが内蔵されており、顔認証に対応しているほか、生体認証としては画面内指紋センサーも搭載しています。サイズは約162×77×8.0mm、質量は213gで、IP68等級の防水・防塵に対応しています。

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Galaxy S24 FEのブルーの背面。おサイフケータイなどの非接触IC機能を示すマークはない

リアカメラは以下のトリプル構成で、FEシリーズでは初めて搭載されたAI機能を利用してダイナミックな撮影体験を提供する「Pro Visualエンジン」によって高度なAIアルゴリズムを活用して息を呑むようなディテールと驚くほど繊細な質感を実現する大幅に改善された技術を備え、AIに対応したISPによるナイトグラフィーによって低照度でのパフォーマンスが向上し、美しい夜間ポートレートが可能になっています。またオブジェクト認識エンジンによってシーンを認識してSuper HDRで色を最適化し、鮮やかでリアルな写真やビデオを実現するほか、望遠カメラも搭載して光学3倍ズームに対応しています。

・約5000万画素CMOS/広角レンズ(F1.8、画角84°、OIS)
・約1200万画素CMOS/超広角レンズ(F2.2、画角123°)
・約800万画素CMOS/望遠レンズ(F2.4、画角23°、OIS、光学3倍ズーム)

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Galaxy S24 FEのグレーはかなり薄くホワイトに近い印象


06br />Galaxy S24 FEのグラファイトのほうがむしろグレーという感じ。色が少し濃いので指紋がちょっと目立つ模様

主な仕様は4700mAhバッテリーおよびUSB Type-C端子(USB 3.2 Gen 1)、急速充電(最大25W)、ワイヤレス充電、ワイヤレスパワーシェア、ステレオスピーカー、Wi-Fi 6EやHE160、MIMOに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4GHzおよび5GHz、6GHz)の無線LAN、Bluetooth 5.3、NFC Type A/B、位置情報取得(A-GNSS:GPS、Glonass、Beidou、Galileo、NavIC、QZSS)、加速度センサー、気圧センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー、ホールセンサー、光センサー、仮想近接センサーなど。なお、microSDカードなどの外部ストレージスロットや3.5mmイヤホンマイク端子、MHL、赤外線通信などには非対応です。

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Galaxy S24 FEの左右側面。左側にはアンテナラインがあるだけで、右側には電源キー(サイドキー)と音量上下キー、アンテナラインが配置されています


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Galaxy S24 FEの上側面にはnanoSIMカードスロットとサブマイク、アンテナラインが配置されています


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Galaxy S24 FEの下側面にはUSB Type-C端子と外部スピーカー、マイク(受話口)、アンテナラインが備わっています

携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下通り。OSはAndroid 14ベースの独自ユーザーインターフェース「One UI 6.1」をプリインストールし、7世代のOSアップグレードと7年間のセキュリティーアップデートを提供するとのこと。またSamsung DeXやSmartThingsなどに対応しており、Galaxy S24 FEをモバイルエコシステムに接続すると、シームレスなファイル転送や拡張ディスプレイの迅速な設定が可能なほか、直感的な入力で複雑な創造的アイデアを楽々と実行することもできるなど、Galaxy AIで強化されたツールをさらに便利に使えるようになっています。

5G NR: n1, n3, n5, n28, n40, n41, n66, n77, n78, n79
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 18, 19, 20, 21, 26, 28, 38, 39, 40, 41, 42, 66
3G W-CDMA: Band I, V
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz


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さらにGalaxy Sシリーズの革新を受け継いで構築されているプレミアムな体験は強力なセキュリティーによって守られており、Galaxyに搭載された防衛グレードのマルチレイヤーセキュリティプラットフォームである「Samsung Knox」はエンドツーエンドの安全なハードウェア、リアルタイムの脅威検出、協調的な保護機能によって重要な情報を保護します。

その他、Galaxy S24シリーズ同様により少ない地球資源でより多くのことを行えるよう設計されており、内部部品や外装部品にはリサイクルされたプラスチック、アルミニウム、ガラス、レアアースなどが使用され、パッケージボックスには100%再生紙を使用するなどさまざまなリサイクル素材が使われています。

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記事執筆:memn0ck


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