新スタンダードスマホ「AQUOS sense7 plus」をフォト&ムービーレポート!

既報通り、ソフトバンクが携帯電話サービス「SoftBank」向け新商品として5G対応スタンダードスマートフォン(スマホ)「AQUOS sense7 plus(型番:A208SH)」(シャープ製)を2022年10月7日(金)に発売しました。販路はソフトバンクショップや量販店などのSoftBank取扱店および公式Webストア「ソフトバンクオンラインショップ」など。

価格(金額はすべて税込)はソフトバンクオンラインショップなどの直営店では69,840円となっており、48回払いで「新トクするサポート」が利用して24ヶ月目以降に返却した場合の実質負担額は1,455円/月×24回(総額34,920円)となるほか、ソフトバンクオンラインショップなどでは他社から乗り換え(MNP)にてキャンペーン「【オンライン限定】web割」にて21,600円割引となります。

さらに2022年12月31日(土)までにを購入し、2023年1月9日(月)までに専用Webページから応募するともれなく全員に5,000円相当のPayPayポイントをプレゼントするキャンペーン( https://k-tai.sharp.co.jp/campaign/sense7pluscp/softbank/ )が実施されています。

そんなソフトバンクの独占販売となるAQUOS sense7 plusについてシャープが実施した体験会にて実際に実機を試す機会があったので外観や基本機能、特徴などを写真や動画を交えて紹介していきます。なお、AQUOS sense7 plusはソフトバンクの独占販売となっています。

02
AQUOS sense7 plus

AQUOS sense7 plusはシャープが展開する「AQUOS」ブランドにおけるスタンダードクラス「AQUOS sense」シリーズの最新機種で、通常モデル「AQUOS sense7」とともにこれまでのAQUOS senseシリーズと同じく必要十分な性能や機能を備えつつ、新たに「次のどまんなか」を開発すべくスマホで最も使われてる機能であるカメラが強化されたほか、大画面モデルとして「動画のために生まれたスマホ」をコンセプトに開発されています。

シャープではカメラの次に利用頻度が高い動画視聴やゲームプレイなどを挙げ、AQUOS sense7 plusでは画面の大きさがAQUOS sense7の6.1インチからAQUOS sense7 plusでは6.4インチに大型化しているほか、残像低減処理を含めて最大240Hz相当のリフレッシュレートに対応したことに加え、AQUOSスマホ初の動画専用プロセッサーを搭載して動画のフレーム補間に対応しているため、非常に滑らかな表示が可能となっています。

03
AQUOS sense7 plus(左)とAQUOS sense7(右)の大きさの違い。カメラ機能は同等に

カメラはAQUOS sense7と同じく「みんなが楽しめる」をテーマに開発され、背面に搭載したリアカメラのメインカメラには前機種「AQUOS sense6」と比べて66%も大型化した1/1.55型の大型センサーを採用してより明るくノイズの少ないクリアな撮影が可能となったほか、ハイエンドモデル「AQUOS R7」と同じ高性能画質エンジン「ProPix4」を搭載したことでノイズを抑えながらもディテールを残してハイクオリティーに仕上げられるようになっており、人物撮影では肌や目、鼻などに最適な画像処理を行い、被写体本来の美しさを表現可能となっています。

<フロントカメラ>
・約800万画素CMOS/超広角レンズ(F2.0、焦点距離26)

<リアカメラ>
・約5030万画素CMOS/超広角レンズ(F1.9、焦点距離23mm)
・約800万画素CMOS/超広角レンズ(F2.4、焦点距離15mm)

※焦点距離は35mm換算

05
AQUOS sense7 plusのリアカメラ部分。リアカメラのうちのメインカメラの輪っかの中の下側におサイフケータイ(FeliCa)マークがあるという珍しい配置なのであまりこの部分を“タッチ”するのは引けるため、できれば利用する場合は“かざす”程度にしたいところ

また大型センサーの集光性に加え、RAWレイヤー合成処理でディテールを残しつつノイズを減らすして細部までクリアな夜景が撮影できる「ナイトモード」を搭載し、白飛び・黒つぶれなく暗い場所でも明るく撮れます。さらに全画素がPDAF(像面位相差オートフォーカス)に対応しているので前機種のAQUOS sense6と比べて2倍と飛躍的に高速になり、より高精度なオートフォーカスを実現し、フレームの被写体を即座にキャッチして正確にピント合わせをすることによって一瞬の表現も逃さず撮影できます。

