Leicaカメラ搭載の新ハイエンドスマホ「Xiaomi 14T Pro」をフォト&ムービーレポート!

既報通り、小米技術日本(以下、シャオミ・ジャパン)がドイツの光学機器メーカー「Leica Camera(以下、ライカ)」と共同開発したトリプルカメラシステム搭載の5G対応ハイエンドスマートフォン(スマホ)「Xiaomi 14T Pro」および「Xiaomi 14T」(ともにXiaomi Communications製)を日本市場において2024年11月29日(金)に発売しました。

Xiaomi 14T Proは日本で販売する“T”シリーズとしてはじめてライカと共同開発のカメラシステムを搭載し、いつでもどこでも手軽に心が躍る撮影ができるハイエンドモデルで、新たに「Advanced AI」を搭載して日常生活や仕事での情報収集・整理、翻訳などの効率が向上し、また画像や動画の生成も簡単に行えます。そして高い処理性能のチップセット(SoC)や超急速充電が可能な大容量バッテリーなどといった充実した基本性能や日本向けのおサイフケータイ(FeliCa)機能を持ち合わせることによってどんな場面でも満足のいくパフォーマンスを提供するということです。

日本において販売されるモデルはオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)「Xiaomi 14T Pro(型番:2407FPN8ER)」に加え、ソフトバンクの携帯電話サービス「SoftBank」向け「Xiaomi 14T Pro(型番:A402XM)」(以下、SoftBank版)があり、メーカー版は内蔵メモリー(RAM)と内蔵ストレージの違いによって12GB RAM+256GBストレージモデルと12GB RAM+512GBストレージモデル、SoftBank版は12GB RAM+256GBストレージモデルのみとなっています。

販路はメーカー版の12GB RAM+256GBストレージモデルが公式Webサイト「Mi.com」内の公式Webストアおよび「Xiaomi公式 楽天市場店」、大手Webストア「Amazon.co.jp」のほか、エディオンおよび上新電機、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラ、エクスプライス、NTTぷらら(ひかりTVショッピング)、ストリーム(ECカレント)、ムラウチドットコム、楽天ブックス、インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)とのこと。

メーカー版の12GB RAM+512GBストレージモデルが公式WebストアおよびXiaomi公式 楽天市場店、Amazon.co.jp、コジマ、上新電機、ソフマップ、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラ、エクスプライスストリーム、ムラウチドットコム、楽天ブックスとなっています。またSoftBank版の販路はソフトバンクショップや量販店などのSoftBank取扱店および公式Webストア「ソフトバンクオンラインショップ」など。

価格(金額はすべて税込)はオープンながらもメーカー版が希望小売価格およびMi.comでは12GB RAM+256GBストレージモデルが109,800円、12GB RAM+512GBストレージモデルが119,800円で、すでに予約受付を実施しているヨドバシカメラやビックカメラなどでは10%ポイント還元で、実質負担額は12GB RAM+256GBストレージモデルが98,820円、12GB RAM+512GBストレージモデルが107,820円となっています。

またすでに紹介しているように12GB RAM+256GBストレージモデルを取り扱うIIJでは同社が仮想移動体通信事業者(MVNO)として提供している携帯電話サービス「IIJmio」の料金プラン「ギガプラン」に2025年2月3日(月)までに他社から乗り換え(MNP)で契約するのと同時に購入する場合にはキャンペーン「トクトクキャンペーン【スマホ大特価セール】」によって20,000円が割り引かれて期間限定のりかえ価格89,800円(分割では3,743円/月×24回)となるほか、IIJmio契約者向けの割引施策「mio優待券」の対象機種です。

さらにメーカー版については「発売記念プレゼントキャンペーン」( https://www.mi.com/jp/event/xiaomi-14t-pro-campaign )が実施され、2024年12月31日(火)までに購入して2025年1月15日(水)までに応募した場合にもれなくスマートバンド「Xiaomi Smart Band 9」とともに「Xiaomi 大容量ジェルペン」(5本パック)やXiaomi 14T Pro用「保護ガラスフィルム」をプレゼントするということです。

