最新スタンダードスマホ「FCNT arrows We2」の未発表モデルが技適取得!ソフトバンク向けか

総務省が「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」のデータベースを更新し、新たにLenovo Gropu(以下、Lenovo)傘下のFNCTが未発表な5G対応スマートフォン(スマホ)「FMP200-Y2」(認証番号:202-JCE063)の工事設計認証(いわゆる「技適」)を相互承認(MRA)によって2024年5月14日(火)付けでCTC/cetecom advancedを通じて取得しています。

FCNTは昨年5月にREINOWAホールディングス傘下だった旧FCNTが民事再生手続を開始し、その後、プロダクト事業のうちのスマホなどの携帯端末の製造・販売事業についてはLenovoによって買収され、昨年9月より新生FCNTとして再スタートしており、これまでの新生FCNTの製品では「arrows We2」と「arrows We2 Plus」が発売され、新生FCNTでも旧FCNTの開発・製造環境をある程度は継承しているようで、開発コード名などは一部が流用されています。

今回、工事設計認証を通過したFMP200-Y2はそんなFCNTの開発コード名で、開発コード名としてはarrows We2のNTTドコモ向け「arrows We2 F-52E」が「FMP195-Y1」、KDDIおよび沖縄セルラー電話の携帯電話サービス「au」および「UQ mobile」向け「arrows We2(型番:FCG02)」が「MP196-Y6」、オープン市場向け「arrows We2 M07」(メーカー版、いわゆる「SIMフリーモデル」)が「FMP197-Y5」、arrows We2 PlusのNTTドコモ向け「arrows We2 Plus F-51E」が「FMP193-N1」、オープン市場向け「arrows We2 Plus M06」が「FMP194-N5」であることが判明しています。

そのため、サンプル数は少ないながらも命名規則として「FMP***-##」のうちの「***」はモデルごと、「##」のうちの初めのアルファベットは機種ごとだと推察でき、FMP200は現時点で発表されていないモデルであり、かつ、Y2なので他のarrows We2も同じ「Y#」であることからarrows We2の未発表モデルだと予想されます。すでにNTTドコモ版やau・UQ mobile版、メーカー版が発売されており、ローカル5GやsXGPに対応する周波数帯では認証されていないことから恐らくソフトバンク版(携帯電話サービス「SoftBank」および・または「Y!mobile」向け)となるのではないかと推測されます。

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arrows We2はFCNTが展開している「arrows」ブランドにおいて「“すべての人が使いやすく、すべての人が手に取りやすい” 5Gスマートフォン」というコンセプトで幅広い人に人気となった前機種「arrows We」の後継機種で、arrows Weからスペックを大幅にアップデートしたほか、arrowsブランド最高品質の操作性や快適さを提供するカメラ機能などのさまざまなアップデートによってスマホのある日常に楽しさやワクワクする体験を実現しており、これまで培ってきた「防水・防塵」や「耐久性」、「環境配慮」といった独自の強みは受け継ぎながらより多くの人に満足してもらえるようにコストと機能のバランスを取った快適なスマホだということです。

新たにチップセット(SoC)にはMediaTek製のミッドレンジ向け「Dimensity 7025」(オクタコアCPU「2.5GHz Arm Cortex-A78コア×2+2.0GHz Arm Cortex-A55コア×6」、オクタコアGPU「950MHz IMG BXM-8-256」)を採用し、arrows WeではQualcomm製のエントリー向け「Snapragon 480 5G Mobile Platform」でしたが、Dimensity 7025はSnapdragon 6シリーズクラスの性能となっているため、かなり性能が上がっているほか、内蔵メモリー(RAM)も4GBと変わらないものの、内蔵ストレージの一部を処理用RAMとして活用することで4GBが追加可能になり、合計8GBとして使えるようになっています。

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画面は上部中央にU字型ノッチ(切り欠き)が配置されたアスペクト比9:19.5の縦長な約6.1インチHD+(720×1560ドット)液晶ディスプレイ(約1677万色表示)を搭載し、ノッチ部分には約800万画素CMOS(1/4.0型)+広角レンズ(F2.0)のフロントカメラが内蔵され、顔認証に対応しているほか、生体認証としては本体右側面にある電源キーに指紋センサーが搭載されており、電源キーはさらに復活を希望する声を受けてなぞったりして操作できる「Exlider」を搭載しています。サイズは約155×73×8.9mm、質量は約179g、本体色はライトブルーおよびネイビーグリーン、ライトオレンジの3色展開。

主な仕様は64GB内蔵ストレージおよびmicroSDXCカードスロット(最大1TB)、4500mAhバッテリー、USB Type-C端子および3.5mmイヤホンマイク端子、おサイフケータイ(FeliCa)、NFC Type A/B、Wi-Fi 5に対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5GHz)、Bluetooth 5.2、位置情報取得(A-GNSS)、緊急速報メール、ハイレゾ音源、防犯ブザーなど。ワンセグやフルセグ、赤外線通信、ワイヤレス充電には非対応。リアカメラは以下のデュアル構成で、引き続いてシャッターを切るだけで写真が美しく仕上げる「Photoshop Express」モードを搭載しています。

・約5010万画素CMOS(1/2.7型、4in1)+広角レンズ(F1.8)
・約190万画素CMOS(1/5.1型)+マクロレンズ(F2.4)

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また環境に配慮しながらもまる洗いやアルコール除菌ができる防水(IPX5・IPX8)や防塵(IP6X)に対応したほか、従来からのarrowsの強みとして米国国防総省のMIL規格23項目に準拠した性能に加え、1.5mの高さから26方向でコンクリートに落下させる独自試験をクリアした画面割れに強い堅牢性によって利用時の安心安全を提供します。さらにメーカー独自試験によって温度45℃・湿度99%に対応しており、お風呂でも安心して使えるため、インターネットラジオとFMラジオが聴ける「ラジスマ」に対応しているからバスタイムをゆったり楽しいひとときに。

工事設計認証を取得している日本国内で利用できる携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通り、SIMはnanoSIMカード(4FF)スロットが1つとeSIMのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)となっています。OSはAndroid 14をプリインストールしており、自動生成されたパスワードで使いまわしを防止してIDとパスワードを端末本体で一括管理することで情報漏洩のリスクを最小化できる「arrows passport」などを搭載しています。その他、詳細な製品情報は以下の記事をご覧ください。

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5G NR: n1, n3, n28, n41, n77, n78
4G LTE: Band 1, 3, 8, 18, 19, 28, 41, 42






記事執筆:memn0ck


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