一方、フロントカメラも従来通りに顔認証に対応していますが、AQUOS sense7シリーズでは新たにAQUOSスマホでは初めてマスク対応顔認証に対応しました。さらに指紋認証もAQUOS sense6やさらに前の「AQUOS sense5G」では画面内指紋センサーでしたが、AQUOS sense7シリーズでは本体右側面に電源キーとは別に側面指紋センサーを搭載しています。

06
カメラモードは「ビデオ」および「写真」、「ポートレート」、「マニュアル写真」、「ナイト」、「タイムラプス」、「スロービデオ」、「マニュアルビデオ」が用意


07
ポートレートモードでは「ぼかし」や「美肌」、「小顔」、「色合い」、「明るさ」といった項目を簡単に設定できるようになっています


08

09
AQUOS sense7シリーズのカメラ機能の特徴を紹介したパネル。ハイエンドモデルのAQUOS R7を引き継いだ高画質エンジンのProPix4も搭載


11
カメラの設定画面。ヒストグラム表示や白とび・黒つぶれ表示、風切り音低減などはスマホ・カメラでは珍しいものの、あると便利

外観もこれまでのAQUOS senseシリーズと同様にアルミユニボディーは継承しつつ、デザインがリニューアルされており、特に背面はリアカメラが左右の中央にある「センターカメラレイアウト」となりました。またAQUOS sense7では流行りの側面や背面がフラットとなっていますが、AQUOS sense7 plusでは少し大きいので持ちやすくするために背面の左右端が緩やかにラウンドして手にフィットするようになっています。

サイズは約160×76×8.2mm(突起部除く)、質量は約172gで、持った感じはかなり軽く感じました。また本体カラーはAQUOS sense7と同じくシックな秋冬モデルらしい渋めの色合いとなっており、スマホのカバーバリエーションとしては珍しいディープカッパーに加え、シルバーとブラックの3色展開となっています。なお、前面のディスプレイの周りの縁(ベゼル)は各色ともにブラックで、ディスプレイはAFコーティングが施された強化ガラスで覆われています。

04
AQUOS sense7 plusの背面。リアカメラがセンターレイアウトデザインとなりました

引き続き、AQUOS senseシリーズの特徴でもある防水(IPX5およびIPX8準拠)や防塵(IP6X準拠)に加え、耐衝撃(落下)などの米軍調達基準「MIL-STD-810G」に準拠した16項目の耐性能を有し、アルコール除菌シートによる拭き取りにも対応しているため、常に清潔に保つことができて安心して使えます。なお、背面や側面はアルマイト処理が施されたアルミニウムが用いられています。

AQUOS sense7 plusでは「動画のために生まれたスマホ」がコンセプトとなっており、ディスプレイは上部中央にU字型ノッチ(切り欠き)が配置されたアスペクト比9:19.5の約6.4インチFHD+(1080×2340ドット)有機EL「IGZO OLED」を搭載し、10億色表示やリッチカラーテクノロジーモバイルなどに対応しているほか、最大120Hzリフレッシュレートに加えて間に黒い画面を挟むことで残像低減処理が行われているので240Hz相当の滑らかな表示が可能となっています。

12
AQUOS sense7 plusを持ったところ。6.4インチサイズなのでそこそこ大きめですが、軽いのと背面の左右がラウンドしているので持った感じは比較的良好


13
AQUOS sense7 plusのノッチ部分。ノッチの左に近接センサーと明るさセンサー、上に受話口/スピーカーを搭載。また新しくマスクに対応した顔認証も利用できるようになっています

またAQUOSスマホでは史上初の動画専用プロセッサーを搭載しており、動画配信サービス「YouTube」や「Netflix」などで最大5倍の120fpsにフレームを補間する機能に対応し、著作権保護がされているコンテンツにも対応しているため、滑らかな描写でスポーツやライブをより一層リアルに楽しめるとのこと。ディスプレイの画質は「おススメ」および「標準」、「ダイナミック」、「ナチュラル」から選択可能。

さらにリフレッシュレートを1Hzから自動調整して電池の消費を抑える「アイドリングストップ」に対応したほか、AQUOS史上最大容量5050mAhのバッテリーを搭載したことによって余裕の電池持ちでドラマも連続で1本60分の動画の場合に約18本分も見られ、充電を90%で停止させ、その後は充電器からのダイレクト給電に切り替えることができる「インテリジェントチャージ」などに対応しているので電池の劣化が少なく3年間安心して使えるようになっています。