一方、SoftBank版の価格は124,560円(分割では1〜12回:3円/月、13~48回:3,459円/月)で、販売施策「新トクするサポート(プレミアム)」の早トクオプションを利用して24回目の支払いの後に返却すると残りの割賦金の支払いが免除されて実質負担額が19,836円(早トクオプション利用料19,800円含む)となるとのこと。なお、SoftBank版では「Xiaomi 14T Pro発売記念キャンペーン」( https://xiaomi14tpro-cp2024.com/ )が実施されます。

キャンペーンでは購入前にキャンペーンWebページにてガチャを回し、SoftBank版を2025年1月31日(金)までに購入して専用Webページから2025年2月7日(金)までに応募した場合にもれなく2万円相当または1万円相当、5,000円相当のいずれかのPayPayポイントがプレゼントされます。法人契約は対象外で、PayPayポイントは決済サービス「PayPay」などでで利用可能ですが、出金や譲渡はできません。

加えて、Xiaomi 14T Proのメーカー版およびSoftBank版を購入した場合には「VIP特別サービス・限定サービス」( https://www.mi.com/jp/support/policy/xiaomi14tprovip )が提供され、音楽配信サービス「Spotify Premium」が4カ月無料、動画配信サービス「YouTube Premium」が3カ月無料、クラウドストレージサービス「Google One」(ベーシックプラン)が6カ月無料になるキャンペーンが実施されるほか、メーカー版ではドラゴンパスの空港VIPラウンジを利用可能となるということです。

その他、Xiaomi 14T Proの発売を記念して現在開催中の「Xiaomi Imagery Awards 2024」( https://event.mi.com/jp/xiaomiImageryawards/ )に「Only at night」部門を追加し、Only at nightでは夜間に撮影された作品のみを応募対象として応募作品1枚増加につき、賞金プールに5,000円が追加され、プール上限は200万円です。最終プール内の賞金は優秀作品に選出された20名様に均等に配分するとしています。

なお、メーカー版とSoftBank版はハードウェアは共通となっており、ともにおサイフケータイ(FeliCa)に対応し、本体色もどちらもチタンブラックおよびチタングレー、チタンブルーの3色展開で、ソフトウェアはプリインストールされているアプリなどが異なっています。またソフトバンクでは1%から100%までの充電時間が35分以下の機種である“神ジューデン”対応機種となっています。今回はそんなXiaomi 14T Proの外観や基本機能などを中心に写真や動画を交えて紹介します。

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Xiaomi 14T Proの前面(左からチタンブラック、チタングレー、チタンブルー)

Xiaomi 14T ProはXiaomiが展開する高性能ながらも価格を抑えたフラッグシップスマホ「Xiaomi 14T」シリーズの上位機で、チップセット(SoC)に4nmプロセス(第3世代TSMC)で製造されたMediaTek製「Dimensity 9300+」を搭載して高性能となっているほか、日本向け製品については新たにライカと共同開発したトリプルカメラシステムを搭載し、心躍る撮影をいつでも体験できるようになっています。

またよりアップグレードしたライカの「Leica VARIO-Summilux」ブランドによる光学レンズ「1:1.6−2.2/15−60 ASPH」は大口径の絞りと優れた光学性能を備えており、トリプルカメラのメインとなる広角カメラはXiaomi独自の1/1.31型と大型のイメージセンサー「Light Fusion 900」を搭載し、13.5EVの高いダイナミックレンジとネイティブ14bitの色深度を備えてかつてない光と影のディテールを捉え、昼も夜も繊細かつ自由な記録が可能です。

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フラットディスプレイながらも画面の縁(ベゼル)はかなり狭い

画面は上部中央にパンチホールを配置したアスペクト比9:20の縦長な約6.7インチ1.5K(1220×2712ドット)Pro HDR AMOLED(有機EL)ディスプレイ(約446ppi)で、最大144Hzリフレッシュレートに対応した新世代AIディスプレイとなっており、最大480Hzタッチサンプリングレートやコントラスト比500万:1、色深度680億色(12bitカラー)、色域DCI-P3 100%、TrueColor、ピーク輝度4000nits、最大3840Hz高周波PWN調光・DC調光(自動輝度)、原色Pro、AI画像エンジン、HDR10+、Dolby Visionなどに対応しています。

またTÜV Rheinlandの低ブルーライト(ハードウェアソリューション)認証やフリッカーフリー認証、サーカディアンフレンドリー認証もサポート。画面は強化ガラス「Gorilla Glass 5」(Corning製)で覆われ、パンチホール部分には約3200万画素CMOS(1/3.44型、1画素0.64μm、4in1)+広角レンズ(F2.0、焦点距離25mm、画角80.8°)のフロントカメラが内蔵され、顔認証に対応しているほか、生体認証としては画面内指紋センサーを搭載しています。

