Googleが最新プラットフォーム「Android 11」を正式リリース!

Googleは4日(現地時間)、スマートフォン(スマホ)やタブレットなど向けプラットフォーム「Android」の最新バージョン「Android 12」( https://developer.android.com/about/versions/12 )の正式版をリリースしたと発表しています。まずはAOSP(Android Open Source Project)におけるソースコードやSDKが公開されています。

同社では「[[Pixel]]」シリーズ向けに今後数週間のうちにネットワーク経由によるソフトウェア更新(OTA)を順次配信開始するとし、今年後半にはGalaxyやOnePlus、OPPO、realme、TECNO、vivo、Xiaomiなどのメーカー製品にもAndroid 12が提供されるとしています。

PixelシリーズにおけるAndroid 12の対象機種は「Pixel 3」、「Pixel 3 XL」、「Pixel 3a」、「Pixel 3a XL」、「Pixel 4」、「Pixel 4 XL」、「Pixel 4a」、「Pixel 4a (5G)」、「Pixel 5」、「Pixel 5a (5G)」で、これらでは無料でAndroid 12にアップグレードできます。

またAndroid 12については2021年10月27日(水)と28日(木)に開催される「Android DevSummit」で詳細に説明するとし、合わせてAndroidテクニカルセッションのスナップショットを含むイベント情報を掲載しています。なお、Android 12のBeta版では22万5千人以上がPixelシリーズやメーカー製品にてテストされ、リリースの品質を向上させるために5万件近くの問題レポートが送信されたということです。

その他、Googleでは2021年10月度のAndroidセキュリティパッチも提供開始しており、Android 11を搭載したPixelシリーズにはすでにソフトウェア更新が提供されています。ビルド番号はPixel 3・3 XL・3a・3a XL・4・4 XL・4a・4a (5G)・5が「RQ3A.211001.001」、Pixel 5a (5G)の日本版が「RD2A.211001.001」、それ以外が「RD2A.211001.002」となっています。

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Material Youによるホーム画面。ウィジェットも刷新

Android 12は現在の最新バージョンの「Android 11」の次のメジャーアップデートとなる予定のバージョンで、最近の流れであるセキュリティーやプライバシーをより強化しており、ITのシンプルさと実用性、プライバシーと生産性を向上させる多くの機能が導入されているほか、新たに「Material You」という新デザインが採用されます。主な新機能は以下の通り。なお、ユーザー向けの主な新機能については『Googleのスマホなど向け次期OS「Android 12」の新機能を紹介!全画面キャプチャーや新デザインなど。最終APIになったベータ3が提供中【レビュー】 - S-MAX』をご覧ください。

<新しいユーザーインターフェース(UI)>
・Material You
Android 12にはMaterial Youと呼ばれる新しいデザインが導入されており、よりパーソナライズされた美しいアプリの開発に役立ちます。Material Design 3の最新のアップデートをすべてアプリに取り込むには、マMaterial Designコンポーネントのアルファ版を試し、そしてJetpack Composeのサポートが間もなく開始されることを確認してください。

・再設計されたウィジェット
ウィジェットを刷新してより便利で美しく見つけやすくなっています。新しいインタラクティブコントロールやレスポンシブレイアウト、色でわかりやすく示され、パーソナライズされた統一感のあるる見た目にしてください。

・通知UIの更新
通知UIを刷新してより新しく便利になっています。またAndroid 12はカスタム通知を標準のアフォーダンスで装飾して他のすべての通知と一貫性を持たせるようになっています。

・ストレッチオーバースクロール
アプリのスクロールをよりスムーズにするためにAndroid 12ではすべてのスクロールするコンテンツに新しいストレッチオーバースクロール効果(スクロール終わりとかにビヨンとなるやつ)を導入しています。これはシステムとアプリに共通した自然なスクロールの終わりを示す効果です。

・アプリ起動画面
Android 12ではすべてのアプリの起動時に“スプラッシュ画面”も導入されています。アプリは独自のブランディングニーズを満たすためにさまざまな方法でスプラッシュ画面をカスタマイズできます。

<パフォーマンス>
・より高速で効率的なシステムパフォーマンス
コアシステムで使用されるCPU時間を22%削減し、特に高性能コアの使用を15%削減しています。またアプリの起動時間を改善し、アプリの読み込みを高速化するためにI/Oを最適化しました。さらにデータベースクエリでは大きなウィンドウのカーソルウィンドウを最大49倍改善しています。

・最適化されたフォアグラウンドサービス
より良い体験を提供するためにAndroid 12ではアプリがバックグラウンドでフォアグラウンドサービスを開始するのを防ぎます。アプリは代わりにJobSchedulerで新しい優先ジョブを使用できます。