14

15
AQUOS sense7 plusにおけるディスプレイの特徴。240Hz駆動やフレーム補間はplusのみの機能となっています

加えて急速充電「USB PD 3.0」に対応し、充電時間は約155分(SB-AC22-TCPD使用時)となっており、連続通話時間(静止時)はVoLTEで約3540分、連続待受時間(静止時)は5Gで約740時間、4G LTEで約880時間、4G AXGPで約約870時間。携帯電話ネットワークは5G NR方式のNSAおよびSAをサポートし、対応周波数帯は以下の通りで、SIMはnanoSIMカード(4FF)スロットが1つとeSIMのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)をサポートしています。通話はVoLTE(HD+)に対応。

5G NR: n3, n28, n77, n78
4G LTE: Band 1, 2, 3, 8, 12, 17, 38, 41, 42
3G W-CDMA: Band I, II, VIII
2G GSM: 900, 1800, 1900MHz

主な仕様はQualcomm製チップセット(SoC)「Snapdragon 69 5G Mobile Platform」(オクタコアCPU「2.2GHz×2+1.8GHz×6」)や6GB内蔵メモリー(RAM)、128GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット(最大1TB)、USB Type-C端子、3.5mmイヤホンマイク端子、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1、おサイフケータイ(FeliCa)、NFC Type A/B、位置情報取得(GPS、GLONASS、BeiDou、Galileo、QZSS)、ハイレゾ音源(ワイヤレス対応)、緊急速報メールなど。

16

17
AQUOS sense7 plusの左右側面。左には音量上下キーと電源キー、指紋センサーが配置され、右には何もありません。なお、ここ最近のAQUOSスマホで採用していた中央が凹んだ側面フレームは廃止され、フラットとなっています


18

19
AQUOS sense7 plusの上下側面。上にマイクとカードスロット、下にUSB Type-C端子とスピーカー、3.5mmイヤホンマイク端子、送話口/マイクが配置されています。カードスロットはSIMピンが必要のない爪などで引っ掛けて開けるタイプ

その他にもAQUOS史上最高のサウンドを実現しており、左右の音が干渉しないBOX構造の大口径&大振幅なスピーカーユニットによるステレオスピーカーを搭載し、想像を超える深くパワフルな低音を実現してさらなる没入へ誘う感動体験が可能となっています。

OSはAndroid 12をプリインストールし、最大2回のOSバージョンアップに対応。Payトリガーやスクロールオート、Clip Now、ゲーミングメニュー(通知ブロック/着信ブロック/動作ブロック/エッジコントロール/ゲーム画質)、クイック操作、かんたんモード、Bright Keep、テザリングオート、Smart home HUBなどに対応。ワンセグやフルセグ、赤外線通信、ワイヤレス充電は非対応。

20
アプリ一覧。シャープが開催した体験会で展示されていた製品なので実際のSoftBankが販売する製品とは異なり、SoftBank向けのアプリがない状態なのでご注意ください


21
AQUOS sense7 plusの設定画面


22
デバイス情報。nanoSIMとeSIMのデュアルSIMに対応していることがわかります


23
AQUOS sense7 plusの内蔵ストレージは128GBで、microSDカードスロットもあるので写真や動画もたっぷりと保存できるようになっています

このようにAndroidスマホの日本国内のシェアNo.1を5年連続で達成したシャープのスマホの中で特に人気の高いAQUOS senseシリーズにおいてカメラ機能を強化した最新のAQUOS sense7をベースとし、さらに動画視聴のためのディスプレイ強化や動画専用プロセッサー搭載などによって「どまんなかやや高め」をめざして開発された魅力的なミッドレンジスマホとなっています。

一方で残念なのはSoftBank独占販売と販路が少ないことで、SoftBankでも単体販売は行ってはいますし、現在は移動体通信事業者(MNO)が販売するいわゆるキャリアモデルもSIMロックはかかっていないため、他のMNOで利用しやすくなっているものの、実際には携帯電話ネットワークの対応周波数帯が足りなかったりするのは惜しいところです。

通常モデルのAQUOS sense7は5Gで6バンド、4Gで13バンドと日本国内で使われている主要な対応周波数帯に対応していることがアピールされていたこともよりAQUOS sense7 plusの販路と仕様にがっかり感が出てしまいます。とはいえ、SoftBankで購入してY!mobileやLINEMO、ソフトバンク回線の仮想移動体通信事業者(MVNO)で使う分にはしっかりと使えますし、AQUOS sense7よりも大画面が良いのであればなかなか魅力のある製品ではないでしょうか。



25




記事執筆:S-MAX編集部
写真・動画撮影:2106bpm(つとむびーぴーえむ)


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
/a>
AQUOS sense7 plus 関連記事一覧 - S-MAX
AQUOS sense7 plus | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
AQUOS sense7 plusの特長|AQUOS:シャープ