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Xiaomi 14T Proのパンチホール部分。フロントカメラの横に近接センサーと照度センサーが内蔵されています

本体色のカラー名には「チタン」と付けられているものの、側面などのフレームはアルミニウム素材が用いられ、背面パネルもAFコーティングされた強化ガラス「Panda Glass X」(Tunghsu Optoelectronic製)となっており、防水・防塵(IP68)に対応しています。なお、FeliCaやNFC Type A/Bといった非接触IC機能のアンテナ(読み取り)位置は背面のリアカメラモジュール部分を含む上側で、位置を示すマークは記載されていないのでご注意ください。

サイズは約160.4×75.1×8.39mm、質量は約209gで、持った感じはまさに「大画面スマホ」といった印象で、特別に重かったり持ちにくかったりといったこはないと思われます。バッテリーは容量が5000mAhで、最大120Wの急速充電「Xiaomiターボチャージ」や最大10Wのワイヤレス充電に対応しており、0%から約19分で満充電できる“神ジューデン”に対応しています。また独自の電源管理チップセット「Xiaomi Surge P2」を搭載しており、充電性能を最適化して消費電力を最小限に抑えるようになっているほか、充電回数(充電サイクル)が1600回に達しても80%の最大容量を維持できるので長寿命で安心して使えるということです。

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Xiaomi 14T Proを持ってみたところ

性能面ではDimensity 9300+によってCPUはオールビックコアとなる3.4GHz Arm Cortex-X4コア×1+2.85GHz Arm Cortex-X4コア×3+2.0GHz Arm Cortex-A720コア×4のオクタコアとなっており、ベンチマークアプリ「Geekbench 6」の測定結果では既存の「Dimensity 9200+」と比べてCPUのマルチコア性能が37%向上しているほか、GPUはArm Immortalis-G720 MC12(12コア)でベンチマークアプリ「GFXbench 5」の1440P AztecRuins Vulkanに基づく測定結果ではピークパフォーマンスとしてDimensity 9200+と比べて44%向上しているということです。

また次世代APUアーキテクチャーにはハードウェアベースの生成AIエンジン「MediaTek NPU 790」が組み込まれており、速度とセキュリティーのためのAIコンピューティングが強化され、AI処理性能は2倍となり、マルチモーダル生成AIはテキストや画像などの生成で革新的機能を提供します。さらにRAMはLPDDR5X、ストレージはUFS4.0を採用してスムーズで信頼性の高いパフォーマンスを発揮し、冷却システムも排熱用LHPループポンプと専用3D冷却エリアによる「Xiaomi 3D IceLoop」を初めて搭載したXiaomi製品となっており、水蒸気と液体を分離するだけでなく、CPU用に特別に設計された3Dバルジを備えているため、排熱効果が大幅に向上しています。

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Xiaomi 14T Proの背面。リアカメラモジュール部分には「LEICA」ロゴが見える


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Xiaomi 14T Proの背面パネルはメタル感があるものの、素材としてはガラス製となっています


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Xiaomi 14T Proのカラーバリエーションは左からチタンブラック、チタングレー、チタンブルーの3色

リアカメラは以下のトリプル構成で、カスタムされた1/1.31型と大型のイメージセンサー「Light Fusion 900」が搭載され、13.5EVの高いダイナミックレンジとネイティブ14bitの色深度を備えてかつてない光と影のディテールを捉え、昼も夜も繊細かつ自由な記録が可能です。またLeicaポートレートは焦点を被写体に合わせて約100年の歴史に渡って蓄積された光学の専門知識によって陰影と色味を自然にチューニングしており、写真の新たな美しさを生み出すとのこと。

・約5000画素CMOS(1/1.31型、1画素1.2μm、4in1、PDAF)+広角レンズ(F1.6、焦点距離23mm、画角85°、OIS)
・約5000万画素CMOS(1/2.88型、1画素0.61μm、4in1、PDAF)+望遠レンズ(F2.0、焦点距離60mm、画角40°、光学2.6倍ズーム)
・約1200万画素CMOS(1/3.06型、1画素1.12μm)+超広角レンズ(F2.2、焦点距離15mm、画角120°)