・通知の応答性の向上
通知トランポリンに対するAndroid 12の制限は通知から開始されたアプリの待ち時間を短縮するのに役立ちます。例えば、Google フォトは通知トランポリンから離れた後、34%速く起動するようになっています。

・パフォーマンスクラス
パフォーマンスクラスはAndroid 12を搭載した製品で要求の厳しい利用状況と高品質のコンテンツを一緒にサポートする端末機能のセットです。アプリは実行時に製品のパフォーマンスクラスをチェックし、製品のパフォーマンスを最大限に活用できます。

・機械学習の高速化
Android 12は「MLアクセラレーター」を最大限に活用し、Neural Networks APIを通じて常に可能な限り最高のパフォーマンスを実現するのに役立つようになっています。 またMLアクセラレータードライバーはプラットフォームリリース以外でもGoogle Playサービスを通じて更新できるようになったため、互換性のある製品で最新のドライバーを利用できます。

<プライバシー>
・プライバシーダッシュボード
設定に新しくプライバシーダッシュボードが追加され、アプリがマイクやカメラ、位置データにアクセスしたときの視認性が向上します。

・おおよその位置
自分の位置データをさらに細かく制御でき、正確な位置を要求している場合でもアプリに概算の位置へのアクセスを許可できます。

・マイクとカメラのインジケーター
ステータスバーのインジケーターはアプリが端末のカメラまたはマイクを使用していることをユーザーに知らせます。

・マイクとカメラの切り替え
サポートされている製品ではクイック設定の新しい切り替えによって利用者がアプリのマイクとカメラへのアクセスを即座に無効にできます。

・近くのデバイスのアクセス許可
アプリは新しいアクセス許可を使って場所のアクセス許可を必要とせずに近くの端末をスキャンしてペアリングできます。

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<より優れたユーザーエクスペリエンス(UX)>
・リッチコンテンツの挿入
新しいUnified APIを使用すると、クリップボードやキーボード、ドラッグ&ドロップなど、あらゆるソースからUIでリッチコンテンツを受け取ることができます。また下位互換性のためにAndroid 10にUnified APIを追加しています。

・丸みを帯びた画面コーナーのサポート
最近の多くの製品では角が丸みを帯びた画面を使用しています。これらの製品で優れたUXを提供するために新しいAPIを使って角の詳細を確認し、必要に応じてUI要素を管理できます。

・AVIF画像のサポート
Android 12ではAV1 Image File Format(AVIF)形式を標準サポートします。 AVIFはビデオ圧縮のフレーム内エンコードコンテンツを利用してJPEGなどの古い画像形式と比較して同じファイルサイズの画質を劇的に向上させます。

・互換性のあるメディアトランスコーディング
動画の場合にはHEVC形式は品質と圧縮を大幅に改善するため、すべてのアプリでサポートすることをオススメします。できない場合は互換性のあるメディアトランスコーディング機能によってアプリはAVCでファイルをリクエストし、システムにトランスコーディングを処理させることができます。

・より簡単なぼかし、カラーフィルター、その他の効果
新しいAPIによって一般的なグラフィック効果をビューやレンダリング階層に簡単に適用できます。RenderEffectを使ってぼかしやカラーフィルターなどをRenderNodeまたはビューに適用できます。新しいWindow.setBackgroundBlurRadius() APIを使用してウィンドウの背景にすりガラス効果を作成したり、blurBehindRadiusを使用してウィンドウの背後にあるすべてのコンテンツをぼかしたりすることもできます。

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・強化されたハプティックエクスペリエンス
Android 12ではUIイベントの有益な触覚フィードバック、ゲームの没入型で楽しい効果、生産性の注意ハプティックを作成するために使用できるツールを拡張します。

・新しいカメラ効果とセンサー機能
新しいベンダー拡張機能によってアプリはボケ効果やHDR、ナイトモードなどのメーカーによって開発されたカメラのカスタム効果を利用できます。新しいAPIを使ってQuadまたはNona Bayerパターンを使用する超高解像度カメラセンサーを最大限に活用することもできます。

・ネイティブクラッシュのデバッグの改善
Android 12はNDK関連のクラッシュのデバッグを容易にするためのより実用的な診断情報を提供します。アプリはApp Exit Reasons APIを介してトゥームストーンと呼ばれる詳細なクラッシュダンプファイルにアクセスできるようになりました。

・Android 12 for Games
ゲームモードAPIを使用すると、ゲームのプレーヤーのパフォーマンスプロファイルの選択に反応できます。例えば、長時間の通勤でのバッテリー寿命の延長やピークフレームレートを取得するためのパフォーマンスモードなどです。ダウンロードしながらプレイすると、インストール中にゲームアセットをバックグラウンドでフェッチできるようになり、プレーヤーがより早くゲームプレイに参加できるようになります。



記事執筆:memn0ck


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