GoogleがPixel 6以降に「Android 15 QPR2 Beta 1」を提供開始!

Googleは12日(現地時間)、同社が開発・提供するスマートフォン(スマホ)など向けプラットフォーム「Android」におけるベータプログラム「Android Beta Program」( https://g.co/AndroidBeta )において新たに最新バージョン「Android 15」における2回目のQuarterly Platform Releases(QPR)となる「Android 15 QPR2 Beta 1」を提供開始したとお知らせしています。

対象は「Pixel 6」および「Pixe 6 Pro」、「Pixel 6a」、「Pixel 7」、「Pixel 7 Pro」、「Pixel 7a」、「Pixel Fold」、「Pixel Tablet」、「Pixel 8」、「Pixel 8 Pro」、「Pixel 8a」、「Pixel 9」、「Pixel 9 Pro」、「Pixel 9 Pro XL」、「Pixel 9 Pro Fold」となっており、すでにAndroid Beta Programに登録している場合にはネットワーク経由によるソフトウェア更新にてアップデートが可能となっているほか、Factory ImagesやOTA Imagesも公開されています。

更新後のビルド番号は「BP11.241025.006」、セキュリティパッチレベルは「November 2024」、Google Play servicesは「24.39.34」。その他、Android 15 QPR2 Beta 1の具体的な新機能などの変更点は明らかにされていませんが、Android 15 QPR2 Beta 1は「Android 15 QPR1 Beta 3」をベースにしており、主に不具合の修正や安定性の向上、パフォーマンスの改善などが行われているということです。

またすでに導入したことで判明した変更点としてPixel 6以降のチップセット(SoC)に「Tensor」を搭載した製品におけるLinuxカーネルがバージョンアップされ、これまでは異なるバージョンが混在していた状況でしたが、Android 15 QPR2 Beta 1ではVersion 6.1に統一されているとのこと。また開発者向けオプションとして新たに「Linux 開発環境」という項目が追加され、オンにすると「Terminal(ターミナル)」アプリが追加されるようになっています。

ただし、現時点ではターミナルアプリは起動しようとしてもすぐに停止してしまって利用できない状況となっており、今後、不具合などが修正されて利用できるようになり、Linux用の実行ファイルなどが利用できるようになる見込みとなっています。なお、Android 15 QPR2は今後、2025年3月まで継続的に提供され、2025年3月に提供予定の大型アップデート「Pixel Drop」の内容を先取りできるようになっています。。

02

QPRはGoogleが開発・販売する「Pixel」ブランドのスマホ・タブレット向けに四半期(3カ月)ごとに提供している大型アップデートとなるPixel Feature Dropを先行して試せるベータプログラムで、Android 12より実施されており、今回、そんなQPRのAndroid 15における第2弾となる2025年3月分のPixel Dropの内容を含むAndroid 15 QPR2が提供開始されました。

なお、ベータ版なので安定性やバッテリー、パフォーマンスなどのさまざまな問題がある可能性があり、アクセシビリティーが必要な人にとっては日常的な使用には適していない可能性があるとのことなのでご注意ください。その他、同社ではベータプログラムに参加する人には不具合を含めてフィードバックをして欲しいと案内しています。



記事執筆:memn0ck


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
Android 15 関連記事一覧 - S-MAX
Release notes | Android Developers
Android 15 QPR2 Beta around the corner! : r/android_beta
Android 15 QPR2 Beta 1 now available! : r/android_beta
Android ベータ プログラム