docomoやahamo、SoftBank、Y!mobile、LINEMOにて迷惑SMS自動拒否機能が導入予定! |
NTTドコモは13日、ショートメッセージサービス「SMS」を悪用したフィッシング詐欺への対策を目的に危険なWebサイトのアドレス(URL)などが含まれるSMSを自動で拒否する「危険SMS拒否設定」を2022年3月中旬(予定)から提供すると発表しています。
SMSを受信する前に送信元情報や本文内容に基づいてNTTドコモのネットワーク上でフィッシングSMSを自動判定して受信しないようにする機能で、利用料は無料で、申し込み不要で自動で適用されるということです。対象はオンライン専用プラン「ahamo」を含むすべてのNTTドコモの携帯電話回線契約とのこと。
またソフトバンクは13日、携帯電話サービス「SoftBank」および「Y!mobile」、「LINEMO」において迷惑SMS対策として「なりすましSMSの拒否」および「URLリンク付きSMSの拒否」、「迷惑SMSフィルター」の新機能の提供を2022年春頃に開始すると発表しています。
またソフトバンクではこれまで提供してきた「電話番号メール拒否・許可」にアルファベットでの入力指定を追加します。各機能の利用料は無料で、なりすましSMSの拒否と迷惑SMSフィルターは提供開始後に申し込み不要で自動適用され、オンラインサポート「My SoftBank」や「My Y!mobile」、LINEMOの「My menu」、法人コンシェルから設定を変更できます。
フィッシング対策協議会によると、フィッシング報告件数は2021年11月に4万8461件、2021年12月に6万3159件の被害が報告されており、深刻な社会問題となっており、送信元を偽装したSMSは、真正な送信元と同じスレッドに表示される場合もあり、見分けることが難しくなっています。これまでも各社ではさまざまな迷惑メール対策やなりすましメールへの注意喚起などを行ってきました。
今回、NTTドコモとソフトバンクでは新たな迷惑SMS対策機能を提供することで、フィッシング被害の未然防止や拡大抑止に取り組み、今後も安心・安全にサービスを利用できるように引き続き対策強化に努めていくとしています。両社が提供する新たな迷惑SMS対策機能は以下の通り。また迷惑SMSの判定精度向上のために受信したフィッシングSMSに関する情報提供をお願いするとしています。
<NTTドコモ>
不正なアプリをインストールするよう誘導したり、個人情報を盗み出そうとするサイトへ誘導したり、金銭や個人情報をだまし取る詐欺電話番号へ誘導したりするようなフィッシングSMSを拒否します。
フィッシングSMSの判定は公的機関(警察庁や日本サイバー犯罪対策センターなど)と連携して得た情報および利用者や企業からの申告など、NTTドコモが収集した情報をもとに行います。
<ソフトバンク>
なりすましSMSの拒否:差出人をソフトバンクなどと詐称したSMSを拒否できます。
URLリンク付きSMSの拒否:本文にURLが含まれているSMSを拒否できます。携帯電話番号から送られてくるSMSが対象です。
迷惑SMSフィルター:機械学習(マシンラーニング)による解析を活用し、送られてくるSMSを迷惑SMSかどうか判断し、拒否します。悪意のあるウェブサイトへ誘導するようなSMSなどに非常に有効です。
電話番号メール拒否・許可:従来の電話番号での入力指定に加えて、新たにアルファベットでの入力指定を追加します。これにより発信元がアルファベットで表示されている迷惑SMSも拒否できるようになります。
その他、KDDIや沖縄セルラー電話(携帯電話サービス「au」や「UQ mobile」、「povo」)、楽天モバイル(携帯電話サービス「Rakuten UN-LIMIT VI」)でも迷惑SMSへの対策として同様の自動判定する機能の提供を検討しているとのことで、Rakuten UN-LIMIT VIではコミュニケーションサービス「Rakuten Link」において提供する計画だとしています。
記事執筆:memn0ck
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