またマスターポートレートモードは23mm~75mmの焦点領域でのポートレートスタイルが特徴で、被写界深度とディテールが強化され、被写体がより際立つボケ効果のポートレート写真を撮影でき、映画モードはデフォルトで2.39:1のフィルムアスペクト比となり、映画のような背景ぼかし効果が得られます。その他にも焦点切り替え機能によって映画や物語のような動画を撮影でき、ワンタップで「Master Cinema」モードに切り替えると、Rec.2020でダイナミックな10bitの動画を撮影でき、プロレベルのクリエティブを仕上げられるとしています。

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リアカメラはトリプル構成


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Leica VARIO-Summiluxブランドによる光学レンズは大口径の絞りと優れた光学性能を備えてます

その他の仕様はWi-Fi 7や2x2 MIMO、MU-MIMOに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be準拠(2.4および5、6GHz)の無線LAN、Bluetooth 5.4(デュアルバンド)、位置情報取得(デュアルバンドGNSS:GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS、NavIC)、赤外線リモコン、X軸リニア振動モーター、デュアルスピーカー、Dolby Atmos、ハイレゾ音源、近接センサー、環境光(照度)センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、電子コンパス、フリッカーセンサー、X軸リニア振動モーターなど。

携帯電話ネットワークは5G NR方式のNSAおよびSAをサポートし、対応周波数帯は以下の通りで、SIMはnanoSIMカード(4FF)およびeSIMのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応しており、携帯電話ネットワークやWi-Fi、Bluetooth、位置情報取得のための信号を柔軟に利用できる革新的な独自開発のチューナー「Xiaomi Surge T1」が内蔵され、携帯電話ネットワークでは32%、Wi-FiやBluetoothでは12%、位置情報取得では20%の信号強度が向上しているとのこと。また16種類の利用シーンに最適化されたスマートなAI通信システムを搭載し、効率的なアンテナ配置と相まってゲームのネットワークの性能が向上します。

5G NR: n1, n2, n3, n5, n7, n8, n12, n20, n25, n26, n28, n38, n40, n41, n48, n66, n75, n77, n78
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 28, 32, 38, 39, 40, 41, 42, 48, 66
3G W-CDMA: Band I, II, IV, V, VI, VIII, XIX
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz


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Xiaomi 14T Proの左右側面。左側にはアンテナラインのみで、右側には音量上下キーと電源キーが配置されています


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Xiaomi 14T Proの上下側面。上側には防水通風口と赤外線リモコン用センサー、下側には外部スピーカーおよびUSB Type-C端子、送話口(マイク)、SIMカードスロット(トレイ)が配置されています

OSはAndroid 14ベースの独自ユーザーインターフェース「Xiaomi HyperOS」をプリインストールしており、GoogleのAIサービス「Gemini」を搭載しているため、画面をなぞるだけで検索ができる「かこって検索」にも対応しているほか、文字起こしなどを行う「AIメモ」や「AIレコーダー」、翻訳などを行う「AI通訳」や「AI字幕」、写真の背景に合わせて周辺の様子を生成して背景を拡大する「AI拡大」などによって作業効率や創造力をサポートします。

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リアカメラの撮影モードは「写真」および「ビデオ」、「映画」、「プロ」、「ポートレート」(Leica Portraitスタイル、Master Portraitスタイル)、「ドキュメント」、「夜景」(広角、超広角、望遠)、「50MP」(広角、望遠)、「ショートビデオ」、「パノラマ」、「スローモーション」、「デュアルビデオ」、「タイムラプス」、「長時間露光」、「監督モード」が用意されています。保存形式は写真がJPEGおよびHEIF、DNG(RAW)、動画がMP4およびHEVCとなっており、デジタルズームは最大30倍まで撮影可能です。

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同梱品はXiaomi 14T Pro本体のほか、ACアダプター(試供品)およびUSB Type-Cケーブル(試供品)、SIM取り出し用ピン(試供品)、ソフトケース(試供品)、クイックスタートガイドとなっています。最後にXiaomi 14T Proを実際に試して本体外観や基本操作、カメラアプリの操作などを紹介している動画を紹介しておきます。





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記事執筆:S-MAX編集部
写真・動画撮影:2106bpm(つとむびーぴーえむ